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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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講座の最終日でした

15日はあざみ野の講座終了日でした。

テーマは「朗読してみましょう」

朗読は上手く読むということが主ではなく、作者の意図をどこまで
ちゃんとつかんで読めるか、ということで、つまりは読解力が
ためされるのです。でも、歌会で初見の朗読で、これができるのは
とても難しいです。

でも意識してそうしようとすると、今までとは違った読み方になる
かもしれません。

推敲にもとても役立ちます。声を出して読んでみて、うまくいかない
時は、ご自分の呼吸に反したお歌なのかも。

さて、講座ではいつもご自分の思いを、そのまま生き生きと
表現する、ということをお話してきました。
みなさん、本当によく詠ってくださいました。


こわれそうな
古い古いバイオリンで
「荒城の月」をひく老人
ブラジルの大地に生きて
五十年、という

 移民の方の苦労が偲ばれるお歌。作者は三十年前にブラジルに 
 行かれたときのお歌だということです。そうすると、このご老人は
 昭和初期に移民された・・・それがわかると、さらに、胸迫ります。


「○○ちゃん!」
不意に呼ばれて
子供の頃の呼び名で呼ばれて
わたしは 一瞬
「少女」 になりました

 2行、3行目にある「呼ばれて」の繰返しが上手い。
 違った条件を同じ言葉で受けて、違和感がなく詠うのはなかなか
 難しいことです。 
 「少女」になった作者のその「一瞬」が、浮き立って見えます。


がん検査
「精密検査必要」
又か、でも本当にそうだったら・・・・
一ヶ月悶・悶
当日が来た『異常ありませんよ』

 最初の4行に、作者の辛い気持ちがたっぷり。そして五行目。
 安心した様子は書かなくてもわかる。


見つけた!
机の裏に私の名
「かずこ」のバカバカ
幾つのときかな
書いたのは?

 子供時代の机というものは、よく悪戯の対象になる。
 作者のお嬢さんが書いたということなので、それがわかると
 当時の親子の関係がもっと感じられるのでは。


「セール!」が重なるポスター
やっとみつけた好きな色
手を伸ばせばその先で
あっという間に見失う
まだ未熟なの、この歳(とし)で

 なんとも、5行目が楽しい。「セール」のすごさがわかるが、
 これはブランドのセールで相手は若い子たちだったとか。
 最近の私はセール終了後にもう一度下がったものの中
 から、掘り出し物があれば、買うことにしています(笑)


母を苦しめていた父が憎かった

昔はハンフリーボガードの様に
恰好良かったと
嬉しそうに話す母がいる

 伴侶の方がなくなると、たいていはそうなるもののようです。
 しかし、少々良かったというのではなく、ハンフリーボガード
 ですか・・・カサブランカですね。
 お父様はお母様をお嫁にいただきにいらした時、真白な
 マフラーを下げておられたそうで。それはさぞ恰好良かった
 ことでしょうね。


嘘を指摘されると
目を泳がせていた息子
今では
堂々と目を据えて
ビールをあおっている

 なかなか頼もしい息子さんですね。
 子供の可愛い嘘とそれを指摘されたあとの目が泳ぐ。
 覚えがあります。ただ、家は親に似ず飲めないので、3,4
 行目のようなことはないのが、ちょっと寂しい・・・

私の歌

マンションに
囲まれた
小さな山の
標高とは比例しない
山の誇り


受講生の方を中心に、助手をしてくださった、N子さんが代表で歌会に
なります。
とっても明るいN子さんにぴったりの歌会名は「ひまわり」。
8月に発会します。楽しみです。
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by machako-hamakaze | 2008-07-17 17:46
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