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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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鎌倉歌会(6月10日)

必死の連続更新です。


孫娘とおままごと
その頃の娘を
さてまた
遠い昔の自分をも
重ねていた

 このお歌、とても好きでした。
 点数的にはもっと入っても・・・と思いましたが。

 孫娘さんとのおままごとで、回想されたのが、まずはお嬢様とのおままごと。
  
 「さてまた」これがいいですね。
 ご自分の子供時代のことに思いを馳せる。
 時代はかなり変わってしまったけれど、おままごとの基本は、お父さんが
 いて、お母さんがいて、子供がいて・・・
 仕事からお父さんが帰ってきて・・・   う~ん、懐かしいなあ。

 時を隔てた「おままごと」なのですが、その一部が重なって感じられる
 そこが、読み手の郷愁を誘うのでしょう。さりげないけど、味わい深い
 お歌です。 

 そういえば、うちの息子が近所の女の子とおままごとをしていたときのこと。
 誰が、お母さんになる、子供になる、と声が聞えるなか
 突然
  
 「ボク、犬になる!」  トホホ


幼い娘たちの昼寝前
「たのいことが
お口からはみだしちゃうの
お口をおさまえても
笑いたくなっちゃうの」

 もう、めちゃくちゃめちゃくちゃ、大好きです!
 
 幼い娘さんのあどけない口調、そして、楽しくて楽しくてしかたない様子、
 「たのいことが」はどうも、ミスプリだったようですが、かえって、この
 「楽しい」ではなかったことが、私にはぐぐっときましたね。

 こういった、その時でなければ絶対に出てこないような、子供さんたち
 のことば、つぶやきを五行歌に残すことは素敵です。
 
 あ、私も息子のセリフ・・・・今度歌にしましょうか・・・


家の周囲の田んぼに
水が入り
早苗が植えられた
秋の収穫に
思いを馳せる夜

 農業をされる方の、仕事への誇りが感じられます。
 苗を育て、田をおこし、水をはり、そして早苗が植えられて(もっともっと
 作業があるかと思いますが、素人はこれくらいしか書けません)

 そして、秋の収穫に思いを馳せる・・・
 と、私はここで、「秋」までいるかなあと思いそう発言しました。
 でも、やはり農業をされておられるⅠ田さんから、田んぼを必ず
 夜に見回りをする、だからこの「夜」は必要です、と。

 さすが、たずさわってらっしゃる方の現実感のあるお言葉に、教え
 られました。


私の歌。

春は 去っていったけど
春 待つ君へ
触れる間もなく
去った 君の春が
必ず君のもとへ来ますように

 本日の最低点だったような。
 でも、自分ではとても思いをこめた歌でした。
 ただ、季節が6月、しかも解かりにくかったですね。

 震災を受けた方への歌です。
 いつもなら水ぬるみ、花咲く春を謳歌されておられたでしょうに、
 この春は、味わうことなくただただ必死に夢中に過されたことでしょう。
 
 私自身が被災したのではありませんが、兄たちが被災して、被災者の 
 方々へ思いを馳せれば、春を楽しめませんでした。

 でも、必ず、春がやってきます。
 辛さを忘れることはできなくても、新たにやってくる春を楽しむ心が
 あると思うのです。

 そんな歌でした。

 
by machako-hamakaze | 2011-07-21 10:22
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