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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 04月 ( 12 )   > この月の画像一覧

新横浜歌会

法事で田舎に帰っている間で、出席できなかった新横浜歌会です。
4月のお花見には代表さんのFみさんも事務局のⅠ城さんも
ご出席してくださったのに、なかなか出席できず残念です。


うちのベランダにも
河原にある
青いシートおお家にも
桜の花びら はらはらと
風のやさしい贈り物

 きれいなやさしい表現で、この世の残酷な現実を詠っておられます。
 平等に桜の花びらを散らす風。
 2行目の「河原にある」が少し説明に過ぎている感があります。
 あっさりと「河原の」にされたほうが、このさらり感がより怖さを秘めた
 度合いが強くなるのでは。


欲しかった薔薇模様のブラウス
夫が買って帰り
着てみてごらん と微笑んだ
忘れていた恋心ほろり
桜散る日の夜の夢

 「真夏の夜の夢」ならぬ、「桜散る日の夜の夢」でしたか。
 なんとも、切なくて・・・切なくて・・・
 これが現実の幸せな家庭もあるのでしょうね。
 まあ、愛情表現はさまざまだから・・・と思いましょう。


「清」はできない
「貧」は嫌
いつまでたっても
「俗」から抜け出せない
私は大凡人か

 作者は「清貧の思想」でも読まれたのか。
 かつて、大半の日本人が貧乏だったけれど、「清」のみだったとは思えない。
 また殆んどの人に「俗」はつきもの。
 凡人でも「大」がつくくらいなら、素晴らしいのでは?
 ちょっと、自慢にも読めちゃうお歌でした。
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by machako-hamakaze | 2009-04-28 23:05

またまた大勢ご参加の横浜歌会

26名です。
もう大変です。
司会でしたから。
なるべくたくさんの方にコメントを言っていただきたいので、無理かなと思い
つつ、1首に3人の方のコメントでスタート。
歌会前に、題詠「道」の表彰などがありやはりきちきちの歌会となりました。
得意の(?)ダジャレも抑え気味で・・笑


一丁前に
「ほう、そこに歩ですか」

凡人は楽しんでいます
名人戦の棋譜なぞりながら

 将棋も囲碁も全然わからない私は、まずは羨ましいと思い、名人戦の棋譜を
 なぞりつつの独り言がいかにも、将棋好きの方のおっしゃりそうなセリフで
 面白みのあるお歌です。将棋をされる方のコメントで3行目の「と」が
 いわゆる将棋でいう「と金」のつもりだったのでは、と深読みされ、感心
 しきり。

 作者はなんと横浜初参加で女性のU野さん。下手の横好きですと謙遜され
 ながらも、なかなかの腕前と、一度勝負をという申し出が出ていました。

 いいなあ。将棋今からはむりだろうなあ。
 まったく先の読めない私ですから(涙)


桜が散った だけなのに
春が終ったような
淋しさの中 思い出す
楽しいお花見と
嬉しい再会を

 別の歌会で桜は「春の入り口」と詠われた方がいらしたけれど、確かに、
 桜が散ったら、もう春は終わりのような気がします。とても切なくなる
 のです。
 でも、お花見で楽しかったこと、そして久しぶりの再会を喜んだ、そんな
 ひとときがあったということは紛れもないこと。
 去り行く春を惜しむと同時に一期一会を大事にしていきたいもの、
 しみじみとしたお歌でした。


丸顔の里芋君たら
どこに目が付いているの?
冬の間ずっと暗い甕に居たのに
外に出た途端
もう 芽が付いているなんて

 丸顔も面長もいる里芋君だが、丸顔、と限定したところがかえった
 可愛らしいお歌となった。
 切られても、命があるいもたち。
 暗黒を経て、光にであうとちゃんと再生する。
 「目が付いて」と「芽が付いて」て対応もしているお歌。


ちょっと気になった表現のあったお歌

光と風は
ぽかぽか さわさわ
こ~ちょこちょ
もうすぐ
山が笑う

 5行目の「山が笑う」が気になる。俳句の季語の「山笑う」があるから
 です。
 季語を5行歌で使ったらいけないというのではないのです。
 
 「山笑う」という言葉が、すべの方が季語であるということご存知で
 あればかえって、問題がないのです。
 でも、ご存知ない方もいらっしゃいます。そういう方がこの「山が笑う」と
 いう表現がすばらしいと思います、とコメントされた時、作者自身の言葉
 だと思われてのことなのだと思います。

