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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2008年 06月 ( 12 )   > この月の画像一覧

K歌会の今回の題詠はあやしくも「乱れる」

なにしろ、官能の歌を書く人が少ないと、K歌会の女帝の言われるSさんが
前回1席で、次回の題は「乱れる」と決められました。
こちらの歌会では、題は題詠の1席の方が決めます。
乱暴、乱雑などはだめです!とSさん、きっぱり!
の、はずが、なんと今回も1席はSさんのお歌。それは良いのですが、
そのお歌はとてもよいお歌でしたが、ご本人がダメとおっしゃっておられた
その類の・・・

まあともかく、そのお歌を。

力なく
乱れた便りが
最後
端正な文字を
書く人だった

 普通は絶賛の嵐のはずが、官能「乱れる」言いだしっぺの、あのSさんの
 お歌!これでよいなら、自分も書けたとか、なんとかわいわいと。
 でも、結局官能系は少なかったのです。


子には乱れも見せず
ふつうに平らに生きた
母の生涯
それで良かったのと
きいてみたい時がある

 明治、大正、昭和初期のお生まれのお母様をもたれてらっしゃる方なら、
 殆んどの方が共感されるでしょう。なかには自由奔放に生きた方もある
 でしょうが・・・私の母にも、聞いてみたかった。


奥底に
乱れる炎
抱いたまま
青の深まる
街を急ぐ人らよ

 誰もが、奥底にもつものは乱れる炎なのだろうか。炎のままに抱えている
 人、心の奥底の中のまた頑丈な箱の中に隠し持つひと・・・
 「青の深まる」が心情的にも、6月という季節にも当てはまるような気がする。

自由詠

ときどき
やさしい
母さんのふりするのに
疲れて
旅がらす

 やさしい母さんのふりは疲れます。でも、ふりをしなくてもやさしいのに・・・
 ときどきの位置が4行目にくると、もっとわかりやすいのでは。


船は
時速16ノット
心は少し遅れて
たどり着く
港は夕靄の中

 詩的です。そんなに早いとは言えない16ノットよりも、まだ少し遅れて着く
 心は、どんなことを港に持ち込みたくなかったのだろうか。それとも船の
 中で「たゆたう思い」(作者の言葉)をもっとながく味わいたかったのか。


鏡の中の自分に
「お母さん どこへも行かんで」
と 話し続けるおばあさん
幼子のように
いきいきと目を輝かせて

 年老いると、我が子のことよりもただただ恋しいのは「お母さん」。鏡に映る
 自分を「お母さん」と思い込み、「どこへも行かんで」と言う。鏡を離れると
 「お母さん」は見えなくなる・・・切ない。


決心するまで
長かったこと
大型冷蔵庫がやってくる
動けるうちに
食事づくりの助っ人を

 4行目で作者がご年配の方とわかり、大型冷蔵庫に買い換える決心をされる
 のに時間がかかるの納得。それが、もっと困っておられる方のため、食事
 づくりの助っ人のためとわかり、また感動させられる。


 歌会報告たまってしまっています(困)
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by machako-hamakaze | 2008-06-29 17:33

患者さんの会の五行歌サークル

年賀状に五行歌を印刷するようになったことがきっかけで、夫の仕事関係の
方が私の五行歌を読んでくださり、興味を持ってくださった。

その方が患者会コスモスの会の代表さんでらっしゃるOさんです。
それがご縁となり、大分前ですが、一度コスモスの会でお話を頼まれ
ました。おそらくあれが人前で五行歌のことを話す初めての時だったと
おもいます。偶然、ある歌会で一度お会いした方がいらっしゃいました。
ご家族としてでした。

患者会は原則ご本人とご家族が会員になられます。

五行歌知っていますし、私のことも知っていますと、その方がおっしゃって
くださりとても気が楽になったことを今でも覚えています。

それから何年かして、今度は会の中に正式なサークルとしたいので
五行歌の話をしてください、とのお申し出をいただきました。

夫の仕事の関係から免疫力アップの一つになるのではと
かねがね考えていましたので、喜んでお引き受けしました。

私の拙い話のあと、即詠をしていただくと、みなさん、見事なお歌をたくさん
書かれます。真情あふれるお歌ばかり。
私も教えていただけることがたくさんでした。
それから患者会の方がたくさん「ハマ風」にご入会してくださったのです。
その中には千の風になられた方もあります。
ステキな思い出をいただきました。

