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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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なかなか行けないなあ、行きたいなあ・・・はなみずき

藤沢からだと、かなり時間がかかります。
それに、今は午前10時の開始で、よほどのことがなければ出席
かなわぬ、はなみずきです。
秀歌がいっぱい。


この頃やけに腹が立つ
道路にはみ出した駐車
雨の日
主人の一言
政治・社会のせいだよね

 日々の暮らしでこういうことはよくあります。
 4、5行目をひっくり返すと、面白い、いや大変なことに(笑)

 政治・社会
 主人の一言のせいだよね

 と、一読、そういう意味に読んでしまって、あれ?と読み直して、ああそうか。
 なんにでもむしゃくしゃするのは、「政治・社会」のせいであって、決して夫の
 せいではなく、自分の心の不安定さのせいでもないのだ!と、作者はご自分
 に言い聞かせておられるのでしょう。
 

木々が色づくと
ふる里の柿の木を思い出す
学校帰りの空腹を
甘柿が満たしてくれた
もう 老木になったろう

 しみじみとした良いお歌です。
 育ち盛りの子供にとって、お弁当や給食を食べたとしても、帰りにはもう
 お腹ぺこぺこ。そんなときに食べた柿の甘さ。
 5行目、ご自分の年齢と重ね合わせられた表現が、とても良いと思います。


九十一才のスキーヤーの
見事な滑りに
思わず私の心にも
キラキラする淡雪に
シュプールを描いていた

 91才のスキーヤーの滑りにに共感する作者の瑞々しい感性。
 作者もかつては美しいシュプールを描いて滑っておられたのだろう。
 4行目の「淡雪」はちょっと違和感があります。「新雪」とか単に
 「雪」とかのほうが、良いような気がしますが、思い出の中の雪という
 ことで、「淡雪」とされたのかもしれませんね。


去年の梅より
今年の方が
幼い批評家に
ばあの頬もゆるむ
秋晴れの午後

 最初のセリフが、「ばあ」のものではなく、幼い子供の言葉とは!
 頬がゆるむどころか、自分の孫であったら、この子、天才では?と思って
 しまうでしょう。それだけ、「ばあ」の作られた、梅干か梅シロップかが
 素晴らしかったのでしょう。梅干だとすると、また渋いですねえ・・・
 中国の詩人?万葉の歌人?江戸時代の俳人?


皆さんのお歌を読ませていただきながら、つくづく歌の良さとは、やはり
日常の何気ない出来事を、いかに作者の感性で奇を衒わず表現できるか、
ではないかと、感じるこの頃です。
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by machako-hamakaze | 2008-11-04 09:23
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