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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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連休直後のハマのうたかい

今年の連休は長かったようです。
不況の影響で休んでほしいという会社もあったとか。
いつも土日も会社から呼び出しがかかってゆっくりと休めない
息子も、珍しく今回はしっかりと連休ができたとか。
安心のような、ちょっと心配のような・・・

でも、ハマのうたかい元気よく始まりました。


たかーい枝先でゆれる若葉に
さあ ここまでおいでと
青空が呼んでいる
だが 若葉はつぶやく
もう少し私自身に時間をください

 もりもりと若葉が茂っていく5月。
 若葉もあっという間に、緑濃くなっていきます。
 
 何気ない自然描写のように読めますが、5行目がそうではないことを
 詠っています。「私自身に」と若葉が語るとき、この作者はようやく
 今このとき見い出した「私自身」を生きていきたいと願っているのでは。
 秘めた思いのあるお歌。


小さな恋人に逢いたくて
いそいそ ルンルン
飛ぶ宝石 のお出ましだ~
暫し愛くるしい姿と仕種の
スライドショータイム

 この愛らしい動物はなんなんだろうと、皆さん思われたようだ。
 「飛ぶ宝石」というから、多分綺麗な鳥ではないかと感じられる。
 実際「翡翠(かわせみ)」のことでした。
 4行目までの生き生きとした表現が、5行目のまとめで、急に
 この動きのある歌が止まってしまった。
 5行目は要らないのでは、と感じます。
 

春の風は
ちょっぴりお転婆
眠っている蕾たちを
ビュン ビュンと
元気よく起こして廻る

 このお歌は春の突風をとても上手く詠っておられる。
 「ちょっぴり」注文をつけるなら、2行目の「ちょっぴり」だけ。
 4行目の「ビュン ビュン」という弾むような言葉があるから
 相応することばとして、「ちょっぴり」では歌が弱くなります。
 

車椅子の妻と 後に立つ夫
同じ思いを背景に添え
地に着く程の枝垂桜に向けた
違った目線の ふたつのカメラ
武家屋敷通りには温もりがあった

 映画のシナリオのト書のような感じがする。

 思いが溢れてたくさんの言葉を書かずにいられなかったのでしょう。
 歌の思いを伝えるには、そういう中からどの言葉を削ぐかが
 大事なこととなります。
 内容の素晴らしいお歌です。
 必要以上に説明しないでも、読み手の想像力を引き出すこと、
 これも大事な歌作りです。是非推敲されることをお勧めします。
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by machako-hamakaze | 2009-05-16 10:48
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