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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 04月 ( 12 )   > この月の画像一覧

この季節にぴったりの名前・・さくら会

明日の「はなみずき」出席のため、さくら会はお休みしました。


光ってる
真っ白に
光ってる
浮かび上がって
コブシは強い春だ

 コブシをこのように詠ったお歌に出会ったのは初めてです。
 光ってる・・・この表現が「光って」ます。
 そうか、コブシは強い春なんだ・・・と納得させられました。


春空に
曲線を描いて立ちのぼる
線香のけむりを目で追って
(行ってらっしゃい)
骨つぼに手を添えた

 はじめ、お線香が空へ?と思いました。でも納骨の日、お墓でのことなの
 ですね。どなたが亡くなられたのかはわからなくても、空へ向かう線香の
 煙を目で追い、骨つぼへ手を添える・・・愛しい方への惜別。



空の色が
大気の色だと知った時の
ちょっとした感動と
潮が引いた感じの
大人への階段

 そう、誰でも幼いときは、空の色が青、海の色も青と信じていました。
 空は掬えないけど、海の水を掬っても青くないことが不思議だった。
 そして、いつか空の色も海の色もそのものの色ではないと知る。
 大人への階段でもあり、やはり一抹の寂しさは、幼さがもっている
 感動の波がいつしか引いていくようでもあるのだろう。




 
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by machako-hamakaze | 2009-04-04 15:20

25人と大盛況の横浜歌会

いつも出席の方が多い横浜ですが、今回はまた特別に大人数でした。
そして、なんと、男性が13人、女性が12人と、男性が女性よりも多い
という快挙(?)
 
ハマ風の会の歌会では横浜歌会だけが、男性女性が拮抗していますが
さすがに、男性が女性よりも多かったというのは今回が初めてではないで
しょうか。

人数が多いのは賑やかで楽しいのですが、コメントを言う機会が少ないのが
ちょっと寂しいです。
そろそろ横浜にもう一つ夜の歌会があっても・・・と思います。


孫の名呼べど
モウ・・トドカナイ
切なく
心が凍りつく
季節は春なのに

 胸が痛みます。作者が想像つきます。お孫さんは享年19才。幼い頃からの
 難病でらした。以前、産経新聞のクリスマス五行歌に入選されました。
 その時も、自分にできることは、お風呂でおじいちゃまの背中を流して
 あげるくらい・・・とやさしいお歌を書かれて採らせていただいたのを思いだし
 ます。
 作者のお心いかばかりか・・・と。2行目のカタカナが凍りついた心の
 つぶやきということで、迫ってきます。


気持ちに
体が遅れをとってる
正直な体は騙せない
持ち主は両者の協調性を
測りながら 高めながら

 体が、若いと思っている気持ちについていけない、という主題の歌はよく
 あるのですが、このお歌のように理詰めで、自分をその両者の「持ち主」と
 客観視した表現が面白く、逆に、真に迫っています。
 こういうお歌の運びは、なかなか出来るようで出来ないものです。
 優れたお歌だと思います。


雪は
雨になって
景色の温度を
ゆっくり
下げた

 短いお歌の中に、情感があります。それも、しっとりとしたというよりも、むしろ
 ドライな。雪や雨を扱っているのに、乾いた感じがするのは不思議です。
 雪は降るまでは寒いけれど、降っているときは、案外あたたかく感じるもの。
 それが雨に変わったとき、「景色の温度」が下がるのだろう。

 大人になっても雪はうれしいもの(雪国ではこんなことは言っていられないが)
 雪が雨に変わったときに、そのうれしい心の温度も一緒にさがったのでは・・・


恋人たちのご挨拶
愛をこめて
あいがとう
恋しているから
こいにちわ

 ただの語呂合わせのようにも思えるが魅力的です。
 私は、このお歌を読んだとき、ふと言葉の不自由な方がおっしゃる言葉の
 ように感じた。そして、とてもあたたかい気持ちになったのです。
 はっきりともの言うだけが大切なのではなく、話す人の心が伝われば
 むしろこういう言葉のほうに力があるのでは、と深読みをしてしまいました。
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by machako-hamakaze | 2009-04-01 15:34