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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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4月第2週は歌会ラッシュ

6日のお花見歌会は晴天でしたが、第2週はお天気大荒れ
の日が多く、冬に逆戻りしたような日もありました。

電車の遅れもあり、「よくあんなお天気でも歌会したのね」と
おっしゃる方もありましたが、1人の欠席者もなく、ただ、
30分遅れで火曜歌会はスタート。

夫でもなく
恋人でもなく
友として
終世あなたを
保ちたい

 ぐっときてしまいましたねえ。ご主人のことと思われた方が大方
 でしたが、これはやはり別の方のことでしょう・・・
 覚えのある方も・・・5行目の「保ちたい」、抑えがきいていながら
 熱情も感じます。

口では言えなくて
ためらいながらも
ポストの底へ落ちていった
焦がれる思い文(ぶみ)
そして、叶うはずもなく

 う~む、これも恋の歌。作者は創作です、とおっしゃってらしたが、
 ポストには入れなかったとしても、胸に書き溜めた思い文は
 きっとどこかの恋のポストに投函されたのではと思います。

上大岡歌会

 地上30階の見晴らし抜群の歌会会場。

世界一周の友を見送った日
パンジーのを植える
華やぐ地表に彼女が重なる
一人旅
あふれる自由と孤独を慮る     慮(おもんばか)る

 なんと、華やかにして、寂しい歌でしょう。作者の心根のやさしさも。
 色とりどりのパンジーの華やかさと船の晩餐会での彼女の衣装が
 重なるのでしょうか。そしてそれは1人旅でもある。
 パンジーはパンセから来たというもの思う花。
 
 次は3席に入ったお歌ですが、意見の分かれたお歌なので。

ドレスの準備もOK
ステップもわかってる
雨のノックが始まりの合図
さあ遅れないように
花達よ 春の舞踏会へ

 このお歌は桜の花が散る直前を詠ったものであるという意見が大方
 でした。その読み取りのポイントになる言葉は「ステップ」「雨のノック
 が始まりの合図」「春の舞踏会へ」 でした。
 私は迷っていました。「ドレスの準備」「雨のノックが始まりの合図」
 というところで、これから咲かんとする花ではないか・・・と。それでも
 言葉の使い方の優美さと雰囲気で2点いれたのです。
 「雨のノック~」は花を咲かせるための雨と受け取りましたから。
 作者の本意はやはり、これから咲こうとする花だったと。
 この雨は「花おこしの雨」というそうです。読み取りの難しさですね。


鎌倉歌会
 
 今回なんとなく不思議な雰囲気のあるお歌が多かったですが、
 次号のハマ風に載るので控えますが、第一席は藤沢火曜歌会の
 アイドルK・Oさん(何と御氏年93歳)のお歌。鎌倉初出席で一席。九州から
 いらしていたTさんもその感性の若々しさにお口あんぐり。

あふれる
自由な時の流れ
蝶のようにとびたい
命の時間のわからないまま
桜は美しく巡りくる

 命あるものにとっては時は限りあるもの。特に人間はその時間を
 常にと言っていいほど意識しています。しかし、蝶はそうだろうか。
 美しく毎年咲くさくらはどうだろうか。
 そのように自由にとびたいものだが・・・


小さな島の静けさが
見えないものを
見せてくれる
桜の花びら
微かに開いてゆくような

 このお歌も人間がいかにめまぐるしくざわめく世界に住んでいるか
 を考えさせてくれます。1行目(が、を取って)を3行目に持ってくると
 もっとこのお歌が分りやすいように思えるのですが・・・


 鎌倉歌会での私の歌

綿入れの
綿を抜くように
空にもぐっている
春の
陽ざしをひっぱりだそう

 春らしさがどこかにもぐっていったようなこの週のことを、四月一日を
 (わたぬき)と読むことがちょっと頭にあったので。
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by machako-hamakaze | 2008-04-15 12:53
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