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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

新横浜歌会

大倉山でのこの新横浜歌会は、前にも書きましたが、新横浜での
講座卒業生の方たちが中心になって立ち上げてくださった会です。
人数はあまり多くありませんが、歌に対しての思いが本当に
真剣な歌会です。

点を入れた人と作者の意見がたっぷりとうかがえます。
時と場合によっては、点を入れなかった人にも聞くこともあります。
何故、入れなかったか、入れられなかったか。これはとても参考に
なります。


胃ガンで余命一ヶ月の恩師
喰べたかったアイスを口に含み
九十七歳で旅立った
笑顔で安らかに
満足そうな表情をして

 ご年齢がいくと、ガンのすすみも遅くなるときいたことがあります。
 九十七歳、もしガンがなければもっと長寿でらしたのでしょうか。
 大好きなアイスを口に含まれた時、人生を満足して旅立たれた
 のでしょう。恩師への愛情が感じられます。


山の手線の色
ビール缶のデザイン
色んなものがよみがえる
私も負けてない
トキメキの復刻を心に描く

 昔のデザインや色がそれぞれ復活していく、世の風景をみられて、
 作者も若い頃を想い出すだけでなく、その頃のトキメキや思いを
 復刻させるのだ、と。
 
 前2行が名詞どめになっていることと、3行目の「よみがえる」が
 ひらがなのために、作者の心に「よみがえる」と読まれてしまわれる
 かもしれません。


町のあばら骨を
丸ごと写す
移動レントゲン車
カーナビ
傷跡さえもくっきりと

 一読、魅かれるお歌ですが、ちょっと難しいかな。

 カーナビは便利だけど、こんな一面もあると、思いもよらない作者の
 視点が鋭いです。

 移動レントゲン車とカーナビが同列であることがわかると、理解できるかも
 しれません。

 「カーナビは」を最初に持ってくるとか、「移動レントゲン車の」と助詞を
 補うとか、もう少しわかると、ぐっと魅力もますのでは。
 と、思ったのですが、「の」が来ると、レントゲン車についている「カーナビ」
 とも読まれてしまいますね。なかなか難しい・・・・
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by machako-hamakaze | 2009-09-28 10:29

横浜水曜歌会

横浜歌会から第2木曜日のNIGHT TWOができました。
水曜歌会も新代表がⅠ城さんに代わり、出発です。

やはりたくさんの方がご出席でした。

パチパチパチ
携帯電話を
パチパチパチ
そこは優先席ですよ
言えない自分にプリプリ

 擬音、擬態語を効果的に使い、電車での傍若無人な携帯使用者への
 怒りを詠っておられます。
 そうなんですよね。私も、のどまででかかった注意を、飲み込む事が
 多いのです。
 杖をついたお年寄りがいらしても、平気で席に座っている人や降車
 しようとしている体の不自由な方に通路を譲ることもない人、たいてい
 携帯に夢中です。

 声を出していきたいけど、なかなかできないから、せめて自分は席を
 譲ろう・・・と。それが、情けないことに、今膝を痛めていて、譲りたく
 ても譲れないのが悲しい・・・治ったら、また。


浜に立ち
見えるもの 遥か
遠くにあって
聞こえるもの 心の弦(つる)
風をはらみ矢は 波とうを越えよ

 格調の高いお歌です。
 3点いれられた方もあって、このままでも良いとも思いますが、
 やはりちょっと気になるところがありました。

 「浜にたち」と、立ち位置がはっきりしているのですから、そこから
 「見えるもの」と「聞こえるもの」と考えていけば、3行目の
 「遠くにあって」はなくても良いのでは・・・と思いました。
 
 もう一つの考え方は「浜に立った時」と、「遠くにあったとき」が、別々
 だとするもの。そうなるとこのフレーズは必要になります。その時の
 主人公は「矢」になりますよね。

 こうして考えてくると、作者が「矢」をこの歌会と考え、遥かなたを
 見晴るかし、遠くにある心の弦がびんびんと鳴るのを聴き
 あらゆる困難を越えて行って欲しい・・・という応援歌と解釈して
 ようやく理解ができます。
  


地を這う霧が
哀しみの色を運ぶのか
竜胆(りんどう)の緑葉
これ以上染めまいと
蕾をじっと抱いている

 言葉だけを見ると、美しいの一言につきるお歌です。
 
 読み手からすると「地を這う霧」「哀しみの色」「竜胆の緑葉」
 「染めまいと」「蕾をじっと抱いている」、とキーワードが少し
 多すぎる感じがします。
 情報が多すぎても、作者の意図がどこにあるのかが、ちょっと
 わからなくなります。

