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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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かすみ草歌会(6月4日)

梅雨はどうしたのでしょうか。
もう明けたわけではないですよね。

今日は旧暦5月20日だから、旧暦どおりのお天気というわけ
でしょうか。

宵に輝く
三日月と一番星
幾光年輪廻(りんね)のなかで
人は同じ空を見て暮らしていたのか
古(いにしえ)にロマン誘(いざな)う

 とても素敵なことばが並んでします。
 夕方に空を見上げた一瞬、幾光年の時を作者が駆け抜けたのかも
 しれません。

 ただ、少しばかり「ことば」が先行してしまったかな・・・という印象が
 あります。
 輪廻ということも、星のことか人のことなのか・・・・

 言葉よりも思いを大事にしてみてください。


車中で十才の孫ゲームをしながら
「おばあちゃん しおり
プラス思考で生きているから
暗い話はやめてね」
思わず「ごめんなさい」

 ゲームをされているお孫さんはお幾つなのでしょうか?
 また、暗い話とはどんなことだったのでしょうか?

 「プラス思考で生きている」とは、なんとも大人びた台詞ですね。
 暗い話が悪いとは限りません。ただ、相手がゲームをしている
 最中では、なかなか聞いてはもらえないですよね。
 またの機会に是非。

 歌としては、最初の「車中で」はいらないでしょう。


六月なのに 朝夕
ウールの長袖をはおる
これは 埋め立てられる
辺野古の海の
慟哭か

 異常気象を、ある事柄の表れのように詠われることは多いです。
 作者も、沖縄での出来事を他人事では済ませられないのでしょう。

 ただ、少し唐突な感じがします。

 俳句でも「取り合わせ」ということがあり、五行歌でもそういったことが
 うまくいくこともありますが、けっこう難しいのです。
 
 作者が本当にそう思ったとして、すぐさまそのまま書くと読み手の感覚
 との距離が生じます。
 その距離を縮めるためには、歌を少し寝かしてみましょう。
 作者の感覚がもう少し伝わりやすい言葉になるまで。 
by machako-hamakaze | 2010-07-01 17:49
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