excitemusic

五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2009年 06月 ( 15 )   > この月の画像一覧

火曜歌会

また忙しくなるので、立て続けに。

Ⅰ松さん以外ほぼフルメンバーのご出席で賑やかでした。

イギリス人の知恵によると
夫婦には180のタブーがあり
夫はそれより1つ多い・・・と
この1つが興味をそゝる
本の広告の巧みさ

 新聞広告なのか、電車のつり広告なのか、はたまた書店での帯での
 広告なのか、本当に何なのでしょうね。
 それに、夫婦に180ものタブーがあるとは。
 日本だと妻にタブーは山ほどありましたが、今では逆でしょうかね。
 
 作者も興味をそそられたけど、読んではおられないとか。
 どなたか読まれた方ありましたら、教えてください。
 話題沸騰のお歌でした。


正装して
寝につくこのごろ
気取ってるのかね
自分自身を
ヘヘッと嘲ってみる

 お休みになるとき、正装されるとは。覚悟をもって毎日就寝されるのでしょう。
 たとえ年齢がいった方だとしても、これほどの生活はなかなかできるもの
 ではないと思います。
 しかも、きりりっとされた表現のあと、そんな大げさなことまでして・・・と
 ご自分を照れて、笑っておられる。「嘲う」と書かれていたが、ここは
 「わらう」くらいで読みたいと思います。

 さすがさすがの我らがK子さん。


手抜きが
きっちり表れて
シフォンケーキが
しぼんだケーキに・・・
甘くなかった菓子作り

 もう、もう大好きなお歌でした。お菓子作りは私も大好き。スポンジケーキは
 少々分量が違ってもだいたいは膨らみますが、シフォンは難しいのです。
 「シフォンケーキ」と「しぼんだケーキ」でダジャレまで入って、ちょっと
 このところ、しぼんでいた私の心はこのお歌でふっくらしたのです。

 作者は、この食いしん坊の私の心が膨らんだと聞いて仰天!
 え?まさこさん、食べないでも!!!と(笑)


雨に濡れた
紫陽花を
まあるく
両手に掬って
水の器にしている孫(こ)

 可愛らしく美しいお歌。 
 この時期、雨と紫陽花を詠うお歌は多いですが、動画をみているようです。


へたれの私の歌

今日は平らに
暮れていく
思いは胸におさめて
まっさらな
明日を迎えるために

 かなりへこむことがあって、一晩一人で大騒ぎして、友人にメールでグチも
 こぼして・・・朝を迎えました。
 そして、その日の朝決意したことです。 
 でも、またすぐへこんでしまいそうですが、自分を鼓舞するために。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-29 10:03

鎌倉歌会

前回、講座を途中にいれちゃいました。

本来の順番で「鎌倉歌会」です。
翌日から「藤沢・鎌倉合同作品展示会」があるので、会場は
鎌倉生涯学習センターです。
歌会のあとに、最終下見などをします。
SUN-SUNのU野さんがご参加くださいました。
H野さんは、ハマ風真っ最中でお休み。

 
ライン川源流近く
絵のように美しい峠の道を
永世中立国
スイス軍の車列が行く
くろぐろと影絵のように

 昨年初の海外旅行でスイスに行きましたが、こういうところを見ることは
 できませんでした。中立国だからと言って、軍隊がないわけではありま
 せん。スイスは美しい国でした。しかし、いろいろなところもある国です。
 
 作者は土ぼこりと巻き上げて目の前を行進していった軍隊に圧倒された
 そうです。
 そのままの表現のほうが、威圧感が感じられたと思います。影絵と
 してしまうと、ちょっと距離感が出てしまいます。


大正時代の氷の器は
淡い緑色
滴形のペンダントになり
私を惹き付け
時代のロマンを語る

 素敵なお歌だったが、わかりにくいというコメントが多かった。
 まず、「氷の器」という表現が「氷で作られた器」か「氷を入れる
 器」かの迷い。当然、氷河ではないから大正時代の氷が残っているわけは
 ないので、「カキ氷用の器」という意味。これは読み手側。
 ガラスという表現もないので、ペンダントになり、も解かりにくかったよう。

