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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 11月 ( 14 )   > この月の画像一覧

鎌倉歌会

何かと忙しいので、更新がたまってしまっています。

まずは鎌倉歌会。

出席は10人でしたが、落ち着いた楽しい歌会でした。
出かける1時間半まえくらいから思い立って、スイートポテトを作って
持っていきました。お味は喜ばれましたが、見かけがちょっと・・・ね。


今日を日めくれば
もう今日は遥かなり
八重九重にあったのだろうか
記憶の薄皮 剥がれても
今 しあわせです

 ちょっと難解なお歌でした。
 どなたのことをおっしゃってるのか、作者自身なのか、お身内の方で 
 記憶が定かでなくなられた方のことなのか・・・
 日めくりをめくるように、記憶の薄皮も剥がれていくが、それはそれで
 しあわせなのかも、と読んだのですが・・・

 なんと、作者は、「あん」が中に入った「パン」をなんというのか、急に
 解らなくなった・・・と。「あん」と「パン」がわかって、「アンパン」が
 出てこなくなったときの恐怖、でもそれでも、「アンパン」はおいしい。
 しあわせなのかなあ、と納得された時のことだとか。
 む~む・・・難しい!


明け方のまどろみのなかに
聞こえてくる梵鐘の音の
ゆったりとながれる
その間合いのよさが
目覚ましとなる

 明け方のまどろみから、目覚めるまでの間のふんいきがとても
 良くかかれています。
 ただ、「まどろみ」「ゆったり」「間合いのよさ」という、やわらかい
 表現できているので、5行目が「目覚ましとなる」とくると、ちょっと
 目覚まし時計のうるさい音を思い浮かべてしまうので、一考される
 と良いかも。



ウィンドサーフィン
七転八倒の少年
おちょくるウミネコ
土俵変われば
立場逆転

 4行が名詞止めになっているが、映画のコマおくりのように、違和感なく
 情景が伝わる。
 面白いと思いました。
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by machako-hamakaze | 2009-11-30 16:21

横浜木曜歌会NIGHT TWO

先月は台風のためお休みでしたから、今回が第2回目です。
歌ができないので、先月のまま出してしまいました。
21名のご参加です。


長年わが家の料理作りを
支えてくれた相棒が
突然使えなくなって
嫁ぐ時「しっかりね」と
母から手渡された包丁が

 とても好きなお歌でした。
 
 嫁ぐ時にお母様から包丁を手渡されたということは、お母様も作者も
 かなりのお料理名人なのでしょう。お嫁入りまえにしっかりと修行を
 つまれたことでしょう。
 母と娘の呼吸がぴたっとあった感じがしました。

 「相棒」が「包丁」のことと解らない方がけっこういらっしゃいました。
 たぶん3行目が「使えなくなって」とあるからではないでしょうか。
 ここを「使えなくなった」とすると、5行目の「包丁が」へ、すんなりと
 繋がります。


手書きの
文字だけのはがきが
時代を放つ
誠実を
長く歩いてきた人

 手書きだけの葉書き(または手紙)をいただくことは本当に少なくなり
 ました。電話をかけられないという事情のある方以外で、しっかりとすべて
 手書き(宛名も)の方から、いただけば受け取ったほうも、大切に
 とっておきたいと思うものです。
 この時代だからこそ、パソコン印刷などおできになるかたでも、思いを
 込めた手書きに作者は「誠実を長く歩いてきた人」とされたのでしょう。

 「時代を放つ」は「誠実を放つ」と、読めました。


昨日は・・普通
今日も普通な一日
明日も・・きっと普通だろう
サプライズは滅多にないし
ささやかな幸せでいい

 本当に、普通の一日の大事さがわかるには大人でなければなりません。
 大人であっても、騒がしい日々を送っているものには、この普通の
 ありがたさがわからないかもしれません。
 作者の穏やかな毎日がうかがえて好きなお歌でした。


私の歌

瑞々しい
果物をジャムにしたわ
煮詰めすぎて
もとの形がなくなったのは
君への思いのようね

 さらりとしたジャムより私はこってりしたジャムにしがちです。
                           チャンチャン
 
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by machako-hamakaze | 2009-11-27 08:47

上大岡歌会

上の孫の検診があって、下の子をあずからないといけなくて
上大岡歌会はお休みしました。
寝てばかりだから楽かなと思いましたが、わけもなく泣くので
一応、おむつも替え、ミルクも飲ませても、泣く!
困ったものです。
たまのお守りは疲れます(苦笑)


