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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

24人もの方がご参加 横浜歌会

たいていの歌会は女性が多く、男性は三人くらい、藤沢日曜歌会が
男性会員の方みなさんがいらっしゃるとしても、7人くらいです。
なんと、今夜の横浜歌会は12対12です。
そして、まあ、たいていは上席は女性の時が多いのですが、今回は
なんと、なんと、1席から3席はもちろん、5席の方までが男性でした。


どれ程の記憶で
この愛が
幼な児の心に残るのだろう
命がけで看病する
虚弱な児への この愛が

 「この愛」とあるので、実際に看病されてらっしゃる方のお歌だろうと
 感じたのですが、幼児がそれを感じるかどうかを問うておられることに
 少し疑問を感じ2点にはならなかったのです。
 
 作者は深読みすると「恩着せがましく思われるのでは・・」と言って
 おられた。私は逆に一読、それを感じたのですが、かえって、深く読むと
 必死にその子供さんの回復を願う姿が愛とともに見えてきたのです。
 愛が伝わろうと、伝わるまいと、この児が健康になりますように・・という。



デパートのエレベーター
ベビーカーが乗ってきた
「わあ かわいい!」
5~6才の女の子の声
「わあ」はないけどあなたも充分かわいいよ

 なんとも本音が面白いお歌。
 普通だったら、5行目の“「わあ」はないけど”はつけないでしょう。でも
 これがないと、きれいにはなるけど、あまりに視点が平凡。
 作者独特の、饒舌ともいえるこの表現があってこそ、五行歌。


元旦恒例の兄弟会
同じ昔話し
同じ台詞を同じ人が言う
初めて聞く様に皆大笑い
いつもの一年の幕開け

 これだけ、歌数が多いと、さっと読んだ時には、くどいお歌のように
 感じた。しかし、読み直したとき、家族が集まった時の雰囲気が
 リアリティーをもって伝わってきた。
 まずは、ずっと同じメンバーが揃っているめでたさ。
 そして同じ話しに初めてのように大笑いできるおおらかさを持ち、
 しかもお正月。まことに目出度い。来年もきっと、と。


「ナゼオソイノ」
妻の呪文に
三猿で対抗
言っても言わなくても
叱られる

 1行目の恐ろしさ!私は「リンク」の「貞子」を思い出してしまった。
 奥様の呪文の声はどのようであろう・・・1転3行目からは、おのろけ
 でも聞かされるような楽しさがある。高得点の上席にあと2点と、惜しい。


牛たちに
背負わされた
合格の二文字が
重いのか
絵馬たわわとなっていく

 神社での絵馬はこの時期「合格」祈願が格別に多い。
 牛年の絵馬がどっさりと背負わされたこの二文字。
 受験という現代の悲喜劇をただ物も言わずに背負う。
 その姿を果物かなにかのように、作者は「たわわ」と
 表現。必ず実って欲しいという願いか。


さて、私の歌です。

こんなに
茜(あか)く染められて
とり残される
さみしさを
分かち合おうか夕雲よ

 夕雲は寂しいなんて思っていないだろうに、作者の思いを投影させた。
 作者が寂しいのだろう・・・とコメントいただいた。その通りです(笑)

またちょっと留守します。
帰ってきたらハマ風発送、会議、歌会ラッシュです。
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by machako-hamakaze | 2009-01-27 10:12

今回は第3週になりました藤沢火曜歌会

ただいま帰りました。

冬の金沢だったので、兼六園の雪吊り楽しみにして行ったのですが、
なんと、行きの車中でみる景色は雪なし。晴天!
おかげで、到着翌日の永平寺、越前岬、東尋坊は晴天の中でした。
しかし、兼六園は雪なし。見学中に降ってはきましたが、その時は
積るほどではなく、でもそれなりの風情で楽しんできました。
その晩からどんどん積ってきましたが、そうなればそうなったで、
長靴がいるとか・・・次回には万全の装備で行ってみたいです。

さあ、遅くなりましたが、火曜歌会のお歌を。


薄氷に咲く
線香花火は
カラカラと
冬の音色たてて
伏して鎮まる

 解釈の意見が分かれたお歌でした。
 薄氷に咲く/線香花火
 この表現がすごい。ぱ~っと氷の結晶の形のようなひびのような
 紋様を、線香花火とされた。
 そして、それは冬の音色・・もちろん実際に聞こえる音ではなく
 観念的な音。
 