23日のサークルでのお歌です。

ばあば
「いっしょうに、ごはんたべよう」
かたことで言えた
一言が
うれしくて
       お孫さんのことばに作者の方言が入り可愛らしいお歌でした。


落花の雪道をふみながら
命のつながり診察の館へ
昨年も通ったなあ
過ぎし一年の重さ
心に刻む
       「落花の雪道」は八重桜の散ったさまですと、もうサークルは
       何回もご参加の方。


必死に生きて来て
バタン、キューの
翌朝・・・
バタンも キューも
私流
       1行目から、もしかしたら最後の時のこと?という意見。でも
       作者は毎日が必死で本当にバタンキューなのです、と。


「最高の人生の見つけ方」
「ママ、人生 見つかった?」
まだまだ やりたいことは 山ほどある
楽しいこと いっぱい
一緒に 歩いて行こうね
         
     若いお母様の胸せまるお歌でした。1行目はジャック・ニコルソン
     と、モーガン・フリーマン主演の映画のタイトルです。

 かかえてらっしゃるものが大きければ大きいほど、人は豊かな心を持って
 生きていかれるのかもしれないと、私はこの会にでると教えていただく。
 
 一回おきに私が講師を推薦して、いろいろな方にその人なりの五行歌を
 お話していただいております。HさんやTさんにもお願いしました。
 次回は10月。どなたかにお声をかけましたら、お引き受けくださいね。
 
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by machako-hamakaze | 2008-06-27 16:32

講座2つ

今日は久し振りに一日家に居られるので、梅ジュースと梅酢ドリンクの二種類
作り、また2週間前に漬けた梅に赤紫蘇を漬け込もうと、塩もみ、梅酢もみを
一生懸命やって、ようやくひと段落と、ブログにとりかかり、さあ送信という時に
手が朝からの仕事でちょっとぷるぷるしていたせいか、間違って消してしまい
ました(涙。。。。)私のパソコン力では戻ってきませんでした。
ブローグ!come backぅぅぅぅ(涙)

それは振り返りもせず、行ってしまったのです・・・

なので、当初予定より、かなり簡略させていただきます。
まだ手、ぷるぷる・・・なのです。年をとったものです・・シミジミ、ズズズー
                                (パターンです)


まずは、21日に今期分終了の新横浜の講座から。
今回のテーマは「朗読」

朗読は苦手とおっしゃる方が多いのですが、朗読は自作の推敲のヒント
にもなります。
受講生の方の「ハマ風」6月号掲載歌を、最初は他の方に読んでいただき
行の切り方や、間の取り方など話し合い、次に自作朗読でした。
朗読歌会で是非成果を!


あなたしか写っていない手鏡
電車の中もメークルーム
周りに降りた
見えないスクリーンが
常識をはね返してる

 1行目のすごさ。お題目になっていない名詞止めです。よくできた映画の
 タイトルのように、がつんときます。あと4行も説明に感じさせませんね。


作り終えた
歌が
疑問符をなげながら
わたしの中で
行ったり来たり

 歌をつくる人なら全員が共感できるお歌。永遠にさまよう場合もあり、ある時
 あっ と、自分の胸に落ちることもあります。

3月・4月はMさんが、5月・6月を私が担当しました。
9月からまた開始します。
また新しいテーマで楽しみましょう。私の担当の時は宿題が多くて、みなさん
を苦しませてしまいました・・・楽しい五行歌教室!


あざみ野の講座2回分

みなさん、まったく五行歌は初めてということなのですが、本当に良いお歌
を書かれます。

6月17日の2回目の話は「書いてカタルシス」。五行歌は書くことで癒し効果が
あるのではと常々思っていることを、カウンセリングの本を参考にしながら
お話しました。


梅干を今年も漬けてねと
老いた母にたのむ
いつまでもずっと
貴女の
娘でいたい

 とても良い母娘関係ですよね。ご年配の方でも、なにかしていただくことが
 あるほうが老け込まないといいます。私は母から29才の時に、この先、
 いつ何時作ってあげられなくなるかもしれないから、自分で作るようにと
 宣告されまして・・・もう○○年になります(涙)。でも母のあの味には
 とうてい・・・・母の梅干が恋しいです。


