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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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涼しい日曜日

前日までの暑さがうそのように、肌寒ささえ感じる日曜日、大倉山の
新横浜歌会に出席でした。
お盆の直後でもあり、少人数での歌会です。

でも代表さんの心配りで楽しくも、苦しいおまけつき。

採点のあとにはまあ、恒例の作者あて。
そして歌会あとには虫食い五行歌。
夏にちなんだ語句を入れます。作者が書いたとおりの言葉です。
講座では、これに自分らしい語句を入れてみて、などとやります。
思いがけない言葉に、歌の雰囲気ががらりとかわります。


世の中の
真実に
目を瞑(つぶ)れば
未来へ
盲目となる

 表に表れる現象だけを捉え、深く物事を考えるということをしなくなった
 現代人への警鐘。作者はまた「事実」と「真実」とは違うと。
 すべてを知ることは難しいが、少なくとも、自分の考えさえしっかりと
 もっていれば、マスコミの報道やまわりの人々の雑音にまどわされる
 ことも少ないのではないでしょうか。


カラー畑を巡れば
捨てられて大量の花たち
純白のおくるみに包まれた
孤児の集団のよう
さあ さあ私の胸に

 カラーのような高級花が無造作に捨てられたいるということに、まず驚く。
 あの上品なカーブがまるで、「純白のおくるみに包まれた孤児」のようだ
 と、作者は。5行目に究極の母性を感じる。
 すこしでも、カーブがゆがんでいたり、色が変わっていたりしたら、廃棄
 されるとか。もったいない。
 少し、安くして売ってくれたら良いのに・・・・


減らず口の少年たちよ
汗びっしょりかいて
いたずらな顔して
私をののしる
少年たちよ

 多分、作者は教師のかたではないだろうか。私もこういう経験がある。
 ののしる言葉はきつい。正直、へこたれることもあった。でも、彼らの
 心はその「いたずらな顔」にある。ここで、心を遮断してしまったら、永遠に
 彼らとは通じ合えない。
 それにしても、それくらいにしておいてよ、ののしりは・・・


私の歌

虫けら
石ころ
そんなふうに
呼ばれていい
命はない
 
 広島の日、長崎の日、そして敗戦の日と続く8月。
 2日前には「ハマのうたかい」会員さんのYさんが所属される「被爆の語り部」
 が海老名市役所で語り部としてK雲さんがご自身の被爆体験を語られた。
 Yさんも同じく長崎での被爆を語られた。
 
 私自身は戦争の体験はないが、幼い頃からいろいろと聞かされ、映像でも
 見て、また広島と長崎の両資料館では、筆舌に尽くしがたい衝撃を受け
 号泣した覚えがある。
 確かに、命は人間だけのものではないが、やはり同じ人間として、その命が
 あまりにも、簡単に失われてきた、そして今も、と思うと何もできない辛さが 
 堪える。その思いがこの歌になった。

 しかし、1行目から4行目までで、文章として完結したと読まれ、「命はない」
 に、なんで、「命はない」んだろう?と思われた方がいた。
 びっくりしたが、確かに、そう読まれる可能性もある。行わけか、言葉を
 足すか、もっと推敲の必要がありそうです。
  
 
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by machako-hamakaze | 2008-08-23 13:14
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