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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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K歌会の今回の題詠はあやしくも「乱れる」

なにしろ、官能の歌を書く人が少ないと、K歌会の女帝の言われるSさんが
前回1席で、次回の題は「乱れる」と決められました。
こちらの歌会では、題は題詠の1席の方が決めます。
乱暴、乱雑などはだめです!とSさん、きっぱり!
の、はずが、なんと今回も1席はSさんのお歌。それは良いのですが、
そのお歌はとてもよいお歌でしたが、ご本人がダメとおっしゃっておられた
その類の・・・

まあともかく、そのお歌を。

力なく
乱れた便りが
最後
端正な文字を
書く人だった

 普通は絶賛の嵐のはずが、官能「乱れる」言いだしっぺの、あのSさんの
 お歌!これでよいなら、自分も書けたとか、なんとかわいわいと。
 でも、結局官能系は少なかったのです。


子には乱れも見せず
ふつうに平らに生きた
母の生涯
それで良かったのと
きいてみたい時がある

 明治、大正、昭和初期のお生まれのお母様をもたれてらっしゃる方なら、
 殆んどの方が共感されるでしょう。なかには自由奔放に生きた方もある
 でしょうが・・・私の母にも、聞いてみたかった。


奥底に
乱れる炎
抱いたまま
青の深まる
街を急ぐ人らよ

 誰もが、奥底にもつものは乱れる炎なのだろうか。炎のままに抱えている
 人、心の奥底の中のまた頑丈な箱の中に隠し持つひと・・・
 「青の深まる」が心情的にも、6月という季節にも当てはまるような気がする。

自由詠

ときどき
やさしい
母さんのふりするのに
疲れて
旅がらす

 やさしい母さんのふりは疲れます。でも、ふりをしなくてもやさしいのに・・・
 ときどきの位置が4行目にくると、もっとわかりやすいのでは。


船は
時速16ノット
心は少し遅れて
たどり着く
港は夕靄の中

 詩的です。そんなに早いとは言えない16ノットよりも、まだ少し遅れて着く
 心は、どんなことを港に持ち込みたくなかったのだろうか。それとも船の
 中で「たゆたう思い」(作者の言葉)をもっとながく味わいたかったのか。


鏡の中の自分に
「お母さん どこへも行かんで」
と 話し続けるおばあさん
幼子のように
いきいきと目を輝かせて

 年老いると、我が子のことよりもただただ恋しいのは「お母さん」。鏡に映る
 自分を「お母さん」と思い込み、「どこへも行かんで」と言う。鏡を離れると
 「お母さん」は見えなくなる・・・切ない。


決心するまで
長かったこと
大型冷蔵庫がやってくる
動けるうちに
食事づくりの助っ人を

 4行目で作者がご年配の方とわかり、大型冷蔵庫に買い換える決心をされる
 のに時間がかかるの納得。それが、もっと困っておられる方のため、食事
 づくりの助っ人のためとわかり、また感動させられる。


 歌会報告たまってしまっています(困)
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by machako-hamakaze | 2008-06-29 17:33
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