 もしも使われるなら、括弧で囲むとかして、ご自身のことばではないことを
 現わされたほうが良いのでは、と思うのです。

 誰でも書ける5行歌ですが、こういう問題も含みます。


私の歌

短い春は
桜に花をもたせるのさ
さすが 富士山
かすみに
隠れても男前

 最近は富士山にほれ込んでいる私です(以前はふるさとの鳥海山が
 一番! と思ってましたから)
 桜、桜と浮かれている間、富士山を見ませんでした。冬はあんなに、
 きりりとした姿を見せていたのに。
 ああ、春限定の桜に花を持たせてるんだなあ・・・とその男気に惚れ直した
 のです。
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by machako-hamakaze | 2009-04-25 16:22

5月31日は朗読歌会です

朗読歌会としては6回目ですが、ハマ風の会主催となってからは
2回目の朗読歌会が、大船の鎌倉芸術館で5月31日の日曜日
開催されます。

歌会ではお知らせしていますが、歌会にいらしてない方、ハマ風に
入っておられない方にもお知らせしたいと思います。

いつも歌会では他の方のお歌を読みますが、朗読歌会では
ご自分のお歌を3首、ご自分の思いをたっぷりこめて、朗読します。
新しいお歌でも、お気に入りの前のお歌でもかまいません。
叫ぶように読む方、ささやくように読む方、色っぽく読む方、淡々と
読む方・・・とその人なりの読み方でかまいません。

普通のお歌の朗読の他に、方言五行歌(愉快ですよ)やテーマを
決めて、次つぎにお歌を続けていくリレー五行歌、ピアノ演奏で
みんなで歌を唄うコーラスタイムや篠笛演奏、ハーモニカ演奏、
オカリナ(たぶん)などもあります。

またお楽しみ五行歌として、みんなで、1行ずつ書いて、アトランダムに
5行にして出来た珍作、傑作な五行歌に3点入れたと突然言われて
コメントしたり、あなたが作者ですと、歌を作った苦労話をでっちあげ
させられる(笑)五人五行歌という面白い遊びもします。

去年見学にいらした方が、五行歌ってこんなに面白いものとは
知らなかった、と感激しておられました。

ご見学でもかまいませんので、是非遊びにいらしてください。
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by machako-hamakaze | 2009-04-24 18:50

春爛漫の鎌倉歌会

春のまん中、鎌倉歌会です。

事務局さんのパソコンに異常発生、すぐさま親の火曜歌会代表H野さんが
ピンチヒッター事務局を引き受けてくださり、WBCならぬ、ハマ風の会は
万全の体勢です。


さくらの木の下
家族の思ひ出の
お弁当は
しらぬ間(ま)に
花びらごはん

 この情景はごはんよりお酒で私にも思い出があります。
 今回法事で帰郷して、その後兄弟会でした。車でのミニ旅行だったのですが
 昔住んでいた父の勤務先の発電所のあったところを訪ねました。
 今でも稼動していますが、思い出の中の巨大なそれではなく、小さな小さな
 発電所でした。
 
 山奥の何もないところで、何かといえば宴会。そのお花見のとき、父の膝の
 上で、戯れに飲まされた(飲みたかった?)盃の中に散った花びら。
 作者の場合は「花びらごはん」美しくて、おいしそうです。


働き盛りだもの
残業も多いし
付き合い酒もある
ストレスもたまるさね
メタボライズされた 娘よ

 派遣を切り、ベテラン社員をリストラ、残る若い社員は残業残業の
 残酷絵図。
 その中で、総合職であれば女性の残業、付き合い酒も増える一方でしょう。
 残業も付き合い酒もそれだけではストレスにはならないのでしょうが
 人間関係というおまけがつきます。お嬢様を案ずる親である作者のためいき
 は、社会詠となりました。


淡々しいピンクの
カーテンを引いたような
桜並木を車窓から見るも
車内の人は厚着のまま
桜は春の入口で咲く

 この5行目が好きで2点を入れました。
 確かに、さくらの前に咲く花々は春を思わせるけれど、もう、今日から
 春よ~!と言えるのは、やはりさくらが咲いたときでしょうね。
 その季節感と高揚感が5行目で見事に表現されています。
 
 惜しむらくは、3行目「桜並木を車窓から見るも」
 ここは、普通に「桜並木が車窓から見える」とか1、2行目で美しい桜の
 表現があるので、「桜並木」だけでも良いのでは。
 4行目の「車内は~」とあるので、車窓から見ているのはわかりますからね。
 
