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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 08月 ( 12 )   > この月の画像一覧

さくら会

今日で8月も終わりです。

昨日は選挙でした。今日のようなお天気でも、投票率は同じだったで
しょうか。
投票所では、今までの選挙とは違った風景でした。なんと、順番待ち
だったのです。小さな投票所なので、特に驚きました。それがこの
結果でしょうね。

さて、今週来週と歌会ラッシュなので更新します。

ひさしぶりのさくら会出席でした。7日のかすみそう・はなみずきの合同
歌会以来の歌会出席です。19日ぶりでした。私にしたら、以前入院した
時以来ですかしら。海外旅行の時ですら帰ってすぐにどこかに出た
ような気がしますから。

記念歌会以来のM岡さん、ちょっと久しぶりのK雲さんとゲストが三人で
豪華、豪華と喜んでいただきました。こんなことを言っていただくのは
やはり五行歌の歌会ならではですね。テレながらもちょっと嬉しかった
りして・・・


調律されないままの
ピアノと弾き人
互いにどんな
音はずしの遊びに
興じているやら

 我家にも調律していないピアノがあります。
 かつて息子が弾いていましたが、誰も弾くものはなく、悲しや物置に
 なっています。
 調律されない弾き人、なにやら面白そうな、羽目を外してたのしく
 騒ぐ人なのか。作者の少しあきれたような、さみしいような感じが
 伝わり面白いお歌でした。

 しかし、ここで読み違いがありました。「調律されないままのピアノ」
 とありますから、「弾き人」もかつては弾いていた人と、受け取って
 しまいました。実際は現在も転勤の度にピアノを持ち歩かれる作者
 のご主人のことでした。そうなると、ピアノは調律されているはず。
 解体してまた組立てるということですから、確実にされていますね。

 この「調律」は、あくまで、比喩として読んだほうが良いでしょう。
 もし、弾き人が現在でも弾いているということがわかりやすい
 ためには「調律されないままの」から「ままの」を取ったほうが
 伝わるのでは?でも、この弾き人はあくまで、「調律されないまま」
 の方のようですが・・・笑


夜 セミが
鳴かなくなった
明け方
タオルケットを 足で
たぐり寄せる

 大好きなお歌でしたね。二つの事柄を淡々と詠われて、夏の終わりを
 紛れなく詠っておられます。
 
 特に好きだったのは4行目です。
 「手繰り寄せる」という言葉が、「足で」と矛盾していないかと、作者は
 心配しておられましたが、実際これをよくやる私などは全然違和感
 なしでした。

 ちょっと、色気が・・・(ないって)とある方からのご意見(笑)


台風の前ぶれか
風吹くたび水面が輪を描く
あめんぼうたちよ
大きく小さく揺れるたび
水面で必死に踏ん張ってるね

 池かなにかでしょうか。あめんぼうの様子を良く観察されています。
 小さい生き物が必死で生きていることをやさしい目で見ています。
 それにしても、水面で踏ん張るって、凄い!


私の歌

ある時は
金魚のように
透けた尾びれを
さっとゆらして
さようなら

 「ある時」はこうして、ごたごたせずに去っていきたいなと。
 8月カレンダーの絵が金魚でした。
 孫がいたずらして、揺らします。まるで生きているように、金魚が
 尾びれをふって去っていったように見えたのです。 
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by machako-hamakaze | 2009-08-31 09:02

横浜歌会

来月から夜の横浜歌会は2つになります。

第2木曜日の NIGHT TWO 代表は Ⅰ田さん。
従来どおりの第3水曜日 横浜歌会 代表は Ⅰ城さん。
お二人は昭和23年生まれの同期でらっしゃいます。

今まで、横浜を育ててくださったK雲さんは、上大岡歌会の代表さんに
なられます。体調不良で代表さんが辞められることになり、代表さん
不在にならないように、思い切っての交代になりました。