 きっと実際に見られた風景だと思うのですが、全編比喩のようにも
 感じられ、比喩と読めばすーっと霧が晴れてくるように、少しずつ
 わかってきます。
 短い時間ではなかなか理解が難しいお歌でした。」


今回採り上げさせていただいた後半の2首はかなり解釈に時間がかかる
お歌でしたので、短い時間の採点ではなかなか、歌の雰囲気で好きと
いう以上の意見が言えないのでは・・と思います。

それでも、是非目を留めて、立ち止まりその意味を考えていただくと、
ご自分の歌作りにもきっとよい影響があると思います。  
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by machako-hamakaze | 2009-09-26 09:22

藤沢火曜歌会

常連の方がご都合でお休みされたので、12名とちょっと寂しかったけど
お歌のコメントはたっぷりと。
司会は8月の合同歌会でU野さんと一席をわけあったK春さん。


甘い香りを
追ってきたのに
ここに
その源は
見当たらない

 この時期に「甘い香り」というと、金木犀ではないかとか、目立たないが
 くずの花ではないかと、草花に詳しい方のご意見がでました。
 
 私は、確かに、花であるかもしれないけれど、心象風景ととりました。
 「甘い香り」、人生のなかのそんなひととき、恋かもしれない、確かに
 甘くにおってくるのに、その源は見つからない、不安感やせつなさを
 感じました。

 作者はある種の「諦念」のことだと。う~む、さすがH本さん、深いお歌。


『タコと夏野菜のイタリアンサラダ』
きれで美味しそう!
チラリと材料確認・・・
今夜はコレだ!
デパ地下で ヒントを貰う

 さすがです!
 デパ地下の惣菜は美味しそうだけど、少量で何百円もして、二人分でも
 けっこうなお値段になります。献立に困ったら、デパ地下を散策して
 家の材料で、美味しく安く仕上げる・・・主婦の知恵です、あ、ごめんなさい。
 この安く、はうちのことで、作者のお宅のことではありません。

 しかし、タコまで冷蔵庫にあったとは、さすがお料理名人のN草さま!


かるーい素材と
横文字ネーミングで
ちょっと興味アリ の
あったかインナー
もう ババシャツとは呼べないぞ!

 楽しいお歌です。作者が「かるーい素材」のカラフルなインナーを手に
 タララ♪ララ~ン♪と(あれ前月のお歌のようですね)売り場を
 踊っておられるようなイメージがわきました。
 某お料理のコメント名人H麻呂さんを真似て「五行歌のミュージカルやあ」
 といいたくなりました(へへ、言っちゃったけど)

 作者曰く。踊りはしませんでした、と。
 
 その後、H野さんと私は出かけたついでに、早速このインナーを何枚か
 ゲットしたのでした。お嫁ちゃんにも、すぐ売り切れますよ、と言われた
 ので。

 まあ、歌を読んでは、カップラーメンを食べたくなり、インナーを買いたく
 なったり、と結構影響受けやすい私たちでした(笑)

 ちなみに、我々が着る時は「ババシャツ」とは言わないそうで、なんと
 なれば、ババが来てるのに、わざわざ言うことはなくて、若い人が
 着る時に、初めて「ババシャツ」というのだとか。ふん、ほっといて!
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by machako-hamakaze | 2009-09-23 13:25

鎌倉歌会

今日は平均年齢ががばっと下がる、若い方がいらしてくださいました。
まだ小さいお子さんがいらっしゃるK上さんです。
うれしいことです。
五行歌をとても気に入ってくださってるとのことで、今までちょっと遠くの
歌会にいらしていたけど、鎌倉は地元なので、安心してご出席いただけ
るとのこと。

ご両親が山形ご出身ということで、早速いも煮会にもご一家でいらして
くださることに。
うれしいですね。SUN-SUNでも山形ご出身の方が新入会でやはり
いも煮会にいらしてくださるし・・・


ピピッ、チャララ、♪(メロディ)・・・
今のは何の合図だっけ?
多機能新家電の
電子音に振り回され
古い頭は右往左往

 もう、よくわかります、というみなさんのコメント。
 1行目が本当に、ぴったりの表現です。
 今度から、名乗りをあげてから音を出して欲しいもの。
 たとえば、「冷蔵庫ですが、開けっ放しよ!」とか「ガスですが、つけっぱなし
 ですよ!」とかね。