 でも5行目の素敵さに私は参りましたよ~


私の歌

あわ立てた
生クリーム
枝の先の先まで
はいっ
こってり咲いてみました

 先日のSUN-SUNの歌会のあとのお花見。
 その帰りに田園都市線のたまプラーザ駅に向かったいる途中、見事な
 桜並木がありました。夜の町並みに浮かぶ桜をたっぷりとつけた
 枝ぶりが、生クリームをつけたようで、しかもこってりと・・・
 
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by machako-hamakaze | 2009-04-22 10:58

歌会ではないけれど

昨日16日は歌会ではないけれど、いろんな方が集ったとても
楽しい会がありました。
私のブログでも時々コメント書いてくださるお篠さんのブログの
コメント5000突破記念のパーティです。もうとっくに5000を越して
いるそうです。
「月見草の会」という名前です。

お篠さんはかつてのお仕事の関係でマスコミの方からも
とても慕われておられます。もちろん部下の方たちからも
です。

Wホテルでの2時間弱のぎっしりと中味と人の思いが濃い
集まりでした。
篠笛の演奏、合奏、先生の演奏、そして、ソプラノ歌手の方の
お歌と、ご馳走とビールやワインも戴いた上に、素晴らしい演奏
付きで、申し訳ないような感じでした。
自己紹介の時は、みなさんお篠さんのお人柄に触れ、そのご苦労
を思いやられて涙される方もいらっしゃいました。

そして、我ら五行歌の仲間も張り切って参加させていただきました。

自己紹介は後半でちょっと時間が足りなかったので、ハマ風の
題詠募集で、お篠さんや撫子さん、N子さんが入賞されたので、
ちょっぴり五行歌の宣伝もかねて朗読させていただきました。
篠笛合奏に入っておられるH野さんはもちろんのことK雲さん、
A野さんT中Kみちゃんもご一緒です。

ブログを書いている私としては、すごい数字で、とてもまねできない
のですが、コツコツと書いていこうと思います。

お篠さん、またこちらのブログにもいらしてくださいね。
次はコメント10000の時にまたですね!

ありがとうございました。

お篠原さんのブログでご自分が一番気に入っておられるという
五行歌が紹介されていましたので、勝手に転載させていただきますね。

素敵な出会い
人の情け
生きる喜び
みんな病の
プレゼント

 病を得てもこういう豊かなお歌が書けることは本当に素晴らしいです。
 プレゼントいただいているのは、私たちのほうです。
 って、「素敵な出会い」に入っていなかったらどうしよう・・たはっ

 明日から法事でちょっと留守します。
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by machako-hamakaze | 2009-04-17 20:26

まだまだ満開の中の歌会SUN-SUN

どこもかしこも桜、さくら・・・です。
この時期は本当に美しいです。

今日の歌会のあとは代表のN子さんのご自宅のすぐ近くの公園で
お花見をする予定。
気もそぞろながら、やはり良い歌続出で採点に頭を悩ませます。

あと一日、あと一日と
我慢して二ヶ月半
外に布団が干せたわ
やっと開放された
花粉症から

 花粉症の方の悩みと、それから開放された喜びが実に素直に
 わかりやすく詠まれていて、気持良いお歌。
 このようなお歌に、もっと点が入って良いと思います。
 目を見張るような言葉もつかわず、日々の出来事をあっさりと、
 でも、生き生きと詠っておられます。奇を衒うことのない良歌。
 ただ、「開放」は「解放」のほうが良いようにも思えます。


春になるのを
阻止するぞと
頑張る冬将軍
四月を間近に
北風吹かせる

 このお歌も、四角張った作りの技巧的な歌を思われがちだが、
 詠っておられることは実に素直。
 今年の3月は本当にこのようでした。
 この四角い感じが、将軍の鎧のようですと評された方がいらして
 なるほど、と感心しました。


「いやいや久し振りだねえ」
「五行歌始めたの」
「ホホー出番が来ましたか」
目をしょぼつかせて
広辞苑と向き合っている

 今日イチオシのお歌。
 五行歌を始められて、しばらく出番のなかった広辞苑と語り合っている。
 まさしく、皆様も広辞苑とまでもいかなくても、学生時代以来の
 辞書、ということがあるのではないだろうか。
 諧謔の味わいのあるお歌だ。


