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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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「風の大会」を前にして

いよいよ、もう明後日が「ハマ風」「南の風」の大イベントの
「風の大会」です。

おととし、大宰府で第1回の大会がありました。
あの時は南とハマとの初めての大会で、
感激と高揚感を覚えたものです。
九州の方たちのあたたかいおもてなしが
忘れられません。

共に苦労をしてきた仲間たちが、それぞれの地域で雑誌を
立ち上げ、大会を開くまでになりました。

大会後、また書きたいと思っております。
まずは今週の2つの歌会から。


藤沢火曜歌会は前日の雨嵐がぴたりと止んで、
冬に逆戻りのような寒さではありましたが、
なんとか降られずにすみました。

フォーゲットミーナット
アラスカの荒野を
青く染めていた
小さな小さな花
けなげで、哀れで

 最初のカタカナにぐっときてしまいました。「忘れな草」のこと。
 アラスカでこの花が群生していたというのは意外な光景ですが
 その名前の由来から小さな可憐な形から、4,5行目が胸に
 しみます。海外旅行のご経験豊富なOさんのお歌。94歳。


新緑の里山
長い眠りから覚めた
数百匹の鯉のぼりが
再デビューの喜びに満ちて
光の中で泳いでいる

 この季節に、類歌の多い題材ですが、ちゃんと取材(どんな経緯で
 こういう行事があるか、どういう状態の鯉なのか)なさっておられる
 のが、このお歌の良さだと思います。作者は見たままとおっしゃって
 ましたが、2行目、4行目はそれだけでは出てこないと思います。
 
 よく知られたイベントを詠うときは、やはりよく知ること、ご自分
 らしさを出すことが欠かせませんね。


誘い
応えて
番いの
チョウチョ
ヒラヒラと

 この短いお歌がもう好きで好きで・・・
 だいたい短い歌がよいとは 限りませんよ、わからなくなりますよ、
 手も足も出たご自分らしいお歌がよいですよ、などと常日頃言っている
 私ですが、この18文字 には参りました。自然を描写し、官能の香りもあり、
 私は「鏡獅子」を思い出し、と尽きぬ味わいがあります。


私の歌。自分ではけっこう気に入ってる歌でしたが・・・トホホ

あじさいの
緑の葉の間に
咲くポピー
こんな所に咲きたかったな
こんな花を咲かせたかったな

 本当なら最後に「と いうように」とつけたかったけど、それじゃあ、いかさま
 長すぎます。あじさいとポピーのつぶやきを上手く伝えられなかったかな。


いつも賑やかな上大岡歌会

 初めて参加したときは、高層ビルの最上階30Fの集会室に目をまわしそうに
 なった私。みなさんは、わあすごい景色!と喜んでおられましたが、
 実は私は足が地についてない感覚が苦手で、落ち着きませんでした。
 少しはなれたようですが・・・

草っ原から
ひょろっと延びた
野蒜(のびる)を摘んで
市場(いちば)でトマトと魚を買う
ビールは冷えてます

 私がこういうお歌に2点いれないわけがありません。私のお腹の琴線が
 (お腹にあるもんかああ~)にばっちり触れましたのでございます。
 

甲府の土産桜せんべい
五行の会に持って行き
どこの菓子かと色々きかれ
意外なもてぶり
せんべい喜ぶ

 このお歌もお腹の・・・いえいえ、いくらなんでもこればっかりではね。
 長めのお歌なのに、リズムの良いのに気がつきます。
 77757787 の音数です。1行目が「甲府のお土産の桜せんべい」
 3行目「色々きかれて」となると、このリズムはでないですよね。
 簡単なお土産のつもりだったのが、作者もびっくりするほど喜ばれて
 作者はびっくり、せんべいもせんべい冥利につきるでしょう。


今年デビューの
青葉達は
うねりながら
しゃらしゃら
風と遊ぶ

 4、5行目が気持ちよく擬音効果と思っていましたら、ある方がこれは
 葉っぱが風に「しゃらしゃら」と動いている様ではないかとおっしゃり
 目からうろこ。思い込みで擬音だとばかり。作者のお話から、やはり
 これは擬態語のほうでした。 
 ぎおんしょうじゃあのかねのおと・・・ なんなんですかねえ・・私って。


それでは、いざ「風の大会」
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by machako-hamakaze | 2008-05-15 11:14
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