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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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梅雨の最中、歌会でさわやかに

と、いいつつ、今週は出席できない歌会が多いのですが・・・
代表さんに、プリントを送っていただき、その中からお気に入りを。

火曜歌会です。

ホームレスの浜風
五行歌のハマ風
係わって知る
拠点はハマ
支柱は事務局(ひと)

 「浜風」というのはホームレスの方の支援団体なのでしょうか。そういう
 活動をなさってらっしゃる方には頭が下がります。私たちのハマ風ともに
 事務局をねぎらってくださる、私たち事務局にはとてもありがたいお歌です。


子育てのハードルは
低め低めできたけれど
故障だらけでなかなか飛び越せない
三回目の成人式が待っている
目の前のハードルを

 それだけではないでしょうが、過保護、過度の教育親ぶりが昨今の残虐な
 事件を起こす若者の背景にあると言われています。1,2行目が抑制の
 聞いた作者の生き方を詠われている。三回目の成人式とは還暦のこと?
 これさえ越したら、元気になると良く言います。と同い年で共感。


いけない!!
傘を置いて来た
荷物を抱えて
慌てて駆け戻る
しっかりと折り畳みを握って・・・

 そうそう、よくあるんですよ。私など長い傘をうでにかけて、買物かなんかして
 ああ、傘をどこかに忘れたあ!と叫んで、恥をかくことあまたあり・・・って、
 自慢そうに言うんじゃありません!折り畳みをバッグにいれたまま、忘れたと
 思ってまた別の傘をもつこと頻り・・・文語調で言えばよいってもんじゃない!
 

私の知らない私が
何処かにいるなんてねえ
平凡な人生に
ミステリーが重なる
ねんきん特別便 拝受

 まさか自分のは間違いがないだろうと思っていたら、会社勤めの分が
 抜けていたし、その後来たのも、国民年金の一部が抜けています。
 夫にいたっては国家公務員から地方公務員になったのが、その国家の分が
 すっぽり抜けているしまつ。公務員ですらですよ。2人中2人にミス。この
 作者の 年金には見知らぬ人のデータが入っていたのでしょうか。
 そんなものでも、国から来たからには「拝受」と。皮肉たっぷりに!


小さな思い出
歌にする
少し着飾って・・・
そのままでは
寂し過ぎるから

 そうです、歌はそれで良いのです。それに作者にとっては「小さな思い出」
 でも、読み手に感動を与えることが多いのですもの。詠い勝ちですよ。
 作者の謙虚な思いが好感もてます。


上大岡歌会です。

お肌はアバタ
ぷっくり太ったメタボ
このタイプが理想なの
ジャムにピールにシロップ漬
おいしい甘夏の選び方

 この作者のピールは特に絶品です。作者名がなくてもわかりますし。
 ジャムは私のマーマレードとは一味も二味も違う上流のコンフィチュール。
 材料選びをこのように楽しい五行歌にされる腕はさすが!です。


50年後 どうなってるかな?
何気なく言った言葉を
引き戻し反芻する
「今」という時間が
特別な表情(かお)をもち始める

 おそらく作者も含めて私も、いまから50年後は生きてはいないだろう。
 環境や地球規模のことを考えて、発せられた言葉だったのでしょうが
 口に出してみると、急に現実味をともなってくる。だからこそ、「今」を
 特別に感じて、生きなければと。深いお歌だ。


「帰らないと 父が待ってる」
と急ぐ母に
「もう父はいない」と告げた日
「そうね 待っているね」と
言えなかった自分を悔やむ

 切ない会話ですね。わからなくなられた方には、否定はしないほうが
 良いと 聞きます。母が入院しているとき「なんでおじいさんは来ないのか」
 と何度も問う母に「おじいさんも病院だから」とようやく言えました。言えても
 やはり切なさは残ります。あまりご自分を責めないようになさってくださいね。


中学から弁当作り
母は大変だったろう・・・
今更ですが、有難うございます
娘からの突然のメール
私はウルウルとなる

 小さい時はお母さん大好きのはずが大きくなると、そんなことあったの?と
 いった感じになるもの。でも大きくなった子供からこういうことを言われたら
 うれしいですよね。3行目がホント、泣かせます。


 どちらの歌会もステキなお歌がいっぱい。出席できずに残念でした。
 
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by machako-hamakaze | 2008-06-12 17:00
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