今日のお歌の中で、5行目がなければ絶対2点、もしかしたら3点いれたかも
というお歌がありました。
でもどうしても5行目に納得いかず、入れなかったのですが、作者にも
そのことはお話しました。

自分の入れたものと
冷気しか
入っていない冷蔵庫の
扉を開ける
さくら降る夜

 5行目でかっこ良いお歌になりすぎたと感じたのです。
 俳句の取り合わせの世界ではないかと。

 この5行目が凄く好き、という方も何人もいらっしゃいました。
 私は4行目までを5行にしただけで、冷蔵庫の無機質が、
 軽さと味わいとなって伝わる気がします。
 ただ、だから何なの?とも云われかねないですね。
 
 5行目の上手さ、かっこよさを採るか、4行目までの省略の
 美学を採るか、ですね。なかなか難しいです。


Tねちゃんが、持ちきれないくらいのご馳走を用意してくださっていて、
飲み物などを買って、いざお花見へ。
到着した途端、さくら何のそので、飲むわ食べるわ、もう大変。
それでも足りずに、少し寒くなっても来たので、N子さん宅へ移動。

宴はえんえんと続いたのでありました・・・・ 
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by machako-hamakaze | 2009-04-17 15:51

さくら満開の中のお花見歌会

当初、4月5日じゃさくらは散って無いよ、それからは寒波と雨の予報で
中止になるのでは、とか・・・まさしく「ハマのうたかい」で出たお歌のように
開花予想がかしましい・・・という状態でしたが、なんと!!雨の予報も
はずれ(晴れ女そろいだから大丈夫!と言い切っていましたが)
少し花ぐもりの完璧なお花見日和でした。

天候不順もありご体調を崩された方、ご不幸があったりと当初の
ご出席者から大分減って、30名でしたが、賑やかに、なんと、
新林の山を登っていっとき行方不明になった方ありと、大騒ぎ。
この方T橋さんは、反対側に降りてしまい、片瀬山からタクシーで
市民会館まで帰ってこられました!良かったあ!!

市民会館のおいしいお弁当、T中Kみちゃんお手製おいしい山菜料理の
差し入れ、K雲さんとI岩さんからの飲み物さしいれ、私の恒例マーマレード
と歌の前にもテーブルは盛りだくさんです。


ウクレレ合奏で
ハワイアンを楽しむ人達
ソメイヨシノが
リズムに乗って
フラとばかりに枝を揺らせる

 このお歌の良さを採点のときわかりませんでした。失敗です。プリント
 つくりをしていて、ああ、このカタカナが実に、効いていると。
 実際新林で出会われたそうです。
 5行目の「フラとばかりに枝を揺らせる」技あり!です。


凌いだ寒さを
柔かく包み直し
ほおを染めかけて
こちらを向いた桜
お待たせしましたァ

 さくらの擬人化のお歌は数あれど、こちらのお歌、楽しさではひけを
 とりませんね。くるりと振り向いたあどけない少女の紅潮したほほと
 ちょっと自慢げな感じに、笑いが浮かんできます。


見上げると
そこには桜の天井
野鳥が音楽を奏で
さながらカテドラルに立ち昇る
神秘な気配

 う~む、こちらは格調の高さが光ります。
 昨年の初海外でヨーロッパの聖堂を何箇所か訪れましたが、まさしく
 こういう感じでした、
  
 「桜の天井」を一瞬「天丼」と読み違えたのは私だけでしょうか(笑)
 

「まだしゃいてない」と
見上げて指をさす
背負われた幼子には
どの木も桜
やがて花咲く桜

 今日の秀歌の中でも、ひときわ好きなお歌でした。
 背負われた幼子の可愛くたどたどしいことばに、何か涙がでそうに
 なります。満開の桜の中、桜ではない木を指差し「まだしゃいてない」
 という子供。どうかこの子にもさくら咲きますように。


浮き島のような
水藻の上に
花びら
二ひら三ひらのせて
水の中でも花見の宴か

 このお歌、5行目が大好きです。
 4行目までの観察の目線が、5行目で一気におとぎ話へと飛躍します。
 こういう5行目こそがあって、光る五行歌になります。


私の歌。

桜の花の
満開の向こうには
遠い日が
透けてみえる
胸にさらさら ちらちら と

 今年はこの日のお花見が晴れますように、願をかけ、この日まで他の桜に
 目をくれまいと決めていました(ちと、古臭い女の私)
 そしてお花見日和のこの日を迎えて見た、わあっと咲いた満開の桜。
 目にしたとてん、胸きゅんとしてしまいました。さくらさくらと重なって咲いて
 いるその向こうに、遠い日が透けてみえてきたのでした。
 
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by machako-hamakaze | 2009-04-13 10:24

花咲きはじめたころ「ハマのうたかい」

開花宣言のあとの寒波で、なかなか咲かなかった桜もようやく
満開になりました。この一週間くらいが見ごろですねえ。
ということは、心配されていた、藤沢お花見歌会もちょうど!

