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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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しじま会

藤沢日曜歌会では、向井文丸さんとおっしゃる歌人を
偲んでの歌会が毎年三月の歌会で行われています。

日曜歌会が発足したその日からご病気でご参加
できなくなるまで、奥様が押される車椅子で、ご参加
くださいました。4年前の三月になくなられました。
「しじま」という素晴らしい歌集を遺されました。

「しじま会」は向井さんをご存知の方もそうでない方も
ご参加いただけます。
ただ、いつもは自由詠1首ですが、この日ばかりは
向井さん、または向井さんのお歌にちなんだ題詠も
だしていただきます。

 「静寂」には
 何も聞こえないが
 「しじま」には
 音がある
 ボタンの転げる音なんかが

 歌集のタイトルにもなった「しじま」の向井さんの名作です。

 しじま会題  1回  「ふみ、文、手紙」
          2回  「丸、○」
          3回  「向かう、方角など」

 そして4回目の今回は「転がる、転げる、転など」でした。
みなさまには、難しい題だった、またはあまりない題で
面白かったなどの感想をいただきました。

*これでもか、と「転」を使った面白いお歌

転ばぬ先の杖、及ばずに
何度も転んだ、この半生を
七転び八起きで、乗り越えた
願わくば、七転八倒せず
生々流転を悟りたい、後半生

  作者は本当にこんな人生でしたと。乗り越えてこられた作者に乾杯。

転がる石に
こけてしまった
気張ってみても
いやはや、悲しき六十才
「ムスタファ ヤ ムスタファ」

 40代の会員さんお二人には5行目がちんぷんかんぷん、だったよう。
 私たちにはなつかしい曲。

猛スピードで
転がり進む時代がつけた
耳慣れない近頃の言葉
オラの住むような過疎の村を
「限界集落」と呼ぶそうな

 「限界集落」という本当に耳慣れないことばを使った社会詠。
 作者は誇りをもって、点数を受け入れると。そう、歌は点数
 のみにあらず・・・釈迦、いや、キリスト、いやただの私(笑)

「転」は
「倒」と大の仲良し
手を組んだ悪巧みに
拘わるな
近寄るな

 これはまた言葉の達人のお歌。「転倒」ということばの
 思ってもみない解釈で、読者の度肝を抜く。
 作者のニヤリが見えるよう。思わず、うん、近寄らない
 ようにしよう!と強く思った私でした。

*自由詠で、なんかほのぼのしていて、すごく好きだったお歌。

「つまみが何もないねえ
    柿ピーでどう」
と、出してくれる
飲む酒が発泡酒だから
「まあ、いいか」

 資源ごみの集積所に缶類を出しに行くと、ほとんどが発泡酒の
 缶。もちろん最近は味も良くなったのであろうが、庶民のつつ
 ましい生活が見える。また税金を上げるとかなんとか言ってる
 そこの○○党のみなさんも、発泡酒飲んでね。

*自由詠の私の歌

ざらざらと
味気ない心に
足りない栄養素
愛は
亜鉛の役目 

 味覚障害には薬として亜鉛が使われるというところを、ご存知で
 ないと、わからなかったようですが、それは知らなかったけど、
 点入れましたという方も。こういうご意見って、うれしい。

 今回は題詠・自由詠それぞれの1~3席の他に、総合点での
 発表もありました。「ハマ風」のお楽しみ・・・

 さて、私用にて、来週の更新やすみます。

 ではまたのお目文字を。
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by machako-hamakaze | 2008-03-03 09:59
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