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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2008年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

題詠もあります

普段は題材が何でも良い自由詠とういのを
歌会に出します。

ときどき題詠ということもやります。
歌会によっては、毎回自由詠と題詠2首というところも
ありますが。

いつもは自由詠だけでも、新年は干支の題詠を、という
ことや、亡くなった会員さんを偲び、その方の著作に
ちなんだ題詠を、という会も。

ぼくが壊れていったら
ぼくの後にまた
新しいぼくが造られていく
ずっと続くのかな うれしいの?
悲しいの? ね、アルジャーノン

という歌が出されました。題は「ねずみ」。
このお歌では、まず「アルジャーノン」を知っているかどうかが
読解の分かれ目かもしれません。
やはり、アルジャーノンに注を(シャレではありません)つけたらどうか
という意見もでました。

「アルジャーノンに花束を」という小説を読まれたか、またはドラマを
見られた方はすぐにわかったようです。
私は小説のタイトルは知っていましたが内容までは知りませんでした。
でも、題が「ねずみ」だったことから、モルモットのことを言って
おられるのであろうと考え、人間のために命を捧げ続けている
ラットやマウスのたどる運命の非情さが胸を打ち2点を入れました。

このお歌は題詠だからこそ、なりえた歌かも知れません。
もし、自由詠だとしたらかえって、この「アルジャーノン」は無しで
読み手に問うてみることは可能かもしれません。

歌はすべてわかれば良いというものではないと思います。
不足があって、そこを想像力で考え、考えが及ばなければ
作者やみなさんの意見を聞きながら、わかっていく。

歌の中ですべて言ってしまいたくなりますが、いつか
読み手の想像力を刺激するような歌を作ってみたいものです。
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by machako-hamakaze | 2008-01-25 23:14

欠席歌も

歌会には出席できない方でも、お歌の投稿で
歌会参加ができます。
お近くに歌会がない方、体調のすぐれない方
またはいつもは参加しているけど、都合で
いらっしゃれない方たちのお歌をいただきます。

採点は残念ながら、ご出席の方と同じという
わけにはいきません。
とっても好きな歌◎、好きな歌○、あとは無印
というふうなつけかたです。でも数は制限が
ありませんので全部につけることもできます。

今回は欠席歌の1席ではなかったお歌の
中から心惹かれたお歌をご紹介しましょう。

射るような光に
ペダルを止める
元旦の夜空
手に届きそうな
愛しいオリオン

 冷えきった夜に星の瞬きが聞こえてきそうな
 感じです。作者は仕事帰りの自転車を止めて
 眺めたようです。介護のお仕事をされてます。

昨年暮れより
足掛け二年
ギックリ腰の夫
年末年始酒を飲む
そりゃ!口は痛くないから

 腰を痛めているご主人を気遣いながらも、お酒
 を呑むときは、きっと言い訳しながら飲んでいる
 ご主人を 皮肉っている愉快な歌です。

海沿いの風を
つかんで ポピー
折りたたんだ
ギャザーを
いちどきにひろげる

 ポピーの特徴あるツボミをよく観察されて、海風まで
 感じるお歌です。春キャベツの皺をギャザーと表現
 された方もいらしたけど、素材が違うと新鮮ですね。
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by machako-hamakaze | 2008-01-18 22:27

歌会ラッシュ


歌会ラッシュ
今週は火曜に始まって、水曜、木曜、金曜と歌会が続きました。
私が参加したのは水曜を除く3歌会。
明日が日曜歌会ですので、今年になって1週間のうちに4歌会に出ます。

歌会が多ければ、良いお歌も多いということで、採点も苦しいもの。

今年最初の歌会で、今年初めての3点をいれました・・・と高揚されて
発言された方がいらして、うむむ、確かに「今年初めての歌会だしぃ~」と
余計なことを考えた(実は口にもだした)私です(笑)

さて、またまた上席にならなかったけど、大好きだったお歌を。

・火曜歌会

いいものですねぇ
しっとりと和らぎ
ゆかしく和む
お正月の
和風

 「和」という文字をそれぞれの読み方で3回つかってます。
 「やわらぎ、なごむ、わふう」と 日本語の素晴らしさと、内容の良さも
 さりながら、 こうして横書きにしてみて、また形のよさが目を引きますよね。
  そうそう、五行歌になじみのない方へ・・・普通は縦書きなのです。