 少し長くなるけれど、「かき氷の器」にされるか、大正時代を取ってしまい
 5行目に「大正のロマンを語る」にするなど、推敲されたし。
 

わたるそよ風にのり
初夏のかおりが
ふんわり かけ布団に
芝生に寝っ転がる
心地よい一時(ひととき)

 初夏のすがすがしい感じがとても爽やかです。
 でも、ちょっと誤解も生じました。
 初夏のかおりがかけ布団にうつったので、芝生に寝転んだような心地よさ、と
 初夏のかおりがかけ布団のように感じて、芝生に寝転ぶ心地よさ、という
 二つの解釈です。 
 3行目、「かけ布団になる」と比喩であることを詠うと紛れなくなるのでは。

 このお歌だけでなく、どちらだろうと思うお歌があります。またどちらだろうと
 考える時間もなく、どちらかと読み手が決めて解釈をする場合もあります。
 ちょっと言葉を足したり、行を変えてみるとかされると、わかりやすくなる
 場合が多いですね。


1,2,3と数えながら
今日は500本
飽きっぽい者にはもってこいの
草取り方法
無になれない脳との葛藤が始まる

 すごい方です。草取りを本数を数えながらされる方を始めて知りました。
 だいたい私だったら、10本越えたら、もう数えられなくなります(笑)
 今、「Brain」とかいうテレビ番組がありますが、作者も特殊な脳だったり
 して。
 でも、無になれない、というのはよくわかります。私も頭の中はハマ風と
 五行歌でいっぱいで、時々気持ち悪くなります(笑)

 私はそんなとき、数独をやります。このときばかりは他のことを考えると
 できませんから。でも、今中級と上級の間くらいで足踏みしてます。
 ストレス解消のつもりが、ちょっとストレス。いや、かなりかな・・・・
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-28 11:44

ACT講座・・・6月20日(土)

私の担当の三回目。
今回は推敲がテーマです。

添削をしないのが五行歌です。
でも添削を希望される方がけっこういらっしゃるのですよね。

添削はもちろんしませんが、わかりにくい印象があれば、行の切り方を再考
助詞を加える、取る、変えてみる、ダブった表現を削って、状況がわかり
やすい表現を加えるなどのアドバイスはさせていただきます。

まずご自分で推敲することが大事です。
そして、また人から納得のできるアドバイスを受けたとき、そのまま歌会に
だすのではなく、次の歌作りの参考にされることが大事です。
もちろん、雑誌にだすのは構わないとは思います。

受講生の方のお歌です。

母の愛に育まれ
耳を頼りに
二十歳(はたち)のピアニスト
世界の
喝采を あびる

 今回辻井伸行さんを採り上げたお歌は、歌会でも多くあり、講座でも2首
 だされました。そのことを知っている人が読めば、感動を素直に詠われた
 お歌とわかります。

 こういう出来事は歌にしやすいけれど、その中でやはり作者ならではの
 個性が欲しいですね。1、2行目は辻井さん以外のピアニストにもあてはまる
 ことなので、もう少し工夫をされるとよいのでは。


ピシリとアイロンのかかった
すました言葉より
少し皺のある
あなたの言葉が
胸にあたたかい

 さらさらと流れるような言い方よりも、詰まったり、よどんだりしながらも
 真摯な思いの伝わるもの言いが聞こえてきそうです。
 1・2行目と3行目が対比をよりはっきりさせるには「少し」がなくても
 良かったかも。
 今日の1席、T田さんのお歌。


肥料は与えすぎても
少なすぎてもだめと聞く
今年も咲いた花たちに
ありがとうと言いながら
我が子育てを胸に問う

 全員が「我が子育て」を改めて「胸に問い」ました。
 園芸と子育てを上手に結び付けました。
 2行目は「だめ」と言い切ったほうが歌らしいような。


若きピアニストが話す
〝心の目〟の
計り知れなさ
もう 私には
容易く使えない

 このお歌も辻井さんのことだろうな、とわかります。
 〝心の目〟を「もう、容易く使えない」とあると、では今まで容易く
 使っていたのですか?となります。作者もまだ推敲途中ですと。


一気に
5首作りました
この駄作の中に
ホントのわたしが
見え隠れ

 凄い、うらやましい!と声が上りました。
 皆さんは作者は謙虚ですね、5首もできたのに、と。
 
 私はいえいえこの作者は自慢しているのですよ、と(冗談です・・笑)
 