 点は入れましたが、もう少し、わかりやすい表現であれば・・・
 思った歌でした。読み手にあまり読解の負担をかけすぎるのは
 どうかな、と常々(自己反省もこめて)思っているものですから。
 でも、歌らしいお歌で、魅力たっぷりです。


焼きとりの店で
初めてのお客さん
「鳥のモモを下さい」
「うちは豚専門で」
と、店主の困った顔

 楽しく読ませていただいたのですが、作者のお話を伺うまでは、
 真実はわかりませんでした。
 「焼き鳥」は鳥、「焼とり」は豚のホルモン専門なのだそうです。
 あまり気にしないでいましたが・・・今度はちゃんと提灯の文字を
 見て入りますね。困ったのは店主よりも、お客さんだったのでは、
 という意見も。さもありなん、ですね。


2009年 厳しい年だけど
勇気を持って結果を出そうよ
ほら!
ウエルカム トゥ ハドソンリバー
N.Y.ヒーロー物語の機長のように

 つい先日の出来事ですね。嫌なことばかり聞こえてくる2009年の
 幕開けをこういった奇跡もある、と。
 でも、この奇跡はあの経験豊な技術に裏づけられた沈着冷静、そして
 なにより希望を失わない人柄の機長の力量があればこそ。
 アメリカの出来事だけど、私たちにも希望と勇気をもつことの大事さを
 教えてくれました。願わくば、日本の政治家さんも・・・ぜひ!


リタイアしたとき
友達になろうと
寄り添ってきた君が
どこへ行っちまったんだ
オーイ、黄昏クーン

 私がまったく解釈を間違えたお歌。
 K泉さんのコメントを伺い、あっ、そっちですぅと叫んでしまいました。
 思い込みが寂しいお歌に読めてしまったのですね。
 でも、このお歌はリタイアーと同時に黄昏るはずの作者が、第二の
 人生のあまりの楽しさ、忙しさで、どこかへ行ってしまった「黄昏」を
 おちゃめに歌っておられたのでした。
 赤顔のいたりでございました・・・トホホ


うがい 手洗い と、
風邪を
うつさぬように
老母(はは)を守る私は
老母に守られている

 まさしく、親の恩を感じるお歌。
 ご自分が守っているつもりでも、実はその行動はお母様が作者を
 守るためのことのようだと。
 そう感じられる親子のいとおしさ。いつまでもお元気でいらして
 いただきたいお母様です。作者の母ものには胸きゅんです。

 4行目にルビがあるので、ルビがなくても五行目の老母も「はは」と
 読みたいですね。
 
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by machako-hamakaze | 2009-01-26 09:54

恒例、干支の題詠付き 新横浜歌会は5周年歌会でした。

今週末にちょっと留守になるので、昨日の歌会報告、特急で書きます。

ACT講座の卒業生の方が中心になって、立ち上げてくださった
「新横浜歌会」です。大倉山なのに、なんで新横浜だあ?と
おっしゃる方もおられましたが、新横浜では調度良い会場が確保できず
大倉山のコミュニティハウスになりました。

いつもは自由詠だけですが、1月の歌会だけ、干支の題詠もプラスされます。
今年は丑年なので、題は「牛、丑」でした。

では、題詠から。


背に乗せた子(ねずみ)に
先を越された牛
丑どし生まれは
お人好し か
どこか似ている次男坊

 ねずみ年の私は、決して、丑さんの先を越そうとは思わないのですが、
 どうもそういう印象があるようですね。
 丑年の知り合いは、やはりけっこうおっとりとしている人が多いなあ、
 そういえば。
 この方の次男坊さんも、きっとおっとりと作者のお母様には可愛くて
 たまらない息子さんなのでしょうね。
 
 最近何かで読んだのですが、中国の言い伝えですが、もともと1月には
 「年」という怪物がやって来て、人間を食べていたのだそうです。そこで、
 干支の動物をつくり、そちらを食べてもらい、人間の代わりになって
 もらったとか。面白いなあと思いました。「年」は怖い!