あなたに伝わっていますか
お元気ですか、の
賀状の一言にも
私の思いがつまっているのを
「ずーっとすきです」という

 このお歌は「お元気ですか」という一言が書いてある年賀状をいただいた
 方の 胸をわくわく させました(私も!)
 あとは、5行目の「という」がいらないのでは、という意見。4行目の「のを」が
 なければ このままでも良くわかるし、「ずーっと好きです」を強調するなら、
 ちょっと工夫されたらいかがでしょうか。
 
・ハマのうたかい

受話器の向こうで
「年賀状見たよ
今年もがんばるね」
障害者の山川さん
一万枚の賀状を頂いた気分

 「百万本のバラ」という歌があったが、5行目の「一万枚の賀状~」が
 作者の感動をとても よく伝えていると思います。作者はある施設の
 ボランティアに 行っておられる方。 作者の意図とは別に、「障害者」
 という言い方に、 差別の意味があると思うが、みなさんはどう思われるか
 という発言に 歌会の中で意見がでました。やみくもに「言葉狩り」のような
 ことは いかがと思われるが、一方、傷つくかたもいらっしゃるということを
 認識しないと・・・私は この歌には文句なしに感動した。

・鎌倉歌会

言の葉を
織り込んだ
和紙をすくように
仕上がりは知れず
それでも、それだから詠う

 それこそ、私は今年初めてのしかもめったにいれない3点を献上。
 和紙をすくように、詠ううた の仕上がりは、作者の思いも及ばぬところ、
 点数だけでない、歌が一人歩きをする。 「それでも、それだから詠う」
 初めからわかっているなら、詠うこともあるまい・・・ですよね。

さて、わたくしめの歌はというと。

地表を
突き破ってくる
その時
何かを捨ててきたのか
新芽、とんがる

 地表に出るときなら、エネルギーなど蓄えるのが普通なので、
 4行目がわかりにくかった、とい う意見と、作者は怒っているのでは?
 面白い、 と93歳のかくしゃくたる女性に3点いただいた・・・ 

あの人も
さそり座かな
今日のラッキーカラー
グリーンの
ちょっと無理ある着こなし

 そうよ、わたしはさそり座の女~と歌いたくて作りましたって、うそです。
 軽い歌もたまには、と思って出しましたら、みごとに4点。ハハハハ(やけ?)

雲を
羽衣にして
飛び立っていきそうな
富士
てっぺんがそわそわ

 日本の象徴「富士」を不謹慎なとお叱りを覚悟で。
 あのどっしりとした富士が飛び立つと見える作者の頭が面白いと、
 想定外のお点をいただきました。ハハハ(これは快挙?)

   以上、歌会ラッシュのため、ちょっと疲れ気味のわたくしめでした。
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by machako-hamakaze | 2008-01-12 15:57

歌会にてⅡ

冬晴れの良いお天気ですね。

明日は七草粥です。七草を全部言えますか?
数えていると、必ず一つ抜けたりして(笑)

植物の本を読んでいましたら七草の「せり」の名前の由来を見つけました。
今は野菜として栽培されていますが、本来、田の畦や湿地に自生するものです。
冬の田のあたりにきれいな緑の若葉が茂って、その成長が「競り合う」ように
背丈を伸ばす印象から「競り(セリ)」といわれるのだそうです。
   なるほど・・・

閑話休題。

やはりある歌会で出会った素敵なお歌を。

でっかい新巻鮭
どかんと届く
わくわくしながら
出刃を研ぐ
今宵は燗酒

 歌会では男らしい歌!お酒が飲みたくなる、豪快という感想がでました。
 あと二つは同感ですが、最初の男らしい・・というところには違和感。
 呑兵衛の私ならではの勘が働いたのです。作者はやはり酒豪で料理上手の
 女性でした。年末ならではの歌でしたね。

寒天の夜空に
浮雲二つ
くっきりと
月を脇役にする
雲もある

 月を主役の歌は数多くありますが、その「月を脇役にする」ほどの
 「雲」を歌って見事です。
 お芝居をみても、主役より脇役に目がいく渋い人生をおくっている私は
 実に共感いたしました。

またまたちなみに私の歌。

風邪でもないのに
しわがれた
空咳
ひとつ
母に似て

 母が逝って今年で20年です。なにかとしぐさや好みが似てくる今日この頃です。 
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by machako-hamakaze | 2008-01-06 11:18