一本
また一本
重いがれきをのける
ここに家があったから


 5行目の「と」という1文字の使い方。最近の地震でのニュースを見て、
 被災者の方のことばを語っているのだが、4行目の行かえ、 「と」の
 使い方で作者の思いが充分に伝わります。


助手をお願いしているN子さんのお歌

自分の持っている
明日の数は誰も知らない
スプーン一杯なのか
トラック一杯なのか
だから今日が大事なのだ

 夜が明ければ、今日になり、また明日という日はあると信じて生きている
 けれど、明日を数えるなんてことはあまり考えない。それがスプーン1杯
 か、トラック1杯か、とは。発想がすごい。
 でも、N子さんの明日はきっとコンテナ一杯くらい、かと。


6月24日三回目は「思いと歌の表現」

詩経の序に「詩は志の之(ゆ)く所なり、心に在るを志と為し、言に発するを
詩と為す」とあるそうです。心にあるものが言になるときに、そのままで
あるかどうか、ですよね、特に五行歌の場合。


いつも微笑んで
幸せそう
雰囲気がほんわかね
笑顔がいいわ
見習うことにしよう

 読んでとても心穏やかになり、読み手の微笑みも誘います。
 気持ちが良いお歌です。


冬の陽に
捨てたつもりのこの鉢
いま、満開にしだれ咲く
ペチュニアに
素直に詫びる粗末な心を

 歌ができてできて(なんともうらやましい)、とおっしゃるSさん。
 5行目が素直で詩的です。
 今はできてるけど、そのうち思いがなくなって書けなくなるのではと
 心配されてましたが、それまでにまた思いが積んでいくのですから
 大丈夫ですよ、と。


回り道して見上げる花、花
ネム ねむ 合歓
わたしの中に
ふんわり陽だまりが
ひろがりました

 前回もお花のお歌でしたね。合歓の花は私も大好き。4、5行目が
 合歓の花をあらわしてぴったりでした。


あれも、
これも、
「恩讐の彼方へ」行っちゃった。
紫陽花が雨に打たれて
きれいです。

 辛いご体験をされたUさんですが、それを乗り越えられて歌に。
 4行目からの展開がまるで、俳句の「取り合わせ」のように
 見事です。


今年から
駅までの車やめました
夫の健康
地球への環境
少しは貢献してる?

 してます、してます。駅までいつもご主人を送っていかれてた奥様が
 一大決心されました。ご主人は最初は嫌がられていらしたとか。
 でも、この小さなことからコツコツと(笑)が、エコには大事ですよね。


次回は患者の会のサークルの様子と、東京の歌会の様子です。
ぷるぷるが直っていれば良いのですが・・・
まだ、来てます、来てます・・・こういう無駄が余計なのでは?
あ、はい。
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by machako-hamakaze | 2008-06-25 18:12

現役の方のご参加が多い歌会 横浜歌会

なのです。

ハマ風の会で唯一の夜の歌会です。

しばしばお仕事がお忙しくて、遅くなったりするときは、先に作品をお送りして
採点を送っていただき、連絡事項などがすんで、いざ歌会という7時くらいまで
いらしていただければ、大丈夫ということもあります。

長寿医療制度のグチ
ポケットに丸め込め
吐き出しに行く
義理と人情の住む
赤提灯へ

 そうですよね。我々のあずかり知らぬところで、どんどんと弱者を困らせる
 制度 が、施行されていきます。やはり選挙でちゃんと声を上げねば。
 ただ面倒みてもらおうというわけではないのですもの。散々働いて、
 納税一番しっかりやってきて、いざ年金をというと、一番の邪魔者扱いです。

 五行歌を書いて、楽しい歌会と赤提灯でうさをはらしましょう。


チョット一服
大地震
三途の川も
通行止め
復旧作業はゆっくりと

 実際の地震の復旧作業はすみやかにお願いしたいが、三途の川の
 通行止めは、どうぞ、ゆっくりと、できればすすまないで・・・と。


ありがたい
この受身が
実力となる
受け取る隙間を作る
年配力

 作者がわかって、「年配力」という表現にブーイング。同い年なのに、
 まだ年配って、言わないで、と。そうですよ!若々しい茶髪のAさん!
 しかし、この「受身」こそ、生きるうえでのなによりの力。
 孫子の兵法にもあったかも。


