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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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欠席した歌会が続きます。

帰ってきたら、どんどん書きます、なんていいましたが、帰ってみれば
ハマ風追い込みで、なかなかそうは行かなかったですが、「ハマのうたかい」


故郷より新米が届きました
おにぎりをつくり
孫の運動会へ
がんばれ、がんばれ、と
大声で我を忘れる

 行分けしなければ、普通の散文になります。しかし、素直な思いを
 こうして、行分けするだけで、五行歌になります。素朴で優しい歌に
 なりました。


皇女(プリンセス)セルマ様の
運命やいかに
付き従う侍女のように
心を添わせている
読書の時間

 歌会で点数が入らなかったのは、「皇女セルマ様」がわからなかった
 からだと思います。私もこの本を読んでいないので、知りません。でも
 読み取りのヒントはたくさんこの歌にはあります。主人公は 「皇女」で
 あること。「運命やいかに」だから、ただのお姫様ものではなく、波乱
 万丈であること、従う侍女がいること、それだけで、ちゃんとした
 ストーリーはわからなくても、同じ本を読んでいるような興奮を覚えます。

 わからない言葉があるからと、想像力を閉じたら、損しちゃいますよ。


高いそらの絹雲を
追いかけるように
小さくなっていく
赤い風船
幼子の顔がうかぶ

 秋の空は高い。その空を絹雲がゆっくりと動いていく。 どこかで子供の
 手から離れてしまったのであろう風船が、その雲を追いかけるように
 小さくなっていってしまう、その風景をさらりと素敵に詠われています。
 作者の思い浮かべた幼子の顔は泣きべそだったかもしれませんね。


母が逝った日
七才の少女は
全身しびれる程泣いた
今も想い出す その日は
雨もよいの曇り日だった

 もう少し小さければ、母がこの世を去ったこともわからず、立ち騒ぐ
 大人の間で、きょとんとしていたであろう。7才という、年齢が、この
 世で最もいとおしい存在がいなくなったことを理解させた。
 衝撃的なことがあると、そのシーンが風景や天候などまるごと記憶
 に残ってしまいます。
 そして、悲しみは消えることがない。 
 
by machako-hamakaze | 2008-10-18 14:11
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