夏野菜たっぷりの
カレーが夕食に
肉の一片も見当たらないが
妻に言わせると
健康食

 とても楽しいお歌です。夏野菜たっぷりでは、今流行のスープカレーかな、と
 思えば、作者はお肉を探されたのですね。うちのカレーも薄切り肉やひき肉
 でつくるので、殆んど見当たりません。夫はお肉があまり好きでないので、
 喜んで食べますが・・・
 奥様が作者のご健康を気遣ったのでしょう・・・でも、作者はとてもスマート
 な方で、メタボには縁のないですからねえ。
 理由はどうあれ、お肉の見当たらないのに、すぐさま「健康食よ」と返される
 奥様は偉い!


はやく、はやく、と手を引いて
どんぐりころころ山の道のり
ほらみて 今日は天晴れの富士だね
園までの30分は
毎日が親子ハイキング

 ああ、思い出します。保育園や幼稚園に息子と一緒に通ったころを。
 このお母様はお子さんに、どんぐりを教えたり、天晴れの富士の
 美しさに見とれたり、と、会話も弾み毎日がハイキングのようだと。
 子供はあっという間に大きくなります。今でしか味わえない時間を
 たっぷりと過してくださいね。
 
 すぐにメロディをつけて歌えそうな五行歌でした。
 

不時着した
沼の中
もがかなければ
きみの濁水(だくすい)に
溺れることもなかったろうに

 不思議な雰囲気のお歌です。
 全編が比喩。
 もがかなければ、溺れなかったのだろうか。
 もがいても、もがかなくても、君の濁水(かどうかは?)に溺れたのでは
 ないだろうか。
 恋の歌ととれましたが・・・・

 人生には思わぬ不時着ということもあるものですが・・・・・ある?
 

私の歌

日中(ひなか)の
暑さを
うす闇のベールで
つつみ
秋 まろやかに来る

 秋の夜の香りを歌にしたかったのですが、なかなか上手く行かず、ここまで。
 日差し、熱が包み込まれたあとの様子を詠いたかったのですが、推敲途中。
 
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by machako-hamakaze | 2009-09-21 17:28

横浜木曜歌会 NIGHT TWO発会

いよいよ、横浜の夜の歌会が二つになりました。
発会です。

代表さんは、Ⅰ田さん。紳士(ご本人はこう呼ばれるのを嫌がります・・笑)。
勿論ビジネスマンであり、そして農業もされ、ダンサーでもあり、茶道も
たしなまれるという、まことに多才な方です。

24人の方が集まってくださいました。


箱入り奥様と友に言われ
箱詰め女房よと私は返す
夜の酒宴もカラオケも
知らぬまま過ぎた日を
悔いるべきか?遠い日の事

 う~む、おとなしく、箱詰めされてらしたのですね。
 まあ、夜の酒宴やカラオケ三昧、というのも、良いかどうかわかりませんが
 私はこういう状態から脱却されたのかと思いました。遠い日の事、とあり
 ましたから。ならば、今を謳歌されてるのね、良かったじゃない!と。
 
 今も酒宴もカラオケも行かれるわけではないらしいですが、こうして、夜の
 歌会を楽しんでおられるので、箱詰めではなくなられたようです。
 楽しんでいきましょうね。


言葉立ち枯れ
イメージ尽きた
奮起いちばん
こんなイメー字
発進で。喝!

 歌も長くやっていますと、それに歌会に連続して出ないといけないとなると
 本当に、言葉どころか思いも立ち枯れたような時が多々あります。
 作者は、そのことを逆にこうしたお歌にされるところが凄いです。
 
 漢字、かな、カタカナなどを見事に使いこなされて。
 

白みゆく空に
やわらかな稜線を連ねて
おーい雲よ
そのまま そのまま
今日一日を穏やかにあれ

 「おーい 雲よ~どこまでいくんか」という、大好きな詩がありましたが、
 このお歌は、雲に動いていって欲しくないのです。
 山の稜線のように連なった雲に、一日を穏やかに過したい、という
 思いを重ねています。

 このお歌を山の稜線にかかる雲と思われた方が多かったようですが、
 そうなると、「やわらかな稜線を重ねて」という表現が適当でしょう。
 細かい表現の違いに、作者の意図が見えます。