K雲さん、今までお疲れ様でした。

そんな意味ある歌会に、私は孫守りのためまたまた欠席でした。
25人の方のご出席で、見事なばかりのお歌です。


身辺のたわいもないことを
ぼそぼそと
五行の歌に詠むたわいなさ
なにやら
おもしろうて「どっぷり」

 そうなんですよね。短歌でも俳句でも言い切れない、ぼそぼそを
 五行の歌に詠む、これが本当に「おもしろうて・・どっぷり」
 実に言い得ておられます。


母の味は懐かしい
妻の味は
心が和む
隠し味の
愛情の違いで

 いずれにしても、愛情たっぷりに囲まれておられる作者。
 その愛情にこたえる姿も目にうかびますね。
 時にはピリリと辛いことも?
 あ、家とは違いますよね(笑)


蒼い海が
青い空に
つまみあげられて
ゆるい弧をえがく
地球が引く水平線

 スケールが大きいのに詩情があふれています。
 「あお」の漢字の使い方も雰囲気にぴったりです。しかし、あのゆるい
 カーブが空につまみ上げられていたからだとは・・・面白いです。


アッ失敗!
絵手紙の上に汗が
あらら滲んで
膨らんで
いい色あいのホオズキに

 失敗と思ったことが、逆にプラスになったのですね。
 こうして名作が生まれるのかも・・・
 偶然も芸術でしょうね。そして、楽しいお歌に。
 ホオズキの膨らみ方、色合いは微妙ですものね。


だれに向かって
話すのが
一番素直に
なれるだろうか
あなたはだあれ

 同じことを話しているのに、相手が違うと妙に緊張した物言いになったり
 冗談を混ぜて気楽に話せたりということがあります。
 本当に、誰に話すときが一番素直になっているのかなと、自分自身に
 問いかけてしまったお歌です。


私の欠席歌

巻きがゆるい
形がいびつ と
廃棄される高原白菜
いつしか
人も・・・

 旅行で行った長野でのことです。ばんばん捨てられているとか。
 もったいないので、友人がいただいて、それを分けてくれました。
 スーパーで売っているものより、味もしっかりしていました。
 規格にあわない野菜・・・ひいては、人間もそうされるようで、
 怖い世の中になりそうです。SFだとばかり言っていられません。
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by machako-hamakaze | 2009-08-30 15:25

火曜・鎌倉合同歌会

いつも出席の両歌会の合同歌会なのに、出席できず本当に残念でした。

九州「南の風」のT原さん、T原さんのお友達でお久しぶりのK泉さんも
ご出席くださいました。
お目にかかれずに残念。

でもT原さんとはSUN-SUNのお泊り歌会でご一緒できそうなので
楽しみにしています。

そうそう、みなさま、10月13日(火)14日の小海お泊り歌会にご参加
出来る方は代表さんまたは私までご連絡くださいね。


真っ白な角皿に
釣りたての魚のムニエルと夏野菜
タラッ タラタラ トトトッ・・・
と ソースの縁取りで決める
私流 創作料理

 もう、ソースではなく、よだれがタラッ タラタラ トトトッ・・・と出そうな
 お歌です。
 一読、あの方かなあとおもったら、やはりそうでした。
 ブログ「dolceの日記」で、いつも素敵な写真いりで、お花、旅行の景色は
 もちろんのこと、素晴らしいお料理もたくさん紹介してくださっています。
 出席していましたら、2点献上のお歌です。
 
 タラッ タラタラ トトトッ・・・のところは最初、魚のタラかな?と思ってしまい
 ました(笑い)


「今夜は一滴も
酒 飲んでないぞ」
そりゃあ よござんしたと
返すしかございません
ふう お月さんも横向いた

 こちらも大好きなお歌です。
 お酒を飲んでないことを、そんなにいばるなよ、と作者と一緒に(ま、どちらか
 と言うと、飲兵衛の私ですが)言ってみたいですね。
 
 新派か歌舞伎の世話物の場面が浮かびますねえ。
 
 飲兵衛の方がそうおっしゃるからには、言外の事情ってものがござんしょうが
 そりゃ、ああた、乱れ髪一本すーっとさげたおかみさんが不憫てもんじゃ・・・
 このお月さんは、きっと満月じゃあありませんね。13夜あたりでしょうか。
 
 すっかり芝居気分にさせていただいたお歌でした。


草木もうなだれる
この暑さ
海にも、山にも、興味なく
家でゴロリの
エコ昼寝

 面白いお歌です。
 そうそう、海や山へ行ったのは、若い頃、子供が小さい頃のお話。
 今はテレビで、混雑する海山を横目で見ながら、冷たい麦茶でも飲んで、
 ゴロリと横になり、昼寝するのが一番。
 お金も掛からず、疲れもでない、まったく本当にエコです!
 