一つの消しゴムを
使い切った
学校時代には
体験し得なかった
満足感だ

 消しゴムを使い切ることは存外ないものです。まず、小さくなりすぎると
 非常に使いづらいこともあります。でも子供時代とちがって、消しゴム
 一つ使い切ることに満足できる、この心こそ、年配力!あ、ごめんなさい。
 (笑)


そして、なんと私が、二年ぶりにて、この横浜歌会で1席いただきました。
あまりの忙しさにお休みしようかと思っていたのですが、急にでることに
なったので、10秒くらいで作った歌(前日くらいに見た風景ではあったの
ですが)だったので、恐縮してしまいました。

風景の歌はあまり点が入らないものなのですが、今回はみなさま
入れてくだっさって、ありがとうございました

欠席歌の中での一押しを忘れていました。

暑いと聞けば
寒いと言い
寒いと聞けば
暑いと言う
わがままな人の体感温度

 愉快でうちの誰かと良く似ていて、笑ってしまいました。
 そうなんですよね。だからいつもこういいます。
 「食べたくないよね?」「寒くないよね?」「暑くないよね?」

講座風景は2回分まとめて後ほど。
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by machako-hamakaze | 2008-06-22 11:48

場所は大倉山でも「新横浜歌会」

Mさんと私は新横浜で講座をさせていただいておりますが、
この歌会は、そこの受講生さんが中心になって作ってくださった
歌会なのです。普段は他の歌会にいらしてる方も、同期のよしみで、
参加してくださったり、友情溢れる歌会です。

新横浜に適当な場所がなかったので、大倉山で開催しています。

今回は横浜歌会の方もいらして、また見学の方もありさらに
楽しい歌会になりそうな予感。


腐葉土をくろぐろと畑に鋤きこむ
死も生も
混じり合い とけ合って
あらたな命を養う
土壌となるのだ

 なんとも力強いお歌。農業の基本は土作りといいます。安易に
 化学肥料を使いすっかりやせた土地は、もとに戻すのにかなりの
 時間がかかります。手作りの腐葉土はふかふかした土にして
 くれることでしょう。
 
 昔の人は窒素いっぱいのレンゲを植えて、花の終るころが田植え
 時期で、それを田んぼにすき込んだ。安い化学肥料におされてレンゲを
 植える農家もない。レンゲ畑はマンションに変わっていく。


前触れもなく
カナダから届いた絵葉書
馴染みの文字が
プラスされた空気で
新鮮に踊っている

 飛行機恐怖症を多分克服できた私は、行ってみたい場所の一つに
 カナダがあります。メープルシロップの木を見てみたい、メープルで
 作った美味しいウィスキーもある・・・おいおい、またそれですか?

 カナダという場所で書かれた絵葉書だから、空気もついてきたような、
 馴染みの文字なのに、新鮮に見える。日常でないものに、敏感に
 反応する作者の感性が良いです。


事件現場をとらえる
携帯の振る舞い
無機質なこころ達
バランスを失った
東京サイボーグ

 5行目、ガツンですよね。「東京サイボーグ」。アキハバラは、もう
 単純な電気製品の街というものから、SFの世界に変わってしまった。
 読み物や映画のSFは面白いけれども、実際にそこで、人間を保つのは
 難しい。何かから逃避したい「こころ達」が集まっている。


 講座、歌会とまた更新、更新がんばらなくては。
 ひとまずこれにて・・・・以前こんなセリフが締めことばのドラマが
 ありましたなあ・・・しみじみ、ズ・ズ・ズー(渋茶すする)
 
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by machako-hamakaze | 2008-06-19 10:55

先日の鎌倉の歌

鎌倉で先日初一席をいただきましたと、ご報告して皆様からいただいた
コメントを私風に、お笑いで書いてしまいましたが、以下のようなコメント
いただきました。

 1席のまさ子さんのお歌が載せてありませんねえ。
 まさ子さんのお歌のご自身からのコメントが違っているので、訪問の方が
 誤解されるといけな いので、お歌を載せてくださいネ。

 「だーれも思い至らない、素晴らしい思考回路なので、脳内構造を開いて
 みてみたい」のです。素晴らしさの証明に、1席のお歌を!

