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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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鎌倉歌会(12月10日)

この日の鎌倉歌会で一席になられたお歌は、K雲さん以外の人
(私も含めて)みな、読み違いをしていた。

あまりにも素晴らしく、悲しいお歌だったので、ハマ風掲載の前に
ブログ掲載させていただきます。

書かなかったのではなく
書けなかった
名前と享年
喪中はがきの隙間に
母 かくれんぼ

 点をいれた殆どの方が、お母様の喪中はがきだと思ったのです。
 私自身が母を亡くしたときも、名前や享年を書かかなかったような
 気がします。それは、この方のように書けなかったのか、23年前
 のことを覚えていません。書きたくなかったのかもしれない。

 でも、このお歌はそういう歌ではなかったのです。

 昨年最愛の息子さんを亡くされたN草さんのお歌でした。
 逆縁の切なさ、名前も享年も書けなかった、そのお気持ちが
 胸を打ちます。作者の涙とともに、一同嗚咽を堪えるのが精一杯。

 K雲さんの読みに深く感動します。
 私などまだまだだなあと思います。

 プリントに、涙のあとがにじんでいました。


強くてやさしい男(ひと)よ
あなたの胸に
顔をうずめて
泣かせて、そして
眠りたい

 歌詞のようなお歌です。
 なかなかこういうお歌は五行歌ではないのですが、作者の素直な
 愛を求める心にうたれました。
 
 かつて女性はこんな可愛い思いを抱き、それがいつの間にやら
 変貌をとげた・・・某キミマロ氏が漫談で言うように。


泣き虫で学校嫌いだった俺を
毎朝教室に連れて行ってくれた
男勝りの姉ちゃん
喧嘩も強かったけど
今は 優しい姉さん

 なんて、微笑ましくて優しくて、まるで小説の中の姉と弟のようです。
 3行目では幼い弟が強くて頼りになる姉を「姉ちゃん」と呼ぶ、5行目
 では尊敬をこめて「姉さん」と呼ぶ。違いがはっきりとわかります。

 なんと作者は前のお歌のような「強くてやさしい」I田さん。
 へえ、泣き虫だったの?学校嫌いだったの?
 真反対のように見えますよ。

 お姉さまは目のご病気で片目を失明されておられるが、いまもお元気
 で、やさしいとのことでした。


真珠婚にと
娘たちが贈ってくれた
記念樹のハナミズキ
花の色は まだ知らず
春咲く日までの楽しみ

 すてきなお嬢様たちですね。
 お母様に、バッグとかアクセサリーとかではなく、ハナミズキの苗を
 贈られたのですね。

 花咲くまでの楽しみは、花の色を知ることだけでなく、来年も再来年も
 ずっとお母様に長生きして、花をみていただきたいという子の思いやり
 でもあるのでしょう。

 
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by machako-hamakaze | 2011-01-18 08:29
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