そのまま
おとぎの国のような
チロルの高原にも
山野を愛しんだ人々の
労働の歴史がある

 チロル高原というと、行ったことはないけれど、素晴らしい景色が思い
 浮かびます。本当におとぎの国のようなところなのでしょう。
 しかし、どこの場所でも、うわべではわかない歴史があるわけで、
 チロルも、ハプスブルク家、バイエルンと、支配され続けてきた
 歴史があります。
 作者は支配階級とは別に、自分たちの場所を愛し、働き、時には
 戦いもした人々に思いを馳せておられます。


私の欠席歌

戸棚の奥深く
眠っていた
20数年前に
梅干漬けた
やっとカメだなも

 リフォームで戸棚を片付けていたとき、ああ、なんということでしょう。
 一番奥に、何かある!とは思っていたのですが、引越してきたとき
 置いたまま。

 実は毎年漬けている梅干ですが、昔はその甕で漬けていました。
 前年に作ったのがたくさんあったので、そのままにして、別の容器で
 また次の年に漬けて・・・とやっているうちにすっかり忘れてしまったの
 でした。

 名古屋弁の「お久しぶり」の意味の「やっとカメだなも」とかけたの
 ですが、ご存知ない方が多かったらしく、2点ということでした(涙)

 ダジャレまさこ面目躍如!と思って作ったのですが・・・しくしく

 ちなみに、ちゃんと食べられます(笑)
  
 
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by machako-hamakaze | 2009-08-27 13:11

スペシャルゲストを迎えた新横浜歌会

参加できなかったのですが、今回横浜歌会のスペシャルゲストお三人が
ご出席くださってました。
Ⅰ田さん、O田さん、Y木さんありがとうございました。
Ⅰ田さんは藤沢日曜歌会にも来てくださっますが、O田さんY木さんは
ハマ風の他の歌会は初めてでらしたから、ご感想をうかがいたかった
ですね。


あなた様のことを
思えば
吸いついてくる
ものがある
磁石につく砂鉄のように

 まるで、仏に祈っているようでもあり、官能的でもあります。
 ただ、「あなた様」と、「磁石と砂鉄」の比喩が今ひとつわかりません。
 歌の雰囲気が魅力的で、何だろうとおもわせて、放り出されたような
 感じがします。
 それが、狙いでしょうか。


ほてった心を
静めてくれたのは
日焼けした興奮と
潮風がなでた
ジンライム

 ジンライム大好き!若い頃は結構飲みました・・・って、歌の感想になって
 いませんね(笑)

 このお歌も1行1行の言葉遣いはシャレていて、若さがあり歌詞のような
 雰囲気ですが、やはりちょっと解かりにくいですね。

 1行目(ほてった心)と3行目(興奮)、5行目(ジンライム)が同列に感じる
 のです。
 なので、静めてくれたものとしては解かりにくいと思うのです。
 一言足してみるか、語尾を替えるかしてみられると、もっと作者の思いが
 伝わると思います。


遠い日の憧れだったあの人は
年若い妻子を残し
海に潜(もぐ)ったまま 還らず
美しい妻は狂女となって40年
今もあの浦を彷徨うのだという

 う~む、難しいテーマに挑戦されましたね。
 一読、現実のお話なのか、伝説を詠ったものなのか、という疑問が浮かび
 ます。
 作者にとって、憧れであり、40年という具体的な数字があるので、現実の
 ことだと理解しますが、それにしては、ちょっと物語風にしすぎた感が
 あります。

 回想と伝聞が両方入っているので、どちらかに整理されたら
 物語の雰囲気をもった素敵なお歌になると思います。
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by machako-hamakaze | 2009-08-25 08:48

かすみ草一周年&はなみずき合同歌会

更新が大変遅くなりました。

この記念歌会はまた記憶に強く残る歌会となりました。

あ、もちろん、素敵なお歌ぞろいで美味しいお弁当付き(ご馳走さま)
、というほかにです!
なんと、歌会途中からの凄い雷雨。一旦止んだかと思うとまた激しい
雨。
2次会会場では何度も短い停電が。天井の換気装置のようなものが
落ちてくるというハプニングに。それでも。携帯で電車の状況を調べて
もらったら、ストップはしていないとのことで、安心して飲んで(笑)
いました。