もういいかと思いつつ
それでも何とか生きてきて
そうか 来年は丑年かと
のろりつぶやく
年の暮れ

 何か、懐かしさのあるお歌です。
 1行目の悟りの境地から、来年の年に思いを馳せて、4,5行目がまた
 なんとも味わい深いですね。明治の文豪のようですよ、Y三郎さん!


明眸皓歯(めいぼうこうし)
美人のひとみに
牛が居るのを発見
漢字四字熟語の
勉強余禄でした

 受験生も、ただ漢字をまるのみで覚えるのではなく、このような余裕を
 持って、勉強したら、楽しく覚えられると思うのですが・・・
 それには先生も、努力が必要ですよね。

 ちなみに、明眸皓歯はかの美女「楊貴妃」を言ったことばだとか。
 また、この言葉は女性にのみ使い、男性を讃えるときには、
 眉目秀麗というそうです。
 

では自由詠です。

新年の想い
心は広く 強く
ゆるぎない たじろがない
自分でいよう
心から笑えるように
 
 私も表現は違いますが、同じような思いで今回の自由詠を書きました。
 4行目の「自分でいよう」と書かれたので、やはり、前3行をやりとげる
 ために、かなり努力がいるということが伝わります。
 お互い、しっかりと自分を保っていられるようにしたいですね。


富士山の美しさは
二等辺三角形の
少したわんだ線にあるのだ と
気付いた
大根の飾り切り

 もう、たぶん作者はあの方かなああ・・・と。
 ライフスタイルにご自分のポリシーと哲学をお持ちです。
 そのお考えはいつも、お歌に現れます。 
 大げさな論を戦わせずとも、日常のなにげない所作の中から
 それを見つけ出されるのですから・・・・尊敬しちゃいます。


てのひらを
薄陽にかざしたり
花の色 あてっこしながら
球根に水遣りしている
少女たち

 新年、新春、まして春という言葉はどこにもないけれども、少女たちの
 初々しい仕種が、美しく語られている。
 目線がやさしく、少女たちの未来が明るく見えてくる。
 そうです、花は咲くまで色がわからない・・・てな歌を書いたのは私
 でした。
 

踏み出す
意気地があれば
道づれに
めぐりあえるか
もう一度、夫婦茶碗を

 夫婦はお互いが居れば、あれこれと不満もでてくる。二人揃っている
 ことのありがたさをなかなか感じない。
 「踏み出す意気地があれば」と表現されたが、「意気地」だけではない、
 事情がおありだったのでしょう。
 もう、作者もわかっておりましたから、会員一同、その時は素敵な
 夫婦茶碗をプレゼントしましょう!と一致団結したのでした。
 
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by machako-hamakaze | 2009-01-19 13:02

1月は第2日曜でした・・・・藤沢日曜歌会

いかさま、1月4日では早すぎるというので、2009年の藤沢日曜歌会
の初歌会は第2日曜日の11日でした。
火曜歌会と続くかなとおもいきや、連休あとの火曜日は会場が休館日。
そこで、ちょうど良い日程となりました。

男性は比較的多い藤沢日曜歌会ですが、今回は常連さんが(飲み屋
じゃないって)4人お休みされて、男性は3人だけでした。
しかも、初参加してくださってK磨がいらしたおかげです。
K磨さんの所属歌会では男性のほうが多いそうで、女性の多さに
すこしびっくりされてました。
K磨さん、またいらしてくださいね。

もうお一人初参加はSUN-SUNのU野さんです。
あざみ野講座を受講してくださって、今日はK雲さんのエスコートで
いらしてくださいました。ありがとうございます。


大きな熊手をかつぎ
参道を行く男(ひと)の
満面の笑顔には
すでに福が一杯
初えびすの日

 おめでたいお歌で1番先に持ってこさせていただきました。
 お正月の初えびすでの、日本のお正月ならではの風景を上手に
 とらえておられます。お正月の寿ぎに今はみられなくなった三河万歳
 のような雰囲気を感じます。


生まれたばかりの
燃えさかる太陽が
あでやかな紅絹(もみ)を          
海いっぱいに広げて
煌く波紋を描いている

 紅絹(もみ)という言葉は今はあまり聞かれないし、ご存知ない方が多い。
 私も昔読んだ小説に、目の悪い主人公が紅絹を目にあてて治療している
 という場面で、初めて知った。着物に詳しい方はご存知だと思います。
 
 初日の出を、紅絹をぱーっと海一面に広げた、というふうに表現された
 のが、素敵です。1行目がなければ、夕方のさまとも思えますから。
 余計に新鮮に感じました。鎌倉歌会での「大熨斗つけて」も素晴らしと
 思いましたが、このお歌も個性があります。
 5行目が少しだけ説明的かな?
 

