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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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深緑の中 鎌倉歌会

今月もしっとりと、落ち着いた雰囲気で・・・と、言いたいところですが、
1人、ダジャレ連発の人がいて・・・誰?はい、私なの_(._.)_

気を取り直し、鎌倉歌会らしいお歌を。


寺は静寂
八百有余年の
巨木拍槙(びゃくしん)あり
人仰ぎ見て
空は見えず

 いやあ、なんという荘厳なお歌でしょうね。私は拍槙といわれてもぴんとは
 来ない植物音痴ですが、その木が具体的にわからなくても、このお歌が
 好きで2点いれさせていただきました。建長寺や円覚寺でも有名な木だそうで
 そういわれれば見ています。あのうねりくねりがこの世の紆余曲折を思い
 起こさせる木ですよね。そして、4,5行目がまたステキです。


托鉢僧が
住宅街を
足早に素通り
チラ見の省エネ托鉢
仏法走に 合掌

 確かに托鉢のお坊さんは足早に寺を出発してでるそうですが、いざ托鉢と
 なると、足早では無理ですよね。お布施差し上げたくても、お坊さんの足
 にはかないません。なんか滑稽な風景ですし、5行目の「仏法走」には
 大笑い。みごとな造語です。すぐ2点献上。作者も私からの点を期待
 できたようです。


声の記憶は
3秒で甦った
36年の空白を
一ッ飛びして
今、私はオフィス風景の中

 こんなことがあります、あります。最初はへっ?確かに3秒くらいで
 パッとわかって、それからは36年も50年も一ッ飛び。この一ッ飛びが
 また、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出し、面白いお歌になりました。


沈黙の答えを
大きな
水音に変えて
二人のキッチンが
真空になる

 まるでドラマの風景のようなお歌です。このお二人が男女であるのか
 夫婦なのか、はたまた親子なのかはわかりませんが、なにか言葉の
 行き違いか沈黙があり、苛立ち、蛇口を強く捻る、そして、すべてが
 空になるような、瞬間。事情は解かりにくいが、舞台を思わせる。


今回はうれしいことに、鎌倉での初めての一席をいただきました。
変な歌だったので、全然期待していなかったのに、過分なお褒めの
言葉をいただき、自分でも不思議な気分。
あまりに変な思考回路だそうで、あたま開きにして見てみたいそうな・・・

  
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by machako-hamakaze | 2008-06-15 11:57
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