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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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講座とハマのうたかい

いよいよ、講座も4回目です。
今回のテーマは推敲。
今は、推敲という言葉自体もご存じない方もいらっしゃるようで、まずは
その説明とこの言葉が出来た由来などもお話した。
「僧は敲く」か「僧は推す」か・・・

添削をしない「五行歌」は、推敲がとても大事だと思います。
でも、どこをどうやって直したらよいかわからない・・・と。
推敲のポイントとして、一つは助詞の使い方があると思うのです。
今回は助詞をいかにうまく使えるか、つけるか取るか。
どう意味が変わるかなど。

さあ、みなさんのお歌です。

傘より大きい
ランドセル
長靴ひきずり
向かうは水たまり
そして、歓声

 一年生なのか、傘からはみ出すランドセルを背負い、大きな長靴ひきずり
 やんちゃをしようと向かう先。作者からはその先は見えない。でも歓声で
 子供達の楽しそうな様子がわかる。読み手の耳にも聞こえてきます。


初咲きの梔子に
そっとはさみを入れる
「ごめんね」
白い花は、今
亡母(はは)の写真と並んでいます

 梔子は「くちなし」。難しい文字です。清楚な白い花で香りは官能的なまでに
 甘い。初咲きのお花を一番にお母様の仏前に供える作者。


ほたる祭の夕
にぎわう人の足元で
ひっそりと
でも主張している
毒だみの白い花

 花のみかけの可憐さと相反する匂いで、よく歌の題材になるどくだみ。
 この毒とう文字を使う方はめずらしい。ドクダミ、十薬(その薬効から
 ついた名)、白十字(花のかたちから)など、いろいろに呼ばれる。
 作者は舞い飛ぶほたるに負けないくらい、咲いているのよとドクダミが
 主張しているようだったと。

次は八日。推敲その②行わけと五行目。


ハマのうたかい(3日)

代表さんのKちゃんは私と同郷。
みな、苗字のTさんとは言わず、Kちゃんと呼びます。親しみやすくて
おおらかな方。

実は、不思議な縁があります。
Kちゃんがファンになっている歌手の長崎でのコンサートで偶然知り合った
方が、なんと、同県だとわかり、その後Kちゃんから五行歌に誘われて
文学好きなその方はすぐにハマ風にご入会してくださったのです。
そして、驚いたことに今度はクラスは違いましたが、私と高校の同期生の方
だと判明!学生時代は接点のない私たちが・・・・不思議なものですね。

歌会の歌に参りましょう。

キャンドルの
炎辺りのギザギザが
緑色の綿菓子のような葉に変身
絶対 別物としか思えない
アスパラのビフォー&アフター

 私も畑をやっているときに、この経験があるもので、なんと上手く詠われたと
 感心しました。野菜を詠ったら、あの方の右に出る人がいない・・・という、
 あの方かな、と。やはりそうでした。アスパラの先を「キャンドルの炎」と
 されたところがすばらしい。五行目で、変身がよくわかるので、3行目を
 少し整理されたらもっとすっきりするのでは・・・とも。


太陽を浴びて
ココナッツオイルをぬって
ハワイな気分に
なりたい気分
憂鬱な気分の雨の日曜日

 東北の長い冬で、私はこの気分でした。こたつに首まで入り、ハワイアンを
 歌っていた私は、この気分を3回も使う気分がよくわかりました。
 ホント、「ハワイな気分」が言い得て妙です。


低くたれこめた
灰色の空は
ランドマークタワーまでも
呑み込んで
梅雨まっただなか

 これも東北の冬の空の景色と共通します。
 ランドマークという現代のシンボルのような建物と、自然との融合を、
 日本人的な感性で過不足なくとらえられた。


雨の町を
彩るように
ビヨウヤナギが
金色の冠を抱いて
咲く

 ビヨウヤナギは知らなかったけれども「雨の町を彩り」「金色の冠を抱いて」
 「咲く」とあるので、想像がつく。知らない人が読んでも、そのものがわかる
 ように書けたら、歌としては成功です。あと一押しのなにかが欲しいけど・・・
 欲張りすぎかな。


今回も好きなお歌がたくさん。1席は1首だったけど、2席が3首、3席が2首と
レポーターの方、お疲れ様です。

なんとか、歌会に追いつきました。
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by machako-hamakaze | 2008-07-05 17:57
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