表通りに面した庭
風と共に隣の落葉
舞い落ち、そのまま居候
お前の実家は違うだろう・・・と
ブツ、ブツ言い乍ら掃いている

 4行目でおもわずクスリと笑った。これは日常の漫画だと思います。
 4コマ漫画にしたい、と歌会では申し上げたのですが、よく考えると
 作者のご主人は、絵手紙コンテストで大賞をとられた方でした。
 そうすると、すぐさま作者が長ほうきで落ち葉を掃きながら、
 「お前の実家は~」とつぶやいている一こまの絵が浮かびました。
 大好きなお歌ですね。愉快です。


真冬に花が咲くんだね と
感嘆したはは亡母が   
一輪手帳にはさんだ
山茶花の赤い花
今年も咲いています

 東北に生まれ育った私、母もこんなだったのかと、あらためて、長い
 日本列島の冬景色の違いに思いを馳せました。初めて東京に来た
 時に、多くの家の庭にみかんの木があり、実がなっていることに
 驚きを覚えました。そんな風景は見たことが無かったのです。
 山茶花の赤もそうでうすね。
 作者の胸の手帳には、お母様の思い出が挟み込まれていらっしゃる
 のでしょう。
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by machako-hamakaze | 2009-01-15 23:14

お弁当付きパート2 鎌倉歌会\(~o~)/

わっはっはっは・・・
あら、なんとはしたないことでしょう。
心静かに・・・といわれたでしょう?でも口静かにとは言われてない!
と新年からまたまた、一人ボケ一人つっこみ漫才しています(笑)

鎌倉歌会もお弁当付きでしたのであります。
それにつられた、とは絶対言われたくないと某歌会代表N子さん。
でも、鎌倉の重鎮お二人が某歌会にご参加して強力な勧誘の末、ご参加
してくださいました。手作りの千枚漬けと小いわし煮をご持参で。
とってもおいしかったですよ。


母娘(おやこ)が
揃って風邪をひき
寝込んでいる
口喧嘩を聞けなくて
ちょっと寂しいお正月

 年末に一生懸命働かれすぎて、お疲れになられたのでしょうね。
 母娘揃って寝込んでおられるのを、横目でみて、作者はお節を
 つまみながら、一人酒でしょうか?でも、あの賑やかな口喧嘩も
 お正月ならではだなあとちょっと寂しい。ほほえましいお歌です。


元旦の計は
「一怒一老」
「一笑一若」
モタ先生の言う諺(ことわざ)
これでいこう!

 本当ですよね。いい言葉です。
 見習わなくては。作り笑顔でさえ、免疫力を高めるといいます。
 ましてや、心の底からの楽しい笑は。歌会では本当によく笑います。


一日違いの
特別待遇
初日の出という
大熨斗つけて
一年を立ち上げる

 このスケールの大きさには度肝を抜かれました。
 「初日の出という大熨斗つけて」、今まで見たこともきいたこともない
 表現です。 素晴らしいです。
 圧倒されました。ギャフンです。とキリがないくらいの賛辞を!
 この一年を生きる力をいただきました。
 ありがとうございます。


さて、日の出は書けない夕暮れ時の女・・・私(かっこつけすぎ?)

気の合う
女たちの小さな旅
締めくくりは
水平線にとろりと
卵の黄身のような夕陽

 暮に本当に気のおけない女ともだち6人で、鎌倉のちょい旅をしたとき、
 もう、楽しくて楽しくて、笑う、和む、癒される、おいしい、お土産付きと(笑)
 日頃のうさがふっとぶ旅の最後、江ノ電から見た夕陽のきれいだったこと。
 
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by machako-hamakaze | 2009-01-12 11:33