2次会終了後、駅構内の会場だったので、濡れる心配もなく構内に
行くと、なんと、電車がストップしているではありませんか!
それでも、なんとか少し動いていそうなため、とりあえずホームへ。
しばらく待つと、急行長津田行きが来ると案内が。
わあ、よかったと、喜んで乗り込みましたが、少し乗っただけで、
ここまで、と放送があり降車させられました。それからどうやって帰れば
よいのか、途方にくれるところでしたが、電車にくわしい、Uさんがいらした
ので、まずはパニックにはならないですみました。

4時間かけて藤沢にもどりました。
なんと藤沢は雨が降った気配もなく・・・・

前置きが長くなりました。


この地に住んで三十年あまり
フィッと飛び出す方言に
素早く真似して
笑いをおこす
友のユーモア

 このお歌がとても好きでした。方言は自分もKみちゃんと一緒になったり
 すると使ったりします。昔は方言が出るとばかにされたりしましたが、
 味わいがあって可愛らしくて、言葉のよさを感じます。それに、日本古来の
 言葉は方言にたくさん残っています。

 三十年も都会に住んでおられるのに、「フイッと飛び出す方言」それを
 真似して笑いがある、この「友」と作者の良い関係が活き活きと表現されて
 います。

 作者のコメントでなんと、この「友」は私のことだとわかりました。
 二人の良い関係、なんて言ってしまって、ちょっと照れましたが、嬉しかった
 です。
 A野さんの、「ふちっこ」(端のこと)「ペーシ」(ページのこと)など、とても
 可愛い方言なので、ついつい真似しちゃうのですよね。


ベクトルを様々に
風任せ
ねこバスが通り過ぎた稲は
ふいに
向きを揃える

 同じ稲を詠ったH野さんのお歌(第2席)がありました。そちらも日本的
 情緒がただよう香り立つようなお歌でしたが、こちらは物理とメルヘンが
 融合されたお歌。
 ベクトルとねこバスが違和感なく、風で揺れ動く稲の様子を見事に表現
 されています。風に動く稲を見たら、ベクトル表示が見えてきそうです。


母が大事にしていたさぎ草
ボールをぶつけて
叱られたのはいつだったか
住む人のいない庭で
今年も咲いていてくれただろうか

 思い出の中の作者のお家が見えるようです。幼い頃は花をいとおしむ心
 などわからず、ただ叱られたことだけを覚えていても、その家に住む人は
 すでになく、お母様もこの世にはいらっしゃらないのであれば、ただただ
 申し訳なかった、もうあのことは取り返しがつかないのだ、母にちゃんと
 謝ればよかった・・・ああ母に逢いたい、という思いが去来するのでしょう。
 
 同じようなことが私にもありとても共感しました。
 時の流れが静かに伝わってきます。


雲のあわいから
見え隠れする部分日食
薄墨のベールかけ
グランドゴルフ大会の選手は
上を向いたり下を向いたり

 世界中が熱狂したように思える先日の日食。
 次は20数年後と思えば、しっかり見たい、でも、グランドゴルフの試合中。
 5行目の様子を想像すると、笑がこみ上げてくる。
 こうした活き活きとした表現ができる五行歌はいいものです。


紙上参加のお歌もあり25首。
盛会でした。
お二人の代表さん、ありがとうございました。
会員の皆様お世話になりました。
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by machako-hamakaze | 2009-08-23 15:28

明日か明後日には更新ができそうです

わたくし事ですが、二人目の孫が生まれるというので、お嫁さんと
孫を預かり、出産日からは孫だけを預かり、それはそれは、新米
(と言っても1歳過ぎているのですが、預かったりしたのは初めて)
ばあちゃんはてんやわんやでした。