私の歌  

一本の木にも
時への
たかなりがある
それは ゆるやかに
昂揚し 激しく燃える

 自分ではかなり好きな歌です。力入りすぎたかもしれませんが、木が
 一年のうちでも、徐々に変化してゆき、昂揚し(これは紅葉とも
 かけてみましたが)燃える、そんなことを書きました。

 この横浜第2歌会も、元気に歌に燃えて言って欲しいという思いを込めて。
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by machako-hamakaze | 2009-09-19 13:07

上大岡歌会

前の代表さんの体調不良で、K雲さんが今回から代表をされます。
人数的に安定しているこの会ですが、K雲さんがますます充実の
会にしてくださると思います。

今日も良いお歌が揃いました。


姉がみつけた写真の母は
花かんざし重たげに
ふっくら晴れ着の新妻のころ
私と出会う15年前の
母さん 初めまして

 家族を詠う歌、思い出を詠う歌は多いですが、このお歌の切り取り方は
 とてもユニーク。自分の生まれる前のお母様の写真で、しかも
 作者は初めて見る写真。懐かしさといとしさとをお姉さまときっと
 分かち合ったことでしょう。
 お母様がなくなられておられたとしたら、その思いは余計つのります。
 
 天皇陛下がいらっしゃる行事の時に、お手伝いをされる係りに抜擢
 された時のお写真だそうです。さぞお美しかったのでしょう。


北陸の温泉宿に到着
和服姿で出迎えてくれた
笑顔の仲居さんは
懐かしいいとこの
夏子姉さん

 ○○サスペンス劇場に出てきそうな、設定の「北陸の温泉宿の仲居」さん。
 ミステリーの香りもするけど、「夏子姉さん」はもう、作者だけのいとこさん
 ではなく、読み手にとってもすっかり懐かしい方のようにに感じられます。 

 私も夫と喧嘩した時に、絶対見つからないで家出をするには、どこか田舎
 の温泉宿の仲居になるのがいい、と思いつめたこともありました(笑)
 それをコメントで言ったら、なんと、まったく夏子姉さんの事情とまったく
 一緒だったそうです。やっぱりなああ・・・(妙に感心)

 今はそこでお幸せに暮らしてらっしゃるそうで、良かった良かった。


様々な目覚ましが響く
ドアの開く音 歩く音
お菜(かず)の匂いも漂い
やがて静かになる家の中
生きていると感じる朝

 朝に聞こえるいろいろな音や匂いを、「目覚まし」ととらえれたところが
 素晴らしい。
 もうお嫁さんかお嬢さんに、台所を任せられた作者なのでしょうか。
 幸せな朝を迎えてゆったりとその音を聞いておられる姿が浮かびます。

 いつもはまだ台所をしっかりされてらっしゃる作者だそうです。でも
 お孫さんたちの夏休みの間はおばあちゃんも夏休みして、とお嬢さんに
 言われて、ゆっくりしようと思ったが、やっぱり賑やかで・・・とのこと。
 ほほえましい日常の一こまでした。


♪チーカラためすにゃ丁度いい を
♪ちーさなキャベツが丁度いい
知ってる限りの言葉を
総動員させて
日本語習得中の二歳

 なんて、可愛いんでしょう。
 プリント2枚目の2段目で最後のお歌だったもので、見逃してしまったのが
 悔やまれます。
 言葉を覚え始めの子供って、本当に知ってる限りの言葉をちょっと
 たどたどしい口調で言ったり歌ったり。その愛らしさといったら・・・


私の歌

いとし子を
眠らせた
子守歌が
頭を巡って
今日の私が眠れない

 夏に二人目の孫が生まれるために、上の子を10日間ほど預かりました。
 ちょいちょい遊びにくることはあってもお泊りは初めて。しかも、後半は
 母親もいない日々。不憫でついつい抱っこして子守歌を歌って寝かせ
 ました。
 
 無事2番目の子も生まれお嫁ちゃんの実家へ行ってしまったあとの
 数日がこんな感じだったのです。・・・・・しくしく。
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by machako-hamakaze | 2009-09-17 14:39

日曜歌会

何と、この日は日曜歌会始まって以来(参加した会で)の2次会欠席
ということをしてしまいました。
まだ不調でしたが、会の終わりころにはなんとなくいけそうと思った
のですが、みなさんが、こういうときはやめたほうが良いですよ、と
やさしいアドバイス。

