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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2008年 07月 ( 12 )   > この月の画像一覧

新老人の会サークルと 某歌会

梅雨は一段落していましたが、その合間も休むことなく歌会は続きます。

出席できなかった新老人の会

Mさんが新老人の会のサークルすべての責任者として頑張っておられ
ます。ますますお忙しいMさんです。


見ちゃった 見ちゃった
    電車の中で
化粧前の彼女のスッピン顔
こんなに変わっていくのか
 ただ唖然とながめるだけ

  ここ数年電車でよくみかける風景。最初はマスカラくらいだったのが
  いまでは平然と基礎化粧から。マッサージから初めた人も見た
  ことがあります。そのよく見る風景をただ、あきれたとだけでなく、
  「化粧前の彼女のスッピン」を見た、その変わりようがまた面白いと
  風刺の要素がたっぷりと入っているお歌。


戻り梅雨の
紫陽花の陰に
懐かしい白い愛犬が
垣間見えたような
幻覚の夕暮れ

  長く飼っていた愛犬がなくなられたのでしょう。その悲しみを詠うのには
  少し、硬い感じのお歌だが、そうでも詠わないと、一気に悲しみが溢れて
  しまいそうな・・・


フェンスの菱形くぐり
又戻る
くり返す小雀もう夢中
さか上がりの出来たて坊やと
同じだね

  その様子をまたほほえましくも、また夢中で見ておられる作者の目線が
  あたたかい。「坊や」とあるので、その光景も見られたことがあったからか。


当たり前に出来たことが
突然できなくなったとき
「人生の最終章に
すべてが無になった」と
両足を失った老女(ひと)の辛い一言

  老年になって、両足を失うということになられた方の辛さはいかばかりか。
  命あるだけまし、と人は簡単にいうかもしれないが、この先をその身体で
  生きていかねばならないのだ。まわりの愛情と理解が彼女を支えるので
  はないだろうか。最後の「辛い一言」は言わなくても充分に伝わるのでは。


それでは、某所某歌会(怪しげ?)

階段を登りきり
振り返ると海
このかまくら山寺は
紫陽花の
総本山

  さあ、事件は(?)この5行目から始まった(笑)
  たまたま、プリントが「総本山」ではなく、「絵本山」となっていた。
  作者からのお申し出で「総本山」と訂正されたのだが、口々に
  「絵本山」のほうが良いと言い出した。

  なにしろ、何でも言いましょう!というのがこの会の趣旨でもあるの
  だから、口々に勝手なことを言う。勝手なことを言っていい、というわけでは
  ないが、そのように解釈する人々の集まりなのです(笑)

  作者はそんなことは思いもしなかったが、もし自分に「絵本山」という
  発想があれば、確かにどちらにしようかなと迷ったかも、と。

  多分、だれも「絵本山」という発想はなかったと思う。でも、プリントでその
  文字を見た途端、みんなの「感性」スイッチが押されて、そうだったら、
  良かったのにとなったのだと思います。

  なにはともあれ、議論沸騰のお歌でした。


梅雨の合間に
でた街は
さながら
虫干しされたよう
ゾロゾロ湧き出て

  ちょっと判じ物のようなお歌。一枚のカードを上半分切られて、あとは想像
  してという。私は「でた街」が、梅雨の合間の晴れの光に浮き出たような街と
  読みました。SFっぽい雰囲気もある不思議なお歌。


まるまる二日
なーんもしなくて
ベッドの上でただウトウト
余りの幸せに
ずっとこのままでなーんて

  そんな日があったら、まったくの同感。いっときの幸せ気分をいただけた。


さて、1席のお歌は酒気帯び出席、しかも大幅遅刻のここは初出席のAさん

不慣れな
手の繋ぎ方で
夫が妻を支えて歩く
支えるほうも掴まる様な
老老介護

  みんなから、上記の理由でブーイング。でもお歌は納得。
  最近では良く見る風景だが、過不足なく表現された。


3席のお歌

枕経(まくらぎょう)を
待っているのか
真鯛の
こわばった口元と
透き通った瞳(め)