 5首一気にできたとき、確かに思いがうあああっと、溢れて
 言葉になったのですから、ご自分を表現できていたのでしょう。
 「ホント」とカタカナ、「わたし」とひらがなに作者の照れとまた技が
 「見え隠れ」しました。


私の歌

電源を切ると
パソコンは
シューッと
切ないためいき
辛い別れみたいに

 必要があって使っているパソコンで、決して好きではないのですが、この
 「ためいき」を聞くと、ちょっと愛しくなってしまうのです。
 皆さん曰く、何でも歌になるんですね、と。
 そうですよ、何でも歌にしてみてください。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-27 13:10

1年ぶりの上大岡歌会

なかなか参加できなかった上大岡歌会です。
地上30階で、久しぶりでエレベーターがちょっと怖かったです。

棲息地を離れて
違う空気を吸って
戻ってくる
心を少し
動かしてくる

 人間が住むところを棲息地という表現も珍しい。
 人間も動物も同じ生き物だし、その地に棲むという意味では間違っては
 いないし、面白い。
 旅行に行かれたのか、普段は行かないようなところへ行かれたのか
 心を動かせる場があったことが素晴らしい。感受性を持つということ。


爽やかな
初夏から
梅雨の季に入る
雨も又楽し
ゆっくり五行歌(うた)ひねり

 この5行目に参ってしまった。
 このことばにつきます。
 いつも搾り出している私にはもう、うらやましくて、うらやましくて。


網戸をきれいにしたら
道行く人と 目がバッタリ
セピア色のベールに
包まれていたのも
まんざら悪くなかったか

 面白いですね。
 そうなんですよ、それがいやで、私も網戸を掃除しないんです・・・って
 言い訳ですね。

 網戸の汚れを「セピア色」だなんて、きれいにおっしゃって。
 私は「セピア色」とか「凛として」とか「ひとひら」とか美しい言葉の
 使い方の難しさを講座などで言ってきました。
 このお歌のような使い方だと、「セピア色」が一人歩きしませんね。


「人生はいぱい、いっぱい
楽しむところ」ソウダヨネ
美容院の壁に
張ってあった言葉
学び遊び、遊び生きていこう

 そうですよね。いっぱい楽しむという基本的なポリシーがないと、辛い
 ばかりの人生だ、と思ってしまうこともあります。
 美容院にこういう言葉が張ってあったのも面白いです。
 作者はそうだ、そうだと頷きかながら、でもちょっとは学ぶことも、と
 真面目。
 「ソウダヨネ」って、人の名前ですか?ととぼけた質問をされた方が
 いらして、大笑いでした。



 
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-24 13:23

行進は続くよ、じゃなかった更新でした・・日曜歌会

ちょっと一段落したので、続けて更新しちゃいます。
久しぶりに普通の歌会で20名のご出席いただきました。

SUN-SUNのN子さん、Tねちゃん、U野さんが揃ってください
ました。Tねちゃんはイベント以外では2度目くらいですねえ。
彼女は画家で個展にはたまにお邪魔してます。


三つの顔をもつ
阿修羅像
私はいくつの顔をもつの・・・
今日は息子(こ)の悩みを聞く
母の顔

 阿修羅の三つの顔も表情がかなり違います。その表情から内面の
 多面さが浮かんできます。唇かみしめた表情もあって、自己内省の 
 表情も見る人を魅了しますね。作者は見に行かれてのでしょう。
 ご自分の内面の顔、表の顔を息子さんの悩みをきくことを通して感じて
 おられます。慈愛の面だったことでしょう。


鶯の声聞こえる山裾で
わらび採り
タンポポの綿毛舞い上げて
みどりの風が
草原(くさはら)を疾る

 牧歌的な風景が美しいです。
 しかし、自然はじっとしているようでじっとしてはいない。
 風がタンポポの綿毛を舞い上げて、タンポポは種を遠くへ飛ばす。
 風が意図してことではないけれど。
 人がのんびりとわらび採りしている間に(最も、ヘビにはご用心)