ちょっと柄にもなくテレもありあんな風に書きましたが、せっかくほめて点を
いれてくださった方に申し訳ないことになったかも知れないので、異例では
ありますが私の歌を掲載させていただきます。


ねむりよ ねむり
この指 とーまれ
誰かが夜中に
眠りを集めている
だから こんなに眠れない

 私自身は変な歌だけど、これしかなかったので、という気分で出した歌です。
 あまりに皆さんがほめてくださるので、こそばゆい気持ちでした。

 遥さん、ありがとうございました。
 
 私にとっては、遥さんのあの野菜を詠われる思考回路こそ覗いてみたい
 と。世の野菜全部網羅してください。期待していますね。
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by machako-hamakaze | 2008-06-18 08:34

深緑の中 鎌倉歌会

今月もしっとりと、落ち着いた雰囲気で・・・と、言いたいところですが、
1人、ダジャレ連発の人がいて・・・誰?はい、私なの_(._.)_

気を取り直し、鎌倉歌会らしいお歌を。


寺は静寂
八百有余年の
巨木拍槙(びゃくしん)あり
人仰ぎ見て
空は見えず

 いやあ、なんという荘厳なお歌でしょうね。私は拍槙といわれてもぴんとは
 来ない植物音痴ですが、その木が具体的にわからなくても、このお歌が
 好きで2点いれさせていただきました。建長寺や円覚寺でも有名な木だそうで
 そういわれれば見ています。あのうねりくねりがこの世の紆余曲折を思い
 起こさせる木ですよね。そして、4,5行目がまたステキです。


托鉢僧が
住宅街を
足早に素通り
チラ見の省エネ托鉢
仏法走に 合掌

 確かに托鉢のお坊さんは足早に寺を出発してでるそうですが、いざ托鉢と
 なると、足早では無理ですよね。お布施差し上げたくても、お坊さんの足
 にはかないません。なんか滑稽な風景ですし、5行目の「仏法走」には
 大笑い。みごとな造語です。すぐ2点献上。作者も私からの点を期待
 できたようです。


声の記憶は
3秒で甦った
36年の空白を
一ッ飛びして
今、私はオフィス風景の中

 こんなことがあります、あります。最初はへっ?確かに3秒くらいで
 パッとわかって、それからは36年も50年も一ッ飛び。この一ッ飛びが
 また、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出し、面白いお歌になりました。


沈黙の答えを
大きな
水音に変えて
二人のキッチンが
真空になる

 まるでドラマの風景のようなお歌です。このお二人が男女であるのか
 夫婦なのか、はたまた親子なのかはわかりませんが、なにか言葉の
 行き違いか沈黙があり、苛立ち、蛇口を強く捻る、そして、すべてが
 空になるような、瞬間。事情は解かりにくいが、舞台を思わせる。


今回はうれしいことに、鎌倉での初めての一席をいただきました。
変な歌だったので、全然期待していなかったのに、過分なお褒めの
言葉をいただき、自分でも不思議な気分。
あまりに変な思考回路だそうで、あたま開きにして見てみたいそうな・・・

  
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by machako-hamakaze | 2008-06-15 11:57

梅雨の最中、歌会でさわやかに

と、いいつつ、今週は出席できない歌会が多いのですが・・・
代表さんに、プリントを送っていただき、その中からお気に入りを。

火曜歌会です。

ホームレスの浜風
五行歌のハマ風
係わって知る
拠点はハマ
支柱は事務局(ひと)

 「浜風」というのはホームレスの方の支援団体なのでしょうか。そういう
 活動をなさってらっしゃる方には頭が下がります。私たちのハマ風ともに
 事務局をねぎらってくださる、私たち事務局にはとてもありがたいお歌です。


子育てのハードルは
低め低めできたけれど
故障だらけでなかなか飛び越せない
三回目の成人式が待っている
目の前のハードルを

 それだけではないでしょうが、過保護、過度の教育親ぶりが昨今の残虐な
 事件を起こす若者の背景にあると言われています。1,2行目が抑制の
 聞いた作者の生き方を詠われている。三回目の成人式とは還暦のこと?
 これさえ越したら、元気になると良く言います。と同い年で共感。


いけない!!
傘を置いて来た
荷物を抱えて
慌てて駆け戻る
しっかりと折り畳みを握って・・・

 そうそう、よくあるんですよ。私など長い傘をうでにかけて、買物かなんかして
 ああ、傘をどこかに忘れたあ!と叫んで、恥をかくことあまたあり・・・って、
 自慢そうに言うんじゃありません!折り畳みをバッグにいれたまま、忘れたと
 思ってまた別の傘をもつこと頻り・・・文語調で言えばよいってもんじゃない!
 