驚いたことに、孫に振り回されている間、全然歌モードのスイッチ
が入らないのです。
それなのに、ハマ風の選歌と評をしなければならず、孫が昼寝してる
間、夜にようやく寝付いてくれた後に、無理矢理切り替えをして、とろとろ
4日もかけてなんとか先ほど、書き上げました。明日、推敲して、編集長
さんに送れば4日の歌会SUN-SUNの報告以来、止まっていた更新が
出来ます。
しかし、選歌と評の集中力がかなり落ちていたようで心配です。
いつもは、吾ながら鬼気迫る思いがあったような気がしています。
今回はでれっとしていたのではないかと、大切なお歌の評がちゃんと
できているかどうか・・・・

ちなみに、18日に無事二人目の男の子が産まれました。
19日には見に言ってきました。
上の子とは感じがかなり違います。これからの変化成長が楽しみ
です。
以前の私は、歌会で孫の歌は、きっと照れくさくて出せないだろうと
思い込んでいました。でも、しっかりと出しています(笑)
初孫でしたから、なにもかもが驚きの目で見られましたが、二人目は
また違った目線で歌ができるでしょうか・・・

明日の夜に孫が帰ります。
実は、さみしくて、泣きそうなのであります!
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by machako-hamakaze | 2009-08-21 22:38

ハマのうたかい

今月は歌会ラッシュで体力に自信がなくて、ハマうたはお休みでした。
そういえば、地震は多いですねえ・・・この頃。

関係ない話ですが、マイケル・ムーア監督、あ、○○じゃねえよ、という
お笑い芸人さんのことではなく本当にのマイケル・ムーア監督の医療問題を
採り上げた「シッコSICKO」という映画をケーブルテレビで観ました。
その中で、ある政府が国民に一番持たせたくないものは
「健康、教育、自信」である・・・と。
その理由は・・・まあ映画を見ていただくのが一番ですね。

「じしん」という音の言葉から思わず話がずれました。

閑話休題。


ジージー シャアシャアシャアー
おいらの出番 八月だ~い!
大合唱の蝉しぐれ
皆既日食で行方を見失ったか
梅雨空がつづく

 今年は蝉の鳴くのが遅かったですよね。
 八月に入って本当にようやく鳴きだしました。
 それでも平年に比べれば少ないような気がします。鳴き声が聞こえてきた
 と思ったら、もうベランダで仰向けになった蝉の死骸。
 
 皆既日食のせい?そうならむしろ良いですね。
 作者は蝉にも異変が起きたのでは・・・それは地球全体の異変では?
 そんなやさしいお気持ちでこのお歌をつくりながらも、長い雨が続く
 空をみあげたのでしょう。
 
 旧暦でいうと、今年はうるう五月で五月が2ヶ月あるそうで、夏が長い年
 だといいます。蝉もこれからでしょうか。


未開封のジュース缶が机上をス スー
エッ なにー なぜー?
真夏の〝怪〟
いっぱいたまった
結露の 湖のセイ

 傾いてもいないのに、誰も揺らしてもいないのに、なぜかジュース缶が
 横滑り・・・すわ、地震か(また?)
 よく考えれば原因はわかることなのですが、一瞬、誰もが驚きます。
 その驚きを歌にされました。科学的な視点を歌に入れることで歌が
 新鮮なものとなります。


潮風
流れ雲
〝夏っていいねー〟
感じ入ったように云う孫が
またおかしくて

 きっとまだ年端もいかぬお孫さんなのでしょう。
 どこかで大人が言った台詞を真似しただけだったのかもしれません。
 でも、そのタイミングは、ただ真似をしただけとは思えぬ見事さ。
 目を細める作者が見えてきます。


友の誘いで
始めた ストレッチ
多くの やさしさ親切に
五感すべてが
癒される

 3行目で、作者が或る程度のご年配の方とわかります。
 ストレッチそのものの癒しもあるでしょうが、何より、誘ってくださった友
 そのお仲間のやさしさや親切がないよりの薬、癒しになったのでしょう。
 読み手にもとても心地よさを感じさせるお歌です。


七月、文月
なんと優しいことば
雨の降る夜は
友を想い
ごぶさたの文を書く

 旧暦7月を言った「文月」を新暦の7月でもそのまま使っています。
 書道の上達を願ったとかいろいろな説があるようです。美しい月の呼び方
 の中でも、特に詩情があります。
 作者はその「文月」にお友達へ、ごぶさたの「文」を書かれたいます。
 しっとりとした綺麗なお歌ですね。 
 