 この枕経で、鯛がまだ生きているのか死んでいるのかと議論が沸いた。
 まな板の鯉と同じだという人、いやもう死んでいるからこそ枕経ではないか
 と。作者はお造りになっている真鯛の様子を詠われた、なので、当然
 生きてはいない鯛。


2席は私の歌

巻きつく蔓が
離さない
自転車は
さび付くままに
走っていた頃の夢を見る

  フェンスに立てかけられた、今にも動き出しそうな放置自転車が、さび付き
  蔓に巻きつかれている様子が、走りたいんじゃないのかな、と。

  
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by machako-hamakaze | 2008-07-03 08:52

姉妹歌会 さくら会とはなみずき

昨日、ほとんど書きおわりというところに、電話が何本か入り、最小化して
いたら、その間にパソコンがフリーズして・・・・悲しくも消失していました。
なので、書き直しです。

さくら会は以前も書いたのですが、地区センターの講座から立ち上がった
歌会です。さくら会のメンバーさんでハマ風編集長さんのYさんのご友人
が、なんと埼玉から午前10時の歌会にいらしてくださっていて、そのSさん
が立ち上げてくださったのが、はなみずき。もうすぐまた妹歌会ができます。

その熱情には感動です。つねに勉強会を開いたりしておられます。

さくら会

孤独の闇にとり残されても
目印となる思いの樹
育っているなら きっと
教えてくれる
心が帰るべき場所を

 詩的だが、難解な五行歌かもしれない。目印になる思いの樹がある場所は
 心ではないかと、思ってしまうと、その心が帰るべき場所は、心以外の
 いったいどこなんだろうと、ぐるぐると思考がからまわりするよう。
 それが作者の狙いなのか、それとも、迷いなのか。わからないままに
 好きな歌です。


参加者が減ってゆく
環境美化デー
ここに居るしあわせを
思って
黙々と草を毟(むし)る

 マンションの清掃草むしりには参加しても、地域のこういったことには
 参加したことがない。私たちの年代でさえそうなのだ。この作者は
 こういった行事に参加できるご自分のご体調や環境であることに
 感謝されて草を毟っている。みな、「今ここにある幸せ」をいかに
 ないがしろにしているか、そのくせ危機にはなにもできないのではないか
 と反省させられる。


はなみずき

風水 風水と
言われ 信じて
黄色ばかりが
ふえている
孫の部屋

 お孫さんはおいくつなのだろうか。現代は驚くほど、若い人達が占いや
 風水に凝っている。それだけ判断力や思考力を培う勉強をしてこなかったと
 いうことであろう・・・と硬いことを言うとそうだが、この作者はそういった批判
 だけではなく、そんなことを信じて黄色を増やしているお孫さんを可愛らしい
 とも思っておられるのであろう。
 
 実は私も西に黄色のものを置くと金運がよくなると聞いてやってみましたが・・・
 このとおりです・・・・・トホホ


らしく・・・・と
髪を切る
自分の中で何かゞ
動き出す気配に
・・・・耳を澄ます
 
 「らしく」とは「自分らしく」ということなのか。それともまず形から?でも、
 作者の中で動き出すものがある。それがどういったものになるのかは、
 乞うご期待。ちょっとなぞめいて面白い。


老いての一日
飄々と
牛のごとく生きたい
と 思うものの
他人様と比較している悲しさ

 もう、これでよかろう・・と思っていても、ついつい身近な人と比較して 
 しまうもの。でも、比較しているということは向上心があるということ
 でも。作者は作者のご自分らしさで。


食べるは 涼しげ
茹でるは 酷暑
真夏の そうめん
ひとり ぼやいて
窓際で 涼を得る

 時期がもう少しあとの7月後半から8月であったら、もっと共感をいただ
 けたかも・・・ 一マスあけが、そうめんのふにゅーという形にも見えます。
 5行目はなくても良かったかも。




 
 
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by machako-hamakaze | 2008-07-02 10:23