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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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新横浜歌会

今回の新横浜歌会は自由詠と題詠の2首だったようです。
大人数のところは無理がありますが、ほどほどの人数の歌会では
是非試していただきたい題詠です。

自分ではあまりテーマにしないものについて、深く考える機会です。
思いがけない自分の考え方などを発見するチャンスでもあります。

自由詠から

「あの雲、おもしろいよね」
さまざまに形を変えて
流れて浮かぶ白い雲
通りすがりの人にでも
話しかけたくなるほどの

 こういう場面はよくありますよね。
 一度帰り道、あまりの夕景の美しさに見とれて立ち止まっていたら、
 通りすがりの人から「きれいですよね」と声を掛けられました。
 ああ、同じように思っている人がいたのだと、うれしくなりました。
 その時、ちょっとびっくりしたので、ちゃんと返事ができたかどうかは
 忘れてしまいましたが、ほのぼのとした思いは覚えています。

 作者も思いきって、話しかけても良かったかもしれませんよ。


敷石の間から
穂が揺れる
小さいけれど
一生かけて稔らせた
ネコジャラシの誇りだ

 群生することの多いネコジャヤラシですが、ど根性ネコジャラシだったの
 ですね。
 あの可愛らしい穂を風邪に揺らせている姿が目に浮かびます。
 ついさわってみたくなるのですよね。
 
 あ、ちなみに、ねこじゃやらしって、さっとあぶってお醤油をたらしたら、
 食べられるのですって・・・・それかい?(笑)


題詠「うつす」

亡継母(はは)の弛んだ目尻が
窓ガラスに映った
私の顔にある
いわば 老いという
共通項ひとつで

 最初、継母の「継」を見逃して読んだ時、あたたかいものを感じた。
 読み直して、「継」の文字をみたとき、そのあたたかさが薄れていた。
 お継母さまへの思いがこの客観的な表現で、かなり 微妙だったと
 感じられる。対立するわけではないけれど、この窓ガラスに映った
 というほどの、間合いがあったような。


大きかったはずの
青写真
柱さえたてられないまま
セピア色に薄れていく
遠い記憶だけを残して

 若いころに思い描いた人生の青写真。
 それは希望と野心に満ちてとてつもなく大きなものだった。
 しかし、建築でいえば柱の部分さえ建てられなかった。
 作者の悔いが今胸にある・・・
 
 とすると、4、5行目の表現がちょっと惜しいですね。
 「セピア色」「遠い記憶」とダブっています。
 ここを工夫されると、読者の胸にもある、思いに共鳴してキュンの
 お歌になると思いますよ。
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by machako-hamakaze | 2009-10-27 10:24
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