緑の風の中に
黄金(こがね)色のじゅうたん
麦秋
金(きん)から生(なま)に
遠からずビールで乾杯

 こちらも本来なら牧歌的な麦の秋の風景。
 しかし、この麦を4行目でいきなり変化させて、5行目で
 「待ってましたあ!」と、喉がなるような表現に。
 
 作者はなんと、下戸の女性でびっくり。N子さんかと思いきや(笑)
 農業をされているⅠ田さんから「ビール麦」というのがあることも
 教えていただきました。


あんた、お薬何種類?
昼食前に一缶、夕食前に二缶
毎日欠かさず飲んで居ります
時々ですが
寝る前にもお湯割り一杯も

 なんと楽しいお歌でしょうか。
 お幸せですよ。
 どうぞ胃腸にお気をつけてずっとこの幸せな生活を続けてください。
 思わず2点いれちゃいました。


父の好きな百合の花
母の好きなゼリーのお菓子
法事に供える
あれから二十数年
好み変わってないといいが

 両親の好みのものを法事に供える作者。
 5行目が面白い。亡くなった人が二十数年の歳月で好みが変わっていないと
 良いが・・・と詠う。
 
 これは私の兄の欠席投稿ですが、うちの母親はとても食いしん坊で、しかも
 珍しいもの大好き、特にテレビで新製品がでると、食べたくて食べたくて
 しょうがない、田舎にないと聞くと私達兄弟姉妹は、必ず買って帰り、母に
 食べてもらったのですが、次に買って帰ると、もう飽きた・・と(笑)。
 次の新製品を必死になってまた買っていったものです。
 今おもえば、幸せな母でしたね・・・

 今日は父の日ですが、父にそれだけのことをしてあげたか、ちょっと悲しい。


私の歌

少し傾いだお顔
そのお手の仕種
携帯電話を
掛けておられますかな
半跏思惟像さま

 この半跏思惟像が分からなかった、という方がけっこういらした。
 広隆寺、中宮寺などの弥勒菩薩像ですが、半跏思惟像が特に
 好きだったのですが、たまたま通っている接骨院のカレンダーの
 写真がそうだったのです。光線の加減か、横からの写し方だった
 こともあって、あらら携帯でも掛けているみたいと思ったのです。

 古いものを新しく詠ったとお褒めの言葉もいただきました。
 (やったー!)
 
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-21 10:18

ハマのうたかい

雑誌「ハマ風」と歩が一緒の「ハマのうたかい」も五年目に入りました。
オリジナルの会員さんが順調に増えて、この日もお二人のご見学者
がありました・・・私は欠席でしたが(残念)


楽しみにして行った
ウクレレの練習日
リズムに乗れない
年齢(とし)のせいと
諦めたくないのよね

 そうですよ。諦めないでください。
 練習をこなすうちにきっとリズムに乗れますよ。
 ほのぼのとしたお歌で好きです。


庭の隅っこに
お隣さんから花便り
零れ種から
よろしくね!と
ネメシアがご挨拶

 植えた覚えのない草花は鳥からのプレゼントの場合もありますし
 このお歌のように、お隣さんからの零れた種から発芽することも 
 あるようです。お庭のある人はいいなあ・・・と
 
 或る歌会でお庭の草木をきれいに詠ったお歌に点がほとんど入ら
 なかったことがありました。
 その理由は、いまどき、庭がある家なんてなんて贅沢(都会の真ん中の
 歌会だったので・・もちろんシャレではあったのですが)

 3行目「零れ種から」「ネメシアがご挨拶」というのは、「咲いたネメシア」
 ということですよね。このままですと、そこがちょっとわかりにくいかも、です。


雨の音の沁みいる夜は
このまま
静かに眠るのもいい
それではもったいないから
推理小説など読むのもいいね

 1~3行目までの、しんみりとした口調が、4行目で突然、いきいきとした
 言葉になります。
 3行目の終わりに「・・・」でもつけると、この切り替えが違和感なく
 繋がるような気がします。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-20 22:21

歌会「SUN-SUN」

去年の6月にあざみの山内地区センターで開講した講座から
SUN-SUNが立ち上がりました。
発会は8月ですが、6月が生まれつきのようなものでしょうね。
感慨深いです。


