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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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第4土曜日のある歌会

この会も6回目を迎えた。
いろいろな思いで参加している面々。今回は9名のご参加です。

来年まで
待てない
理由(わけ)があるのか
彼岸に出てきて
鳴く蝉

 昔、セミは7年地中に居て、一週間で死んでしまうと教えられたが、
 その後、種類にもよるが、7年どころか10数年を地中で過し、地上でも、
 10日から1ヶ月は生きるということを知った。

 しかし、彼岸になってから地上に生まれ出るにはさすがに、何かわけでも
 と、作者は思う。


静けさを
拾いに
大菩薩峠を登る
古(いにしえ)たちが
昔道から現れてくる

 昔(その2)中里介山の「大菩薩峠」が大好きだった。映画も雷蔵さん、
 千恵蔵さんの、机竜之介を沢山観た。子供なのに、あの残虐で救いようの
 ない真っ暗闇を生きる主人公にどうして惹かれたのか。虚無ということに
 惹かれたのか。
 そして、20才くらいの時に大菩薩峠に友と行こうとしたが、途中迷って
 しまい、結局いけなかった。小説が果てしない時の坩堝にはまったまま、
 動けなくなってしまったように、青春のあるひとときが飛んでしまった。
 と、まあ自分の個人的な思いいれが殆んどだったが、好きな歌だった。
 作者が最初書いていた4,5行目「石畳に杖のあとがある」だったら、もっと
 すごい歌になったのでは。


1席のお歌

ほわり
母が居る
この病棟は
わが家の
奥座敷

 もう、何もいうことのないほど完成度の高いお歌。
 Ⅰ井さん、ホントは展示会に出されたかったほうのお歌だったとか。

2席のお歌

取り込んだ洗濯物
相方が見つからない
紺の靴下
肌着の中に
ふんわり隠れていた

 誰もが、女性の歌を思った。
 なんと、家事もされる男性のⅠ城さんのお歌。
 下着ではなく肌着とう言い方がなんとなく色っぽいのに・・・と、みなさん
 ご不満の様子。いいじゃないですか。男だって、女だって。


3席のお歌

いくつになっても
母に
話したいこと
いっぱい
ある・・・ある・・・

 最後のお歌だったので、作者がわかってしまったが、コメントされる
 皆さんはお母様がご存命でらして、私はああうらやましいなあと
 思っていたら、O田さんがが「いえ」とおっしゃった。作者。
 私もいくつになっても、亡くして20年たつけど、未だに話したいこと、
 一緒に行きたいところ、食べさせたいもの、見て貰いたいものが
 つきません。

同点3席の私の歌

消したいものは
単独では
去ってはくれない
大切なものを
一つか二つ連れていってしまう

 推敲途中で出してしまった歌。やはり、「単独」という表現が硬いなど
 のご意見。「それだけで」のほうが良いと、私も思いました。
 何かをやる時には、大事なものを捨てなければならない・・・そんなこと
 が、たくさんあったもので。

 
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by machako-hamakaze | 2008-10-09 13:55
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