先月から歌会にご参加のS香さんとK曾さんが同点一席で
らしたので、お二人で司会をされます。


満員のお寺の本堂でのライブ
若者がストレッチを始めた
おや おや
見事に演じた 杜子春
心に深く残る

 お寺でお芝居をするのね、とまずはびっくり。
 でも、無神教の日本において、お寺がただ仏事のみの役割というのは
 あまりにももったいないこと。仏教を少しでも学ぶきっかけになれば
 良いと思いますので、 お寺は色々なことをしていただきたいもの。

 それはともかく、3行目の「おや おや」が前2行にかかるのか、後3行に
 かかるのかで、お歌がちょっと変わってきます。

 観衆の前でストレッチをするということは、お芝居への効果をねらったの
 ならともかく、びっくりですから、その場合は前にかかります。
 ストレッチをしていたかと思ったら、見事に「杜子春」演じたことへの
 驚きであれば後にかかります。

 また、「杜子春」の内容のことも詠いたかったと、作者はおっしゃいましたが、
 お寺でのお芝居、ストレッチをした若者への驚き、などの他にまた物語の
 内容もいれるとなると、盛りだくさんすぎて、歌がわからなくなります。
 もしも内容の素晴らしさを詠いたいなら、別のお歌にされたほうが良い
 でしょう。
 


転居しました、14回目です
14回!ホントにィ?
ホント、です
今度こそ〝終の栖(すみか)〟?
ええ・・・・・・まァ

 転居14回、すごい。しかも〝終の栖(すみか)〟?とあるから、ご年配に 
 なられてからの、14回目。
 前3行はたしかに、あったことでしょうが、後ろの2行は自問自答とでは
 ないでしょうか。
 作者の心中では、きっと〝終の栖(すみか)〟にしたいものだが・・・と。


裸樹も ゆっくりと
春の衣装に
衣替え
外野の 開花予想が
かしましい

 今年の春の様子がよく詠われています。
 特に、後2行が開花予想から、開花宣言、満開までの長い日にちで
 やきもきさせられたことが、思い浮かんでついにやりとしたくなります。

 作者曰く、前3行のことも桜のことだったとのこと。
 そうすると、すこし違和感が残ります。この裸樹は他の木の様子に
 思えます。
 
 それは「裸樹も」と「も」があるからだと思います。
 「裸樹」である「樹」と桜樹が別物のように思えるからです。
 もし同じものであるならば、「裸樹が」とされると、その後へ
 繋がります。
 助詞の使い方はけっこう大事ですね。
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by machako-hamakaze | 2009-04-10 09:53

ときどきお邪魔している戸塚の新老人の会・五行歌会

日野原先生の提唱されている「新老人の会」のサークル活動の一つで
K雲さんが代表をされる戸塚歌会です。
第4金曜日です。
新老人の会に入会していない私たちも出席できます。

今回は本当は高校時代の友人を誘っていたのですが、お孫さんの
急病でご欠席。次回はいらしてくださるとのこと。
お孫さんも無事回復されたそうで、よかったよかった。
新米ばあちゃんの私もドキドキしました。

M野さんがご友人のA利さんとおっしゃる方をつれていらしたのですが、
とてもお話も面白いかたで、初めて作られたお歌で、M野さんと
同点1席の快挙でした。


プルルン モシモシ
アンケートです
麻生、小沢どちらがいいですか?
亡き夫が良いです
イケメンだったから

 もう、朗読の段階で大笑いです。国民のほとんどが同じ思いでしょう。
 A利さん曰く、そんなに夫もハンサムじゃあなかったけど、あの二人
 よりはイケメンだったわ!また大笑いです。
 男は(女もですが)顔じゃあないけど、品性というものが現れます。
 私たちも気をつけないとね。
 A利さんの今後のお歌に乞うご期待。


