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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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ACT講座

K雲さんと私が担当しているACT講座ですが、今季の私の番が
まわってきました。

いつもどんなカリキュラムにしようかと考えます。
けっこう長く五行歌をやってらっしゃる方も、そうでもない方も、
たまには初めて、という方もいらっしゃいます。
数学とか学校の勉強とは違いますので、ずっと受講していないと
わからない、ということは全然ありません。

どの段階にいらっしゃる方でも、難しくなく、また物足りなくもない
という講座をしたいと思っております。

となると、中心はやはり歌会です。
普段の歌会ではそこまでつっこめない、といったところまで
話し合います。こういう思いで書いた自分の歌が、どう受け取られたか
どういうところが、解かりにくいか、表現不足かまた書きすぎか・・・など。

今回は受講生のご出席が3人でらしたので、ざっと歌の思いのことを
お話して、あとは提出歌を全員で話し合い、そのあとは提出歌から
題をいただいての、即詠でした。


日常(いつも)と違う
たった1日
窓を伝う雨も
仲間にして
友と 山間の宿

 1日の旅、友との大切な時間だったが、雨に降られて宿から出られない
 ちょっとやるせない感じだが、雨を仲間にした「時間」の過し方が
 歌人ですね。「窓を伝う雨」ということで、あまり激しい雨ではないのでは
 と思いきや、大降りだったとか。その大きな音もお喋りの仲間にして、
 という意味だったそうです。そうなると、「窓を伝う」ではしんみりとした
 感じになるので、一考されたほうが良いですね。

 あと、前の2行で感想が先にきて、しかも「1日」と切れています。
 5行目も「宿」で切れています。
 この切れ方では1,2行目を後に持ってくるのも一つの書き方ですね。


あなたが求めていたのは左の手
私が差し出したのは右の手
そんなこともある
気持ちだけが
溢れ出して

 人と人との付き合い方、また困っている人への対処の仕方などは一つ
 間違うと、関係が壊れかねない。
 相手が求めていたものと自分の差し出したものが「手」ではあっても
 「右」と「左」と正反対と詠っている。

 この「右手」と「左手」とされたところは、この歌を深読みすればするほど
 わからなくなるかもしれない。
 右と左ということばには色々な意味があるからです。

 漢字で言えば右も左も神の助けを求めることが語源だといいます。
 人偏がついて人のことを言うようになったそうです。右より左は位が下という
 意味もあるとか。(例・・左遷)
 キリスト教でも「左手に告げるなかれ」という言葉があります。

 もちろん深読みをしなければ、むしろ単純に、ああ、相手が求めていたものと
 自分がよかれと思ってしたことには、こんなに違いがあったのだ、
 なんとかして差し上げたいと言う「気持ちだけがあふれ出して」という
 ことなのでしょう。
 作者もずっと迷いがあり、推敲を繰り返しては納得できず講座にもってきたと
 おっしゃってました。


床の手入れを怠っている時は
嫌われて
合うのが楽しくなった今
あなたは答えてくれる
艶やかな江戸紫色になって

 最初の「床」を「ゆか」と読んでしまい、最初、なんのこっちゃ??と。
 しかし、あっと気が付きました。「とこ」です。となれば、江戸紫色、
 艶やかな茄子の色ですね。なあんだ、ぬか漬けのことだったのです。
 なんて愉快なんでしょう。
 なんのことか書かないで、そのことがわかる歌というのは素敵です。
 このお歌ではむしろ「床」がなければ、迷いがなく糠床のことと
 わかるでしょう。
 3行目の「合う」も「合う」か「逢う」でも良いのでは。

私の歌

ぐらぐらと
緑が
沸き立っている
湯気でも出しそうな
勢いだ

 今ごろの緑の勢いをそのまま詠って芸がないですね。
 この歌を横浜歌会の欠席歌にだしましたが、やはりそれなりの点を
 いただいてしまいました。
 やさしい受講生さんたちからは、ほめていただきました・・・嬉しいですねえ。

即詠は次回に。 
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by machako-hamakaze | 2009-05-23 13:13
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