ああ
また講釈が始まった
今、見ているTVを
見させてくださいませ
我が家の 歴史学者さま

 思わず笑っちゃいました。確かに、ドラマとして楽しんでいるので
 きちんと歴史に沿っているかどうかは、あまり気にしないで
 見ているのですよね。
 でも、やはり、一言(もっと?)言わずにはおられない、ご主人さま・・・
 かな。

 うちは二人して、めちゃくちゃな時代考証や展開の矛盾には文句を言う方
 なので・・・
 誰かがいるときは黙って見ることにしましょう(笑)


銀杏散る
こんなにも
黄深ぶかと
歩道を染め
道ゆく人の足に舞う

 5・7調の流れが秋の深まりを詠い心地よいお歌です。
 声に出して読まれると、より感じるのでは。
 ただ、目で見たときに、3行目が「黄」と「深」が続いているのが
 ちょっと気になります。ひとますあけたほうがすっきりするのでは。


肩がふれ
キッと にらまれ
生ビール一杯分の
酔いを
諌められる

 最近は肩が軽くふれただけで、にらむ人怒鳴る人、またはがつんと
 あたっても、知らん振りのひと、こちらが悪いと言わんばかりににらむ
 人あり・・・で、本当にせちがない世の中です。
 作者は諌められると謙虚に書いておられますが、世の中の人全部が
 そうではないと思います。生ビール一杯分の酔いくらい、楽しみましょう。
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by machako-hamakaze | 2009-11-26 11:44

ハマのうたかい

展示会やらライブのことで、歌会更新が遅れてしまいました。

明日から展示会という忙しい中での「ハマのうたかい」です。


小指の下のたて線は
金運の相だとか
おっ あるじゃない!
シメシメ
これでこの先 安泰ダ~

 このお歌を読んだとたん、みんなで自分の小指の下を見る見る。
 あら、私にもあるわ、いやないわ、あなたはどう?と大騒ぎ。
 お隣のK雲さんの小指の下にはくっきりどころか、マジックで
 書いたような立派なたて線が!さすがです。
 
 私といえば、全然(涙)そこで、手をすぼめるようにして、ようやく
 うすいはかない線が・・・・だめよ、それじゃあ、と一蹴されて・・・

 おっと、歌の評はどこへいったのでしょうか?
 まあ、これだけ皆さんの注目を浴びたこのお歌最高です。


遊歩道の落ち葉も
日毎に多くふわふわと
ここち好い
色朽ちてまで
ありがとう

 紅葉や黄葉の美しさ、それを踏む音のかそけさを詠った歌は
 多いのですが、このように、ふわふわとした感触に目をつけられた
 のが、よかったですね。

 4行目「色朽ちてまで」が、散った後に色が朽ちたのでしょうか。
 「色朽ちて」散ったのでしょうか。どちからで、4行目の書き方が
 変わると思います。

 五行目までの持ってきかたが特に好きです。


15歳になった初孫を
「私の恋人」と
嬉しそうに言った母
「もっと生きたかったよね」
見えない母にそっと言う

 作者の息子さんへの、お母様の思いいれと、そのお母様を慕う
 作者の気持ちがやさしく伝わります。
 ほほえましいひとときがあったことを、このように歌にされて、
 息子さんも亡くなられたお母様もきっと喜んでおられたことでしょう。
 
 5行目の「そっと」はいらないと思います。
 他でもよく見るのですが、「そっと」以外に考えられない状況の時に
 「そっと」があると、説明になってしまいますから。


紅に黄色に燃え上がる
錦秋の日本列島を
Uターンしてまで
紅葉狩りにやって来た
台風20号

 台風は被害をもたらすことが多いのですが、大型でなければ風土に益を
 もたらすこともあります。
 雨不足のときは助かります。
 Uターンしてきた台風を紅葉狩りに来たのね、と風流に。
 作者は19号は被害が大きかったので、20号にしましたと、心遣いも。


私の歌

端(はし)と端を
つんつんと引っ張って
ふとん作りのお手伝い
今日の夕雲は
あの時の真綿のようです

 真綿でふとん作りしたことがわかる世代は、やはりある程度年齢のいった
 方でないとね。
 幸い、こちらの歌会では殆んどの方がわかってくださいました。
 今、おうちでふとんを作る方はいらっしゃらないでしょうね。
 あまり、縫い物をする母ではなかったのですが、ふとんだけは季節季節で
 よく作ってました。綿は何度も打ち直して、ふとんかわは洗い張りして・・・
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by machako-hamakaze | 2009-11-25 12:07

ライブ終了

おかげさまで、22日無事ライブ終了しました。

かたる歌 五行歌とシャンソン Vol.2

心配していた雨は降らなかったのですが、寒い一日でした。
友人が風邪気味ということで朝の練習は中止。
国分寺駅前で待ち合わせして、軽食をとりながらの最終打ち合わせ。

