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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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五月は書きすぎかも・・・

最初は出席した歌会のことだけにしていたのだけれども、
良いお歌がいっぱいの、私が行かない歌会のお歌も
ご紹介したくて、書き出したら、もう、どうにも止まらない♪

東京の歌会から

自由詠と題詠の2首ださないといけないので、なかなか
大変です。

今回は自由詠は思いがけず1席いただいたのですが、
題詠はほぼビリ・・・代表さんが、私の歌の前のお歌の
お若い作者に「すごいじゃん」と言い、私には「すごく
ないじゃん」(笑)いえ(泣き笑い)でした・・・
けっこう、この歌会ではこういうことあります。

歌会のジェットコースターやああ(ヒコマロかあ~?)

自由詠好きなお歌


10年目の命日
ベランダの
土の余隅に
カスミ草の
種を蒔く

 悲しみの言葉も追悼の表現もないけれど、カスミ草が故人の
 お好きな花とわかり、「余隅」に植えたということは、中心に
 すでに花咲く存在があるということを、10年目という年月と
 ともに、語っているようで・・・


母の脳が
くるみのように
固くなってきたらしい
聞いた話が
沁み込んでいかない

 作者のお母様でなくても、人の話が沁み込んでいかない人(自分
 も含めて)多いです。歌会をやっているとしみじみ感じます(泣く)
 作者は沁み込んでいかないかもしれないけれど、何度も何度も、
 お話ししてあげてくださいね。母が生きていたら、私も・・・


ちょっと化粧すれば
まだまだかしら

主の出た古い家
ただいま大改装中

 上手いお歌です。もちろん単にお家のリフォームのお話だとしても、
 です。でも穿った読み方をしたがる(笑)私としては、これは「主」
 つまり、夫が家を出た(追い出した?)あとの、妻のことではないかと
 思ったわけです。ちょっと身なり気をつけて紅などぬれば、まだまだ
 いけますよ~と。表面的なことだけどはなく、心の内も改装中なのでは?


同僚は
娘のような年令ばかり
いとおしめば
いたわられて
情がうつる

 作者が男性でも女性であっても、とても良いお歌だと。
 昔見た歌舞伎の「壺坂霊験記」ではないが(これは夫婦の
 麗しい物語)「いとおしめば/いたわられて」が本当に
 現代の御伽噺のように優しく心地良い。


思いつきの
おかずを作り
さりげなく
食卓に置く
耳は全開だぁ

 料理だけが唯一得意とする家事である私は、このお歌に
 共感。新聞や雑誌、テレビで料理のレシピには必ず目がいく。
 これとこれを組合わせたらどうなるか、これが足りないから
 あれでと料理したあと、食べる人の反応が一番気になる。
 さりげなく置いたからには、聞きたいなどそぶりもみせず、
 耳だけが全開。


題詠「走る」

ダントツの一席で私も大好きだったお歌

ホームから
階段を三つ降りれば
小さな踏切
江ノ電が
腰をふりふり走り去る

 もう説明はいらないし、江ノ電を知らない人はこのお歌で
 江ノ電のほのぼの感が伝わる。絶対乗ってみたくなりそう。
 江ノ電のキャッチコピーで売り込んだらいかがでしょうか?


フルマラソンで
三時間四十五分を切ったよ
と笑っていた友
片磨滅(かたべり)したランニング・シューズを残して
今はどこを走っているやら

 なんで、あんなにお元気だった方が、あんなに良い方が、と思う
 訃報を聞くことが多い。想い出をたくさん遺してくださるためだったの
 だろうか。
 今は憂いもない美しいところを、きっと走っておられるのでは・・・


さて、私の歌

自由詠
 
いわれなく
切り倒された桜
家一軒たつでなく
切り株の無念さ
草ぼうぼう

 この桜の木の歌は3部作です。
 思いいれの強い桜の木だったので、いつまでも詠っていくような気が
 します。


題詠「走る」

春の

ベランダを
風が
奔る

 嵐だと枕元にベランダを走る風の音がすごいのです。
 ときに風はすり足でいくことも。
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by machako-hamakaze | 2008-05-29 17:36
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