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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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藤沢火曜歌会

これを書いている今日(3月9日)も冷たい雪交じりの雨です。
火曜も雨にたたられましたが、17人の歌人が元気に集合
です。

悲しみの中ご出席のN草さんが、素晴らしいお歌で第1席で
した。いつもですと、上席はハマ風で読んでいただくのですが
あまり悲しくて、美しいお歌ですので、載せさせていただきます。

香を焚き
経を写す
ひとつの繭の中にいるような
逝った子との時間
三七日目(みなのかめ)

事情を知っていた私たちは最後に掲載されていたお歌を目に
したとたん、もう涙でかすんでしまいました。
司会のA野さんが、コメントできる?と聴いてくださったので
「無理」とだけ答えました。A野さんがお気遣いくださって、
事情を知る人を指名しないでくださいました。

ひとつ繭の中にいるような・・・・

この表現を終生忘れることはないでしょう。


降り始めた
雪がおぼろに
砂利の上
狂言師が
遠く先をゆく箱根路

 ふんいきのあるお歌です。
 雪の降る箱根路であれば、遠い時代の狂言師が道の先を
 歩いているような・・・

 作者の心もそんな芝居染みたものにしてしまいたいと思う
 気持ちだったのではないでしょうか?

 このお正月にお母様をなくされたM岡さんのお歌でした。


欠落の谷に
落ち葉が積み
雪が降って
いつしか
平坦な景色になる

 風景を詠われただけではない、1行目の「欠落の谷」という
 表現に、前のお歌で見た悲しみを持った作者の心がみえ
 ました。

 しかし、時が落葉を散らし、雪を積らせ、欠落が平坦に
 見えてくる・・・しかし、作者の心はまだ本当には平坦には
 なっていないのでしょう。

 人は本当に悲しみをどれだけ乗り越えれば良いのでしょうか。
 
 「露の世は露の世なれどさりながら」の句が浮かんできます。
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by machako-hamakaze | 2010-03-09 18:19
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