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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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さくら会は今日も満席だった~

いつも良いお歌がひしめくさくら会です。
人数がそんなに多くない歌会ではどうしても、こういったことが起こります。
でも、お歌は点数ではありません。
もちろん高得点のお歌のよさは変わりませんが、そうでなくても、お歌には
良さがあるのです。
そこを書くことのできるこのブログは私にとって醍醐味です。

望むのは
い~い暮らし
宝クジの大当たり
いいえ、と振る首の動きに
隠しきれない ためらいが

 こういう、いわゆる世話物のお歌は点の入り方が極端にわかれます。
 どうしても、詩歌での共感度のためには、人の心をぐっとつかむ
 一言のあるなしで評価が大きくかかわってきます。それがたとえ
 言い尽くされた言葉であっても、その言葉のもつ意味の深さ自身が
 人の心をうってしまうからです。
 このお歌は人の心の中にあるたてまえと本音をしみじみと生の言葉で
 詠われた秀作だと思います。2行目の「い~い」という言い方はご自分で
 そんな思いのあることを、ちょっと恥らいながら茶化されたのでしょう。


広いホールの周りは
壁の華? で一杯に
アッ 今のは絶対にワルツ
落ち葉舞う公園で
ひとり遊びしてみる

 このお歌もとっても素敵な情景を詠ってらっしゃるのです。
 公園の広場をダンス会場のホールとたとえ、その周りの木々を壁の
 華と。壁の花は誘ってもらえない女性たちのことの意味です。
 とすると、落ち葉がワルツのように散ったのを見て、作者が空想の遊び
 をされたのでしょうが、前3行からいくと5行目を作者の「ひとり遊び」に
 しないで、「壁の華」たちを主役にしたままの表現をされたほうが
 素敵かな、と思いました。


四十年の空白の仲間との
湖周サイクリングは
短く感じられた時間
遅くないか
これからが濃ければ

 作者のおっしゃりたいことはすごく良くわかります。40年の空白があった
 のですから、お年もある程度いってらっしゃる仲間たちですね。
 サイクリングのさわやかさも伝わります。
 
 少し読み手にためらいを感じさせる表現があります。
 「短く感じられた時間」は「40年の空白」だと思いますが、サイクリング
 していた時間でもあるのでしょうか。また「遅くないか」が「濃ければ」という
 表現で受けておられます。その言葉の質感の違いもちょっと気になります。
 これは、言葉が足りないのではなく、いろいろな言葉を使いすぎてしまった
 のではないかと考えられます。
 それでも読後感は爽やかなのです。五行歌のもつ可能性でしょうか。
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by machako-hamakaze | 2008-12-04 09:40
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