お弁当つき「ハマのうたかい」\(~o~)/

まったく食い意地がはっているもので、最初にお弁当つきと書いちゃい
ました。
でも、新年初の歌会ということで、ハマうたさん、がんばってくださって、
まことにありがとうございました。
H野さんに、遅れたらだめよ、とメールしていたのに、遅れたのは私。
入室すると、みなさん、シーンとして、おいしそうなお弁当を前に、
うらめしげな視線(うそです・・・笑)
みなさん、岡本はきっとビールでも買っているんだろうとうわさされて
らしたそうです。

代表さんのKみちゃんが、昨年はひとりひとりに、「ねずみどし」の折句
お年玉を作ってくださいましたが、今年はおみくじです。
一人一人を思い浮かべて、書いたその運勢は、はたして、その方に
行ったのでしょうか?少なくとも、私は当り!でした。
「心静かにしてよし」みなさん、これを聞いて大爆笑・・・すぐさま、私は
口静かにして、とは書いてないもん。また失笑を買ったのでありました。

歌会は1席は1首でしたが、2席が4首、3席が2首とまたまたレポーター
泣かせになりました。


うしのとし
しとやかに
のんびりと
ともとかたらう
しんねんうたかい

 もう、作者はすぐにわかります。でも、この折句というもの、作ってみようと
 されるとお分かりですが、案外難しいのです。無理やりに言葉あわせに
 なってはだめ。この作者は無理なく、さらりと作られます。
 おわかりですよね。頭が「うしのとし」になっています。さすがです。


命ありて
迎えし新年
又一歩あゆむ
人生最後の
花道と思いし

 1,2行目から、ご高齢の方か、やまいのある方かなと思われます。
 重い内容で、1年1年を、最後の花道と思いながら、真剣にいとおしみ
 生きていかれる、という作者の信念がわかります。
 それだからこそ、この5行目の文語調が気になります。
 自然に、口語で書かれたほうが、より思いが伝わると思います。
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by machako-hamakaze | 2009-01-11 21:56

松の内でも最初の歌会 SUN-SUN

ハマ風の会の2009年のトップバッターの歌会は初日の出のように
明るいN子さん代表のSUN-SUN歌会です。
松の内すぎて、ちょっとご参加は少なかったようですが・・・というのも
私も都合が悪く、欠席でした。ご親戚の不幸があり急遽ご欠席の
方もあり5人だったようです。

しかも採点してみると、こんなことも正月早々めでたいことに
全員入席だったそうです。
となると、欠席だった私は歌会の様子も書けないので、「ハマ風」より
一足早く、みなさんのお歌をご紹介することにいたしました。

そのかわり(?)どのお歌が何席かと、作者は「ハマ風」までのお楽しみに
いたしましょう。


空爆におびえ
逃げ惑う子供たち
おばかタレントに
笑い転げる子供たち
皆同じ子供たちなのに

 今まさに、イスラエルのガザ地区ではミサイル攻撃で死者のほとんどが
 子供たちと女性だとか。空が真っ黒なんです、という現地の人の言葉が
 テレビから聞こえている。宗教、民族の紛争はどう収拾をつけたら良いか
 難しい、しかし、こういう事態がこの同じ地球で起こっているというのに、
 日本人は、子供たちへの教育をまともにしていない。ただ、受験に勝てば
 良いと。大人の責任は大きいことを、大人はもっと自覚しなければ。


パキッパッキッと葉蘭を切り
重箱に敷きお節の準備
穏やかな一年であります様にと
南天の葉を
そっと置く

 葉蘭を重箱のお節の仕切りにされるなんて、本当に羨ましい。
 私はあのビニールのが嫌いなので、葉蘭も手に入らないし、小さな
 仕切りのついたお重と仕切りのないほうには煮物をぎっしりつめていて
 私のお節は風情が無いなあ、とこのお歌を詠んで思った。
 お正月らしい、そして日本人らしいお歌です。


丹波の黒豆
今では母と
格差なしで煮る
娘と嫁たち
年が重なるお正月

 こちらもお節の定番、黒豆の煮方。
 うらやましいご家族ですね。お三人がおいしい味を争うようでしょうか。

 うちのお嫁さんは、私の作った黒豆をおいしいおいしいと言ってパクパク
 食べてくれるので、娘のいない私はそれで大満足。そのうちに覚えて
 くれるでしょう。
 私の母の黒豆の煮方とは私は違うのです。それは姉が伝承していて、
 ちょっと芯があるようなしわのある煮方をしていました。硬いのがいやで
 私はつるっとした仕上がりです。でも、あのしわのついた黒豆懐かしいなあ。