ひな祭り
吾が手作りの
内裏雛
四十回目のお出まし
お変わりなく

 手作りされた内裏雛に、とても愛着を感じておられるのでしょう。
 「お出まし」「お変わりなく」という言葉遣いが美しい。
 作者のお母さまも手作りのお雛さまだったが、結婚してしばらくして
 自分も木目込み人形の出始めだったので、挑戦して作ってみた。
 子供達がいなくなっても、ずっと飾り続けていますと。
 88歳の方です。


毎年楽しかった同期会
今年 会費残金が
切手となって届けられた
人生の終末を自覚する
寂しい出来事でした

 一つの出来事がとても具体的に語られています。
 同期会ができなくなった・・・と言えば簡単にすんでしまいますが、
 毎年とても楽しみにしておられたこと、その積み立てだろう残金が
 切手となって送られてきたことで、これからの人生が限られている
 という現実を突きつけられたようなもの。寂しいお気持ちがよく
 わかります。


掃除 洗たく
食事の仕度
まだまだあるぞ 分別ゴミ捨て
生きる喜び
タイヘンだ

 この会が新老人の会という、年配の方が多い会でなければ、このお歌は
 見過ごされてしますかもしれません。
 日々生活をしていくための必要な作業を、「生きる喜び」と言い、また
 「タイヘンだ」ともおっしゃっている。そこに「老い」の味わいがあります。
 
 作者は最近奥様を亡くされたかた。介護もされておられた。
 辛さと喜びとが交差しておられるのが感じられます。
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by machako-hamakaze | 2009-04-09 14:40

歌会「はなみずき」は3周年

3周年おめでとうございました。
いつも記念歌会などでは午後に設定してくださるので、遠いところの
私も何とか参加できます・・・が、この日、寝惚けた私は居眠りから眼が
覚めて、どこかもわからず、飛び降りて、結局遅刻しそうになりました。
用意してくださっているおにぎりを頂き損ねるかと、そればかり心配で。

でも、しっかり美味しいおにぎりと手作りのおかずいただきました。
ご馳走様でした。


前線接近
今年こそ
あらゆる用事をなぎ倒し
ゆっくり見たいなぁ
花吹雪になる前に

 最初、この前線が雨とか嵐の前線かなと思わせて、実は桜前線だったと。
 そりゃあ、あらゆる用事をなぎ倒しますよね。
 前線となぎ倒しが、うまくリンクしています。
 お花見されましたか?F山さん。


カレンダーの2枚目を
ビリリと破く
誕生日も迎えた
別れも味わった
今年の2月が逃げていく

 今日イチオシのお歌。
 いつでもどこでもついて廻る時の流れ。時というものは誰にも平等に流れて
 いくものであるが、その思いはすべて違う。同じく逃げていく2月でも、深い
 悲しみや、喜び、人の数と同じ違う「時」が流れていく。


いろいろ重なった心模様
一オクターブ高い
話し合い
落ち着いたところは
人生すべてこれ修行

 さまざまな思いを持って話し合いが行われた。決して一致した結論がでた
 のではない感じである。でも、不本意な結論でも、大人はそれを受け
 入れる術を持っている。「すべてこれ修行」だと。
 この言葉は尊敬している方の言葉ですとのことだったが、作者はすでに
 自分のものにされておられるようだ。


反対のホームに
ピンクや黄色の
人が咲く
早く私も黒を脱ぎすて
春になりたい

 春を待ちかねる様子が、とても解かりやすく表現されている。
 綺麗なパステルカラーの洋服の人たちをホームの反対側におられる
 春と見立て、作者はまだ、こちら側の冬。
 ああ、早く春になりたい・・・
 

歌会終了後はおいしい豪華なお弁当がでました。
あら、さっきおにぎり二個もいただいたのに、豪華お弁当完食!

その後は皆さんのお歌にコメントを頼まれて、歌会でコメントできなかった
方のお歌にちょっとしたアドバイスなどさせていただいた。

五行歌の場合は語りすぎてもどうかと思いますが、省略しすぎると、
どうしても読み手に伝わりにくいものです。
今回最後に採り上げさせていただいたお歌などは、紛れも無い「春を
待つ心」があふれたお歌です。

一度作ったお歌をちょっと時間を置いてみて、云いたいことがまず
わかるかどうかを考えてみたいものです。
(自分にも言い聞かせています・・・笑)
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by machako-hamakaze | 2009-04-07 10:12