お歌の投稿の時から「2次会に、出ます!」と力強く書いてきてくださった
Y三郎さん、ごめんなさいね。


あなたはチェロ
あなたはカザルス
唸るように胸の奥底に響く
終わりのない
無伴奏ソナタのような

 チェロ、カザルス、無伴奏ソナタとくれば、音楽好きには堪えられないの
 ですが、すべてを「あなたは」と譬えられていると、見えてこなくなります。
 作者は類稀な人のこと(思い人ならだれでも)とおっしゃってましたが、
 やはり、限定されたほうが読み手にはわかるのでは・・・


匂い放つ夕顔に
かたむく月は
乳鉢の中で溶かされて
闇夜に浮かぶは
夕顔の青白さのみ

 なんとも雰囲気のあるお歌。幻想の世界ですね。
 むせるような匂いを放つ夕顔に月が見せられた。ここでいう乳鉢は夕顔の
 ことでしょう。食虫花のように、吸い寄せられた月は溶かされてしまった。
 残るは夕顔の花。月の青白さがのり移ったような色で。

 M岡ワールド全開!


九月の暦の中
夏日あり 肌寒さあり
目にする活字に
小さな秋を拾う
晩夏・・・初秋・・・と

 活字に秋を拾うとは・・・なんと素敵なんでしょう。
 秋、見渡せば目に見える秋、そこはかとなく感じられる秋。
 そして、活字に秋を見い出す作者の思い。


人の子の
親になれなかった娘に
幼児のように
駄々をこねてみる
老いた母の私が

 なんとも切ないお歌だが、ただ切ないとだけは言い切れないものを感じ
 させられます。泣きながら笑ってしまうような、一筋縄ではいかない、人生
 というものの重みがあります。


私の歌

戦時下の
知らず を
取り返そうとか
人は狂ったように
ニュースをもとめる

 芸能人の不祥事、選挙のことなど、これでもかとマスコミがニュースと
 称して投げかけてくる。まるで人々が求めているように。たぶん、求めて
 いるのかも。
 真に知らねばならなかった戦争の時、「知らず・知らされず」いたことの
 反動のように。そのDNAが今の時代も残っているのかしら・・・と。
 思いはいっぱいあったけど、伝わらなかったので、失敗作です。
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by machako-hamakaze | 2009-09-14 12:01

ハマのうたかい

この日は朝からちょっとめまいがして、お灸したりもしたけど
改善しないので、出かけられないこともなかったけど、会の
途中でご迷惑をかけてしまってはいけないので、お休みしました。
とっても残念でした。


妹と母と一緒の旅
宿を任された
日本海の側
海の見える部屋から
夕陽を眺めよう

 力のはいらない、素直で、どこかなつかしい感じのお歌です。
 女三人、さぞ賑やかで、そして、日本海の側の宿。夕陽が
 綺麗ですよね。
 この「側」と言う字をひらがなで「そば」にしたほうが、良かったかも。
 「がわ」と読んでしまいやすく、ちょっと違和感が。


朝 純白の花びらは
あなたの思いにふれて
恥じらい薄紅色に染まる
秋の訪れを告げて舞う
酔芙蓉の花

 夕暮れにはうす紅くなる酔芙蓉のお花を「あなたの思いにふれて」と
 情緒たっぷりに詠われました。きれいですね。

 「思いにふれて」とありますから、「恥じらい」はなくても良いような気が
 します。
 4行目の「舞う」は風に吹かれて揺れているさまなのでしょうか。
 

夜の最寄駅は
ロータリーにズラリと車の列
「ただいま」と「おかえり」の
隙間から
いつも が見える        

 「いつも」に黒ポチのルビが入っているのですが、できなくて作者の方
 ごめんなさい。大事なルビです。

 とっても好きなお歌でした。
 日常をそのまま詠っているようで、作者の視点はちょっと異次元にいる
 のです。
 だからこの「いつも」が効いています。


私の歌

ぶどう かに
お父さん と
けっこう面倒くさい系
好きですね お母さん
と 嫁が言う

 自分ではけっこう(笑)お気に入りの歌でしたので、出席して、みなさんの
 ご意見聞きたかったのですが・・・
 Ⅰ関さんが、欠席歌じゃなかったら、3点いれたよ、とおっしゃってくださ
 ったとのこと、光栄です。
 家のお嫁ちゃん、イケてるでしょ?
 ところで、好き・・・というより、三十年以上も一緒にいますからねえ・・・
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by machako-hamakaze | 2009-09-13 11:37