駅前再開発の名の下に
昔ながらの商店や
歴史を刻んだ風景が
次々、消えて行く
スクラップ&ビルドの非情

 寂れた駅前を再開発と称してどんどんと新しい建物が出来て
 町の歴史と共に歩んできた小さなお店は閉店していく。
 合併で町の名前もその由来も消えてゆく。
 日本とはどういう国であったか。どうなっていくのだろうか。


友が語る
心の闇
壊れたテープのように
くりかえす・・・
今は只聞くだけ

 心が闇に覆われると人はそこから出ることができない。
 光明を見い出せないまま、いったん語りだしたら止まることがない。

 私も友人で同じ経験をした。自身も時にその闇に陥ることがある。
 白い紙に歌を書いくことで、かなりカウンセリングになっている。
 
 作者はだまって聞いてあげたのであろう。


勝った子が負けた子に
頭をさげる
単なる勝負では無い
相手と云う
存在なのだ

 勝負事すべからく、相手があり、勝者と敗者がいる。
 勝っておごらず、敗者に頭を下げる、という古武士のような振る舞い
 まだ、そんな清清しさがこの日本にあるということがうれしい。
 そして、見る側も勝敗にこだわらず、その内容を見たいもの。


私の歌

獅子が
翠のたてがみ摑(つか)んで
髪洗いしている
五月の山の
杮(こけら)落としだ

 山の木々が風でゆっさゆっさ、右に左に上に下にと揺れているのを見て
 歌舞伎「鏡獅子」の「髪洗い」を思い浮かべました。
 頭がよく千切れないなあと感心したものです。
 鏡開きのお祝いの踊りからこの舞踊ができたとか。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-19 12:39

はなみずき

ハマ風の選歌の合間に更新します。

今回「はなみずき」は好きな歌が多すぎ!


井戸端会議
「似なくてもいいところは
 似るのよね」
じゃあ どこを似て欲しいの?
と、突っ込んでみたくなる

 わははは、ほんとだよね。ぼけと突っ込みの大好きな私、こういうお歌
 好きです。どこを?とおっしゃってるからには、あまり似てよいところが
 ないお方だったのかしらん・・・とか。


傘傾けてすれ違う
2秒の縁(えにし)
伏目勝ちに
けど したたかに
物語にして持ちかえろ

 もう、しっかり五行歌にされてるじゃないですか・・・ご立派!



桜の幹に寄りかかり
葉桜を見上げる
夏風をうけて 何かざわめく
何かってーーー歩いて見上げて
伸びて広がる 自然の息づきをみてね と

 長いお歌だけど、作者はきっとみんな言いたかったのですよね。
 でも、前3行で充分詩的な歌になっています。
 

曲った腰がだんだん伸びて
頭上で合わせた両手が
ぱかっと左右に開いた
流行のヨガかしら
「朝顔の芽が出たの」

 私の朝のちょっとした体操のことかと思っちゃいました。
 朝顔の芽だったのですね。
 新鮮な目線が光ります。


濃い翠、淡い緑の独り言
聞き逃すまいと近づいて
揺らぎを残して走り去る
五月の風は
私立探偵

 このお歌も目のつけどころ、いや耳の付け所が違いますね。
 5月の風は私も好きで、いろいろに表現していますが、
 私立探偵とは!びっくりです。


乱れ文字が多くなるにつれ
すべてを受け入れ
ページ半ばで
終った
父の遺歌集ノート

 闘病されながら、詠まれていらしたのですね。
 2,3行目が切ないです。

 うちの父の下手な歌を少しだけ書いたノートがありました。
 父が生きている間に五行歌に出会っていたら、親娘で書けた
 のに、と寂しいです。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-17 15:35

さくら会

イベント続きで更新がなかなかできませんでした。

鎌倉での展示会も昨日(15日)で終了しましたので、遅れている
更新したいと思います。

ピチピチはねて
フライパンの上
ウインナー
クルリン
ミニブーツ

 子供のお弁当を作っている時の若いママの喜びそのもののような
 お歌です。それを待っている子供の喜びにも・・・
 かつてそんな喜びを味わったであろう作者がそのころの若々しい感性
 そのままで、フライパンの中ではねたりクルリンしているウインナーを
 詠いました。
 全行にカタカナがあり、それが違和感のない可愛い歌になっています。