私の知らない私が
何処かにいるなんてねえ
平凡な人生に
ミステリーが重なる
ねんきん特別便 拝受

 まさか自分のは間違いがないだろうと思っていたら、会社勤めの分が
 抜けていたし、その後来たのも、国民年金の一部が抜けています。
 夫にいたっては国家公務員から地方公務員になったのが、その国家の分が
 すっぽり抜けているしまつ。公務員ですらですよ。2人中2人にミス。この
 作者の 年金には見知らぬ人のデータが入っていたのでしょうか。
 そんなものでも、国から来たからには「拝受」と。皮肉たっぷりに!


小さな思い出
歌にする
少し着飾って・・・
そのままでは
寂し過ぎるから

 そうです、歌はそれで良いのです。それに作者にとっては「小さな思い出」
 でも、読み手に感動を与えることが多いのですもの。詠い勝ちですよ。
 作者の謙虚な思いが好感もてます。


上大岡歌会です。

お肌はアバタ
ぷっくり太ったメタボ
このタイプが理想なの
ジャムにピールにシロップ漬
おいしい甘夏の選び方

 この作者のピールは特に絶品です。作者名がなくてもわかりますし。
 ジャムは私のマーマレードとは一味も二味も違う上流のコンフィチュール。
 材料選びをこのように楽しい五行歌にされる腕はさすが!です。


50年後 どうなってるかな?
何気なく言った言葉を
引き戻し反芻する
「今」という時間が
特別な表情(かお)をもち始める

 おそらく作者も含めて私も、いまから50年後は生きてはいないだろう。
 環境や地球規模のことを考えて、発せられた言葉だったのでしょうが
 口に出してみると、急に現実味をともなってくる。だからこそ、「今」を
 特別に感じて、生きなければと。深いお歌だ。


「帰らないと 父が待ってる」
と急ぐ母に
「もう父はいない」と告げた日
「そうね 待っているね」と
言えなかった自分を悔やむ

 切ない会話ですね。わからなくなられた方には、否定はしないほうが
 良いと 聞きます。母が入院しているとき「なんでおじいさんは来ないのか」
 と何度も問う母に「おじいさんも病院だから」とようやく言えました。言えても
 やはり切なさは残ります。あまりご自分を責めないようになさってくださいね。


中学から弁当作り
母は大変だったろう・・・
今更ですが、有難うございます
娘からの突然のメール
私はウルウルとなる

 小さい時はお母さん大好きのはずが大きくなると、そんなことあったの?と
 いった感じになるもの。でも大きくなった子供からこういうことを言われたら
 うれしいですよね。3行目がホント、泣かせます。


 どちらの歌会もステキなお歌がいっぱい。出席できずに残念でした。
 
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by machako-hamakaze | 2008-06-12 17:00

新講座はじまりました

昨日から新しく講座がはじまりました。
まったく初めての方ばかりです。

初めての方にはいつものように「五行歌って何だろう」です。
私なりに、五行歌の良さをお話しました。
ちょっと話が長すぎて、反省。助手を引き受けてくださった
N子さんが、うまく受講生の方の声を聞くように仕向けてくださった。
他でやっている講座は気をつけているのですが、初めての方ばかり
ということで、ちょっと勝手がちがったかも。

話のあとに、またまた例のごとく即詠をしていただきました。
書けない書けない、とおっしゃりながら、すらすらと2首から3首書いて
出される方が続出。経験者のN子さんと私が1首ずつ(笑)