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by machako-hamakaze | 2009-08-15 17:18

SUN-SUN一周年歌会

SUN-SUNも一周年です。
歌会前に、皆勤精勤、おまけに遠距離賞までありました。
3県またいでいらしてくださるⅠ井さんです。

2回お休みのK雲さんと私にはなし!と、発表あり、なら発表しないで
いいじゃん・・・とちょっとふてくされた二人(失礼、私だけ?)でした。

その賞品が面白いのです。代表N子さんのアイディアで
ハマ風地域振興券・・・つまり、ハマ風の中の歌会に参加したら、
1枚500円相当なので、その券をもって参加された歌会の代表さんに
N子さんが券と引き替えにお金をお渡しする、というものです。
歌会以外には使えない、というのがミソですね。


子供神輿が
川面にうつる
柳をゆらして
ゆっくり橋を
渡る城下町

 神輿なので、お祭りの賑やかさが聞こえてきそうで、聞こえない、不思議に
 静かな雰囲気のお歌です。
 川面にうつっているのが、神輿なのか、柳なのかも、一読ではつかめない
 ところもあります。その揺らぎがまた味にもなっています。
 「神輿が柳をゆらして橋を渡っている」のでしょう。

 作者はガラス越しに見た風景だったと。なるほど、それで音が聞こえ
 なかったのですね。


深い草の中に
おひとりさまの
ヤマユリ
夏を打ち返す
斜め45度の白光

 ヤマユリを詠って、このようなお歌は見たことがありません。
 多分、読み手の、ヤマユリだったらこうなのでは、という思いを全て裏切って
 しまう表現をされています。
 あ、けっこう皆さん、ヤマユリというと、あのオレンジの百合だと思って
 おられるようですが、白い大きな百合です。強い百合なのです。

 でも、白く美しく、山中に1本咲いていれば、まずは清楚、気高さなどの
 感性で詠われるでしょう。
 このお歌は斜め45度に傾いでいるヤマユリが夏の光をその白さごと
 打ち返しているという・・・・恐るべし作者、いやヤマユリです(笑)


4わのひなが
ギュウ詰めの
ちーさな巣は
母鳥の羽で包める大きさ
〝羽包む(はぐく)〟を教えてもらう

 漢字の「包」は、人の腹の中に胎児のいる形だといいます。
 羽で包むというのは、腹から出た後、今度は羽で子供を守るというようにも
 とれますね。作者の「羽包む」を「はぐくむ」と読ませたやさしさを感じます。
 
 同じ風景を見ても、私には思いもよらないお歌をH野さんは作られました。
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by machako-hamakaze | 2009-08-12 11:42

8月の日曜歌会

ほとんど晴天に恵まれている日曜歌会ですが、朝までは雨でした。
さいわいに上って、蒸し暑さはあるものの、足元はなんとか濡れないで
すみました。

T田さんが急遽ご欠席のため16人の方々のご出席いただきました。
そして結果は前回「梅みそから乳がん検診へ」と詠われたN草さんの
今回はビールのお供に最高のあるものを詠われて連覇でした。
ハマ風をお楽しみに。


川岸につながれた
レジャーボートが
河口からの
上げ潮で
静かに揺れる

 特に、何かを訴える口調でもなく、淡々と詠われる風景。この作者の
 真骨頂ではないでしょうか。その静かな表現のうちに、読み手は
 作者の人生だけでなく、自分の生き方まで思いを馳せることに。
 
 読み手の思いを馳せる歌でも、あまりにも情報が少ない場合は
 読み手勝手の解釈になって、作者の思いがどこかへ行ってしまう
 場合があります。言葉が極端に少ない場合などです。

 このお歌はそうではなく、情景としてはたっぷりと詠われて、余韻と
 ともに、作者の思いが伝わります。


板ずりゴロゴロ
いぼを取り
皮を傷つけて
そこにきみを擦り込むなんて
もうありえない

 若い恋の歌にとれました。前3行自虐的な激しい恋の思い、そして
 苦い思いを知りすぎた作者は、もう塩(きみ)を擦り込むことなど
 しない。大人になったのよ・・・・と。深読みしすぎかな?
 ちょっとドキドキで胸きゅんのお歌でした。


