「南の風」のT原さんご夫妻ご出席の新横浜歌会 |
せっかくお二人がいらしてくださるというのに、連日の歌会の合間であり、 マンションの総会と重なり、残念ながら欠席しました。 ご主人のN夫さんが第1席、奥様のM子さんが第2席でらっしゃいました。 N夫さん真骨頂の社会詠で。M子さんは美しい思いの叙景です。 ハマ風6月号お楽しみに。 突然、暗くなったり 陽気になったと思えば 荒れ狂い 気まま我儘に ホトホト愛想が尽きた 三月の空の事です が うまい! 4行目までの運びが、いかさま荒れる人間のありように読ませて、5行目で 逆転。しかも、「三月の空の事です」と終らないで、一文字あけの「が」が 効いています。大好きなお歌ですねえ。 老後は田舎暮らし といわれてもナァ いきなり 仏門のような 生活転換はナァ そうですよねえ。心積もりというものがありますもの。 でも、田舎暮らし即仏門のような生活とは限りませんよ。 ただ、巷に赤提灯、妖しい笑顔で手招きの姿があるかどうかは保証 できません。 晴耕雨読の生活もまた良いのでは・・・少なくとも、お酒は飲めますよ。 ほどほどにね。 片方の羽折れて曲った姿で 池の石に立ちつくす 一羽のサギ 怒りと悲しみを その細い脚でじっと耐える どうして羽が折れたのでしょう。心無く捨てていった釣り針をくちばしに ひっかけたままや、網のようなものが絡みついた鳥、プラスチィックの カケラを飲み込んでしまった動物などが居ます。 山から動物が下りてきて、里の食べ物を荒らすというけれど、すべて 人間が自然を破壊してしまったからのこと。 作者はもの言わぬ、一羽のサギに、人間の業を見ています。 |
by machako-hamakaze
| 2009-03-24 11:33
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