ではその中から。

脳がさわぐ
ペンが走る
毎日書けそう五行なら
続けてみせる
日記帳

 あとの2行が、まるで歌舞伎で見得を切っいるみたいにかっこよい!です。
 「脳がさわぐ」なんて表現に初日から出会って、私の心も騒ぎます。


素直になる
裸になる
それが
なかなか
大したもの着てなくても、ね

 これは素晴らしい!初めての方とは思えない、表現です。というか、みなさん
 ステキな思いを持ってらっしゃるから、こうしてすぐにできちゃうのですよね。



カーテンを全開にする
多摩丘陵のうねりの中に
家、家、家
みんな生きてるのよネ

 作者の優しいお人柄が伝わるお歌です。
 3行目の詩的さ、5行目の包容力。


梅雨の合間の晴天
五行歌作りのスタートは
天気に反し苦しみ
梅雨明けは
来るのかしら

 そうですね。初日に一番の難関といえる、即詠をこなされたのですもの。
 2回目からは梅雨明けです。大丈夫ですよ。


雨の中で
気にせず
コートでボールを
追う姿
以前の私みたい

 私の解釈の大勘違いで、爆笑。コートを、着るコートと間違えた!
 「テニスコート」なのにね。いかに運動音痴かを証明。


五行歌をと
肩を張って
さがせど
さがせど
文字はなく

 初めて書かれる方の所在無さを「さがせど/さがせど」のリフレインで
 とても上手く表現されましたね。


「人見知りしないで
前へでなくちゃ」と
いうだけだった私の
今、ふみ出した
この第一歩

 とってもうれしいお歌です。
 五行歌にいらして、「人見知り」なんか解消しちゃいましょう。
 そうは見えなくても(全然?うそだって?まったく?)私だって
 実は人見知りだったのです・・・・ってばぁ!


昨日と一転今日は
暑い五行歌講座中
休憩時間には
お茶を買うこと
考えていた

 本当に暑い一日でした。しかも会場は冷房なし!
 もっと早く休憩にすれば良かったと反省です。
 とっても素直なお歌です、しかも朝はウオーキングをされて
 いらしたそうです。

N子さんのお歌

「ママはね
首が痛くて死にそう!」
じっと見つめる愛犬は
そっとより添った
いつもは抱っこをねだるのに

 つい2日前まで首に激痛があったN子さんとワンちゃんの愛情日記ですね。
 そんな中ありがとうございました。


私の歌

バギーから
見えていた
小さな足の
かわいく斜めに
揃った指

 来る途中でみた風景です。4月に孫が生まれてから、余計に小さな子に
 目がいきますね。孫の歌はまだ詠えないけど・・・


昨日出席できなかった、火曜歌会のことはまた後ほど。
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by machako-hamakaze | 2008-06-11 11:00

そんなことって、あるのかな・・・・血液型と歌人

今ちまたでは、血液型の本がベストセラーになっているようです。
読んだことがないので、内容はわかりませんが、以前から日本人は
血液型で性格などを判断すると言われています。

アメリカなどは血液を気にするというのは、結婚する時に、病気がないか
どうかを調べるだけで、いわゆる blood type など気にしないと聞きます。
ドラキュラも血液型を選んで吸っていたとは聞いたことがありません。
知らないだけかな?

昔役者の卵だったころに、人間観察をずいぶんさせられました。
その時に、骨格や声が似ている人(顔はもちろん)は、性格も好みも
似ていることを発見しました。これは前からちょっとは気づいていたこと
ですが。

同級生に私の兄とよく似た人がいて、その人が好きな女の子が映っている
全員写真を兄にみせて、好みのタイプは?と聞いたところ、同級生の好きな
女の子と一致したのです・・・え?例が身近で少なすぎますぅ?確かに!

非科学的かもしれませんが、4つの血液型があるわけで、やはりある種の
共通点があるのでは・・・と、思っておりました。

前置きが長くなりましたが・・・

以前から、日本人に一番多いといわれるA型が、五行歌人には意外と
少ないと思っていましたが、実は、土曜日の講座で受講生の方が5人、
その内訳がB型3人、O型2人、そしてA型は1人でした。
もしかして、A型は五行歌に向かない?  ええええ! A型は私なのにぃ!

と、たまには(いつもでしょうか?)おバカなことも書きますね。

講座でのお歌。

雨が水平線を消して
空と海をつなぐ
手をつなげないビルは
「つまらん」と云った
表情で立っている

 空と海をつないだものは、雨。それだけでも詩的ですが、ぽつねんと
 取り残された ビルに「つまらん」と言わせた作者の感性はみごと。
 自然と無機質なものを うまく詠われましたね。


扉の鍵が
みつからない
踏み込めない
もやもや いらいら
待ちましょう もう少し

 いつも扉の前でうろうろしている私はとても共感しました。だいたい鍵の
 おいた場所がわからない、要らないものばかりが出てきて、もちろん、
 扉を蹴破る力も勇気もなく・・・もんもん。5行目で作者はもちろんだが
 読み手も救われました。


明日からあざみ野の地区センターで新講座です。
またちょっと忙しくなります。
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by machako-hamakaze | 2008-06-09 12:21