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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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藤沢火曜歌会も74回です。

日曜歌会にご出席の方が常に20人を越えて、もう一つ藤沢に歌会を
と、H野さんに代表をお引き受けいただいた火曜歌会も74回目です。
日曜が3月で100回でしたから、当然なのですが、そうかあ・・・と
感慨深いものがあります。

特に記念歌会というのではないのですが、この数字にちょっと
感動しました。

この日は前回初出席で1席をさらっていかれたSUN-SUNのU野さん
は司会で、そして楽しい楽しい代表のN子さんも火曜に初出席して
くださいました。熱心にお誘いくださっていたたN子さんのご友人の
K西さんは花粉症で残念ながらお休みです。
N子さんの楽しいコメントに大爆笑の連続でした。
U野さん、N子さんおふたりとも同点3席と好調。

そして、なんといっても第1席は我らがアイドル94歳のKさんです。
その、生き生きした表現、たくましさにみな脱帽です。
いつもでしたら、ハマ風を待つのですが、今回は一足先にご紹介
いたします。


かちんかちんの
へぼちょくりん
自家産の赤蕪に
必死の形相で
歯をたていどむ

 もう、云うことありません。歯もお丈夫なのでしょう。
 スイミングに行かれるスポーツクラブに併設されたエステクラブにも
 月2回いかれるようになって、90歳すぎて、初めて化粧をしましたと
 つやつやのお肌のK子さん。いつか、お電話でお話したときに、
 こうおっしゃったのをうかがい仰天いたしました。
 「まさ子さん、私、90過ぎたら、物忘れするようになりました」
 

では作品を。

起き抜けの
大きなくしゃみに
私の花粉症は
今日も元気だと
確認させられる

 なんとも、ユニークな発想です。
 ご自身がお元気だ、というのならともかく、作者の花粉症が元気だ、と。
 でも、大きなくしゃみができて、花粉症をわずらっていられるのも、他が
 元気な証拠ともいえます。無病息災というのは昔のこと、今は1病息災
 が良いのでは。


診察室から出て来た
患者の背中
カイロがぺたり
黙っている、教えてあげる
悩みつつ通りすぎた

 作者の悩ましい姿が眼に浮かびます。どうせすぐ外に出たらコートを
 着られるだろうから、ここで声をかけて恥をかかせるよりは、黙って
 いたほうが、いやいややはり気付かせてあげたほうが、他所でコートを
 脱ぐかもしれないし・・・あらあら、もういっちゃった・・・という具合でしょう。
 N子さんの、似た様な武勇伝もたっぷりありました(笑)


胸のときめきは
昔のこと と
足のよろめきの方に
話題が移る
久し振りの同窓会
 
 確かに、年がいくほどに、話題は色っぽいところから、だんだんに、子供、
 孫、嫁姑、年金、体調、そしてお墓と変わっていくようです。
 作者たちの胸のときめきはけっしてなくなったわけではないのでしょうが、
 それはひとまず胸に収めて、現実問題のほうへ。
 どうぞ、いつまでもお元気でいらしてください。ハマ風の黄門さま。


私の歌。

「えーん て泣いとったあ?」
幼子の問いに
若い母親が
やわらかく応える
「泣いとったねえ」

 買物に行く途中、フェンスに手を掛けて電車をみながら、可愛い2・3歳の
 男の子のあどけない声。「泣いとったあ」の言葉に、どこからか転居して
 きて間もないとわかりました。鳥取の米子に10年いた私には懐かしい
 ひびきの方言です。それに応えるお母さんのまた穏やかで柔らかい
 口調が、あたたかくさせました。
 誰が泣いていたのか、どうして泣いていたのか前後の事情はわからない
 けれど、歌にしたかった場面でした。
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by machako-hamakaze | 2009-03-27 09:48
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