明けて
事始めの
歌づくり
祝ぐ心を
輪つなぎにして

 リズムというか、調子の良いお歌です(お調子者、の調子では
 ありません・・笑)
 お正月の初歌会にふさわしいめでたいことほぎのお歌。
 「輪つなぎにして」が良いですね。


年の始めに
心浮き立つもの
数えてみる
冬物セール・旅の計画
叶わぬ夢も 加えて・・・

 本当ですね。冬物セールは大好きです。皆、もう物を増やしたくないから
 買わないとおっしゃっているし、私もそうしようかなと思うのに、ついつい足は
 セールへ。そして、やっぱり何点か買ってしまいます。高いものは買わない
 けどお手軽なものを楽しみたいと思ってしまいます。
 そして「叶わぬ夢も」が、すーっと現実の所帯ムードからほんわかした
 歌人らしいムードに入ります。


欠席のお歌

温かい人達との
一泊旅行は
楽しくて 楽しくて
なまぐさ坊主の説教ですら
思い出となる

 どんな「なまぐさ坊主」さんだったのかしら、と興味がわきますね。
 温かい人達との旅行の楽しさは良くわかります。
 何かから抜けたように、すっきりと楽しめる自分を発見して、自分でも
 びっくりしたことがありました。
 そんな時はちょっとしたハプニングや「なまぐさ」も楽しみとなります。


カーテンの
レース模様を
少し揺らして
穏やかに冬日射し込む
うらうらと元朝

 今年の3が日は特に良いお天気でしたね。
 カーテンのレース模様を揺らすのは、風ではなくて、穏やかな冬日。
 陽炎のたつような、陽射しの魔法で揺れたように見えたのでしょうか?
 心浮き立つ思いがそうさせたのでしょうか?
 穏やかであり、初春を迎える浮き立つ気持ちも伝わります。


初歌会、出席者全員入席おめでとうございました、
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by machako-hamakaze | 2009-01-09 09:31

明けましておめでとうございます<m(__)m>

私のブログを見てくださってる皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「道」の投稿締め切られましたが、みなさまもちろん、投稿されましたよね。

昨年の歌会、時間切れで書けなかった新横浜歌会、さっそくブログ初めです。


歳末のデパートで
ふいに赤ん坊の泣き声が聞こえた
喧騒を貫いて
まっすぐ私の心に届いた
たった一つの生きている声

 不景気不景気とは言え、さすがに年末の街、デパートはそれはそれは
 喧騒に満ちていたことでしょう。
 そんな中、赤ん坊の泣き声。静かなところで聞こえたなら、ちょっと
 うるさいかな、と思えるその声が、喧騒の中だからこそ、、まさに
 「生きている声」として届いた。喧騒はもはや消えてしまっている。
 作者独特の世界を描いておられる。


習性を知るのが
捕まえるコツ
蛸壺漁のように
うまくかかると
いいが

 確かに。捕まえるためにはまたは習得するためには、そのコツがいる。
 蛸を捕らえるためには、その習性を良く知る漁師さんの考えた、蛸壺が
 あるように、それぞれの「蛸壺」があると良い。一家に一台、蛸壺を。
 というのは冗談だが、心の中に蛸壺状の奥行きの深さを持つことが
 大事では?と言ってらっしゃるのですよね、Y三郎さん!


狂い咲きだと
噂されても
師走の桜
満開の枝を妖しく広げ
艶(えん)を誇る

 狂い咲き、なんと、見も蓋もない言い方だろう。しかし、ある意味、人間に
 たとえれば、切ない思いが浮かび上がる。「噂されても」とあるから、
 人間のことをおっしゃりたいのであろう。どんなに思っても届かぬ人へ
 身を焦がす恋の歌か・・・
 カンヒ桜かもしれないと思ったが、実際に紅葉と並び咲いていた桜からの
 発想だったとか。
 帰り花、狂い咲きする植物は夏に葉を虫に食べられてしまって、春まで
 待たねばならぬ蕾が秋の暖かい陽射しに、春と勘違いして咲いてしまうの
 だと、植物の本に書いてありました。
 そうだとすると、なおさら、切ない。
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by machako-hamakaze | 2009-01-01 21:42