面白がって
濁流に飛び込んだ
無謀
あれは確かに
若さだった

 う~む。確かに!
 若さゆえ~♪ ほにゃらら~♪(歌詞忘れました)という歌も昔あり
 ました。
 この「無謀」・・私も経験があります・・・ありすぎ?
 現在自他共に認める「チョイ悪オヤジ」のY三郎さんのお歌。
 私だけでなくなぜかしとやかなK春さんも2点いれられてました。
 まあ、その濁流に流されなかったのは幸いです。こうして、五行歌で
 一緒に楽しんでいられますからね。


回りに居た者は
息を殺して見つめていた
ここから始まろうとしている
彼女の最初の一歩を
さて靴は何色がいかな
 
 4行目までは、小説の書き出しのような緊迫感があり、若い女性の人生の
 出発か、と思わせて、5行目のオチ。
 本当に人生での第一歩を歩き出そうとしている、赤ちゃんの初めての靴
 それを選ぼうとしている(まあ作者はバレバレでしたから)おじいちゃんの
 うるうるきらきらの目が見えました。


私の歌

開けっぴろげな
性格だけれど
家(うち)には
いくつも
開かずの間

 物を移動するだけの片付けしかできない私は、狭いマンションなのにリビング
 以外は開かずの間ということを、再認識しました。
 家にわざわざルビをつけたのは、ちょいと心象を入れてみたかったのです。
 裡とするほどのこともなかったと。
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by machako-hamakaze | 2009-08-09 11:21

新老人の会 戸塚歌会

7月24日の金曜日は戸塚歌会でした。
早いものでもう26回目を迎えました。

今回の司会は前回1席のK田さんです。
始めは司会なんて、とおっしゃってましたが、A野さんのサポートを
受けての初挑戦。とても立派に司会なさいました。
ご高齢だからこその、味わいのあるお話ぶりでした。


昔は
老いては子に従い
今は老いても子に従わず
いつまで続くか
我が道を行く

 今回の1席は89歳のK戸さん。このかっこよさはどうでしょう。
 火曜歌会のK子さんといい、見習うべき先輩たちです。
 

晩ご飯 何にしよう
在り合わせで お茶づけ
また 残飯整理か
一人住まい バランスも我がまま
明日は ごちそうだ

 お一人住まいをこれほどまでに生き生きと詠える素晴らしさ。
 1席のお歌もそうですが、お年を召してからの一人住まいをマイナスと
 捉えずに、前向きにしかも楽しんでおられること、それが
 素晴らしいです。

 作者はK田さんで、最近奥様をなくされて、お辛いと思うのですが、
 くよくよしてばかりはいられません、と。でも奥様が寂しがる
 からと、歌会が終ると、早々に帰られます。ご夫婦愛にほろりとさせ
 られるのです。
 

コンビニもなく
不気味な名前の
南国の離島は
皆既日食で一躍有名になった
「悪石島」でした・・・

 まさにタイムリーな話題のお歌。
 テレビの解説を聞いているような感じもするのですが、作者の驚いた
 様子が、その中に伝わるので、いわゆる「見出し歌」になりませんでした。
 まるで、横溝正史の小説に出てくる島の名前みたいです。


ささやかだけど
無事に過せた
きょうの幸せ
ビールの泡の上に
のっかった

 不思議な歌。無事に過せた今日の幸せは、直ぐに消えてしまうビールの
 泡にのっかった、と詠う。
 そんな不安定な幸せだったのでしょうか。
 それでも幸せと呼ばざるを得ないほど、大変な毎日だったのでしょうか。
 作者はなんと、まるっきりの下戸のH野さんでした。
 急遽欠席でらしたので、その真意を今度うかがいましょう。


キジバト 親子  3羽
すずめ  親子 15羽
老齢犬  孤独  1匹
加齢人  妻夫  2人
今 うちのファミリーです

 なんとも愉快な家族紹介です。
 えっ?キジバト、すずめも?
 お庭にえさを置いておられるので、キジバトもすずめも仲良く食べて
 いるそうです(ひょっとして、大邸宅のひろ~い、お庭・・・かも)
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by machako-hamakaze | 2009-08-06 18:20