憂いの阿修羅に会う
天平から今まで、何を
見つめて来ただろうか
聞いて来ただろうか
私達に一番伝えたいのは何

 もう終了しましたが、国立博物館平成館で開催されていた興福寺
 阿修羅像展を見に行かれたのでしょう。
 阿修羅の表情は本当に、魅力があります。
 憂いの阿修羅に作者は色々と問いかけています。

 阿修羅の表情は静かに自分の心を見つめ懺悔する姿を表したものと
 考えらているそうです。
 作者の問いかけも自分への問いかけとなっていくのでしょうか。

 お歌とは関係ないのですが、それにしても光明皇后というかたは
 本当に凄い方だったと・・・


贅沢なんぞというものは
所詮 縁はないけれど
気持ちひとつで
味わえる
心のゼイタクならば、ね

 贅沢ってなんでしょうね。前のお歌の阿修羅への問いかけではない
 けれど本当に、自分の心一つですよね。
 私たち庶民からみたら、すごい贅沢!と思っても、普段からそういう生活
 の方には、まったくの普段。
 
 人間、お金がたくさんある時に本性がでますからね。
 以前、私は気前がいいのよ、とおっしゃる方がいましたが、ご自分のことに
 だけ、お金を使っておられてちょっと笑ってしまいました。
 心の貧乏っていうのですかね。
 
 奇麗事だよ、と言われるかもしれませんが、お金をかけなくても、味わえる
 心の豊かさはあると思うのです。
 
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-16 09:19

横浜歌会・・欠席でしたが

アップしなきゃあ・・・とあわてたもので順番間違えてしまいました。

戸塚の前に横浜歌会でした。
今月はお休みしちゃいました。

当日欠席の方が2名いらしても相変わらずの大人数で23名です。
横浜歌会もそろそろ2つに分けた方が良いかなとお話もすすんで
おります。


浮かれ春の日
薄着が眩しいけど
「いらっしゃいませー」の
洗濯屋さんの春は
真冬の盛りと同棲中

 そうなんですよね。今年は特に、春と初夏と冬の日のような寒さが
 行ったり来たりで、着るものも仕舞うものも定まりません。
 すっかり汗ばむような日に冬物をようやく「洗濯屋」さんに持って
 いったり。この「洗濯屋」さんという言葉もなつかしい。
 クリーニング屋さん、というより、親しみがあって好きです。

 いつも季節がダブルお仕事柄ならではのお歌。


百人番所から番士が飛び出して
六尺棒で阻止誰何(すいか)されて
立ち竦む
そんな錯覚を起させる
大手三の門

 今は皇居となっていますが、考えたら江戸時代までは江戸城だった
 わけで、今なお残る風情がまるで時代劇をみるようにリアルに
 イメージされます。誰何という言葉も今はなかなか使われることは
 ないですね。スイカはいざ知らず・・・
 きりりとしたお歌。


あれ、
カギどこ置いたっけ・・・
途方に暮れて
巻き戻しボタンを
押してみる

 こんなこと日常茶飯事。ちょっと家の中を直すので、業者の方がこられる
 ので、大慌てで片付け(押し込むとも言う)をしたら、なんと、晩酌用の
 お酒が見あたらない。小瓶に少しだけ私用に残して置いたのに・・・
 大騒ぎのすえ(一人で、です)発見。ほんと、こんな時巻き戻しボタンが
 あればねえ・・・自分で前の行動をやり直してみる、ということなのでしょう
 が・・・ 
 お酒くらいなら、我慢するか、新しいのをあけるか(ふふふ)すれば
 良いですが、カギが見つからないと本当に大変。
 無事見つかったのですね。
 愉しいお歌。作者がわかると、あらま、びっくり。最年少の男性のお歌。
 

ご飯に味噌汁
少しばかりのおかず
それで十分だ
山小屋でいただく飯は
米粒ひとつ残せない

 簡単な日帰り登山は少ししたことがあるけれど、山小屋に泊まるような
 登山は経験がありません。過酷な状況におかれると、人は本性が
 でるでしょうし、普段意識しないようなものの大切さがよりわかるの
 かもしれません。
 作者はお仕事の他にも農業をされ、山登りもよくされるようです。
[PR]
by machako-hamakaze | 2009-06-12 09:57