歌会SUN-SUN

九月に入って一番早い歌会です。
太陽は名前のとおり燦燦です。
秋はまだでしょうか。
朝晩は涼しくなってきています。
今日は新横浜歌会のFみさんが初参加してくださいました。

ついたてに姫鏡台
渋うちわがひそひそ
今度来たやかましいの
テレビって言うんだってさ
薄っぺらなのに目障りね

 ついたて、姫鏡台、渋うちわ・・・とレトロなものを並べて、超薄型の
 液晶テレビを持ってきた、対の面白さが抜群です。
 ただ、テレビが初登場した時のことかと思われる感じが少しあります。
 このお宅で初めて買ったテレビが薄型だったのならともかく、4行目を
 もう少し工夫されると良いと思いました。

 作者はレトロと最新のものとの対照と、薄いものを並べたかったと。
 それはうまく伝わったと思います。


化粧ポーチ貸りるわね
眉にも紅引いて
目尻に紅つけて
化粧ポチの出来上がり
どすぇ~ ワン

 なんとも可笑しなお歌です。眉と目尻に紅をつけたワン公。
 ポーチとポチのダジャレ。
 化粧ポーチを借りてまで自分で化粧したのが、ポチなのか、人間さまが
 化粧ポチにしたてたのか、ちょっと迷いましたね。
 「貸りるわね」は「借りるわね」でした。
 
 眉と目尻に紅ですから、当然できあがりはポチ奴・・・舞妓ワンコ。



麦茶と煎茶が
バトンタッチ
「休職」と「復職」
の 辞令が出て
秋が始まる

 いつもユーモアのお歌をかかれるK本さん。今回も秋への移行を、麦茶と
 煎茶の選手交代で、しかも「休職」と「復職」という面白いたとえで、詠われ
 ました。どこから辞令がでるのでしょうね。主婦が台所で季節ごとに、こう
 した、辞令を出しながら仕事しているとしたら、すごく楽しいです。


10月のSUN-SUNは小海でのお泊り歌会です。
これまた楽しみです。ご参加希望の方はSUN-SUN代表のN子さんか
私まで。
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by machako-hamakaze | 2009-09-09 09:50

はなみずき

やっぱりめまいの影響でしょうかね(いつも?)また順番を間違え
ました。ひっくり返った事柄が多いです。身体はひっくり返るまで
いってないけど、頭の中の問題ですね。

頭も天地無用!とシール貼りたいです。

はなみずきさん、ごめんなさいね。


ポストカードの様な
夜景だね と
頭上の飛行機が
さよならを告げ
有明を見送る

 飛行機から下の景色を見ることのできない(高所恐怖症で)私は、
 う~む、きっと綺麗だったのだろうなあ・・・と思いました。
 作者の立ち位置がちょっとわかりにくかったかも・・・です。

 飛行機を擬人化して、作者がなりきっているかと思うと、飛行機に
 さよなら言われている有明なのかしら・・と。ぶれてしまいます。
 案外歌の中の作者や思いの立ち位置って、大事です。
 私も、昨日の歌会で(日曜歌会)失敗してしまいました(笑)


あの世とは よかとこらしい
行ったきり ひとりも
帰って来たもんはおらん
どこかで記憶したこの詞(ことば)
どこか 私から離れない

 本当に、あの世があって、よかとこ・ならば、どんなによいでしょうね。
 でも、この詞(ことば)が離れないということは、信じられていらっしゃる
 のでしょう。だから、わざわざ「詞」という文字を使われたのですね。


この粘り
見習わなくっちゃ
夏バテ予防の「ねばねば丼」
口に含んで
今朝もつぶやく

 いいですね。私も粘りがほしいです。
 呪文のように、毎朝ねばねば丼を食べて、呟けば、粘りがでるかなあ・・・


手の平から
仰向けの油蝉が
飛び立った
地上での命 短く
限りある力で彼方へ

 仰向けになっていたのでもう、死んでしまったかと思えた、油蝉が、
 飛び立ったのですね。
 多分、長くはない命だったのでしょうが、己の死に場所をわきまえて
 いたのではないでしょうか。
 蝉への思いやりと、蝉から作者がもらった勇気が伝わります。
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by machako-hamakaze | 2009-09-07 19:19