1時半に入店しました。
ちょっと音あわせなどしていたら、早々とM岡さんがいらっしゃいました。
お店で食事ができないので、外へ。
そして、すぐになんと、予想もしていなかったY三郎さん登場。
ブログで見て、お店に直接申し込んでくださったとのこと。
あとで伺ったら、いつも日曜にある男性コーラスの練習は休まれたとの
こと。ありがとうございます。また応援にいきますね。

そして、続々とお客様がいらしてくださいました。
30人でいっぱいのところ、さすが友人の地元、彼女のファンがたくさん
いらしてくださり、椅子も総動員して、33名の満員御礼でした。

枯葉から始まり、五行歌をかたり、またシャンソン、ジャズ・・・
今回は「アムステルダム」という曲をドラマチックにと思い、
間奏にちょっとした台詞も入れました。アムステルダムの女・・・

楽しいシャンソン「カナダ旅行」ではお客様にも合いの手を入れて
いただき、ユーモアの五行歌朗読。
平和や反戦を歌ったシャンソンのあとはやはり平和と反戦を訴えた
歌を朗読しました。ユーモアと平和のお歌は歌友のお歌もお借りしての
朗読でした。

そして、皆様にも即詠をしていただきました。
歌のお仲間が書いてくださいました。
ご紹介します。

コツーン                         シャンソンを
しばらくしてコツ・コツ                 聴きながら
木の実が壁を打つ                   目はひそかに
思い出される                      鍵盤の
昔日の逢瀬のサイン                 あなたの指を追う
         T橋さん                       K雲さん

オープニングの枯葉で                はにかんだ
君を想い出した                    少女のような横顔に
かき抱くこともせずただ歩いた           ふと灯る
清純だった君の                    あなたの夢に
ばあさん顔は思い浮ばない             こよい乾パイ
        Y三郎さん                     M岡さん

降りたい雨も                      おろかさも
降らず                          なさけなさも
時計も止まって                    すぎた恋は
みんなで聴き入る                   ここにくるための
ランバンのライブ                    みちしるべ
         H野さん                       Kみさん

シンガーと女優                     マロニエの実が
二人のこえに                      パンとはぜるように
酔ってしまったわ                    いつもの私の殻(から)
ジンジャーエールしか                 カランとぬぎすてて
飲んでいないのに                   いま うたにそまる
        dolceさん                        Fみさん
(ブログ dolceの日記 に写真いりで紹介してくださってます。
 是非ごらんくださいませ)  

あなたのシャンソンを聴きながら            
あなたの五行歌を
口ずさみながら
今宵私は
想いのすき間を埋めていく
            K雲さん

次の2首はまったく五行歌初めての方のお歌です。

シャンソンを聞きに行く
傘をもって
マスクをして
2時間心配をし
でも楽しい


初めての
五行歌とシャンソン
楽しいひとときに
いやされた
ライブでした

 お二人ともありがとうございました。  

約2時間、緊張もしましたが、皆様に喜んでいただき、次にも必ず来ますと
いう温かいことばもいただき、感激いたしました。

皆様ありがとうございました。

いらしていただいたU田さんから今日ライブの感想のお歌が届きました。
ご紹介いたします。

歌うように語るか
語るように歌うか
五行歌とシャンソン
違うようで似ている
似てるようで違う

  「かたる歌」とタイトルをつけ、まさしく1,2行目のようにやりたいと
 思っているのです・・・

 ありがとうございました。

                       
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by machako-hamakaze | 2009-11-24 09:01

いよいよ明日はライブです

去年は某放送にいらしたHさんたちがプロデュースしてくださって
渋谷で「かたる歌 五行歌とシャンソン」という、コラボライブを
させていただきました。

今年はその時のメンバー3人でのライブです。
渋谷ではプロデューサーのお一人が司会をしてくださったので
流れが自然だったのですが、今回は私が司会も兼任なので
責任重大です。

おまけにハプニングが続いて、一緒の練習が去年より少なくて
・・・と言いわけしてもしかたないですね。

今回の会場は国分寺の小さなライブハウスです。30人ちょっとの
スペースだそうです。

シャンソンの横山レナさんの地元ということで、彼女のファンが
たくさんいらっしゃるということで、五行歌の友人には前回いらして
いただいた方中心のお声かけしました(それでも13人の方が
遠路いらしてくださる予定です)

心配なのは去年と同じく雨の予報・・・これにも訳が・・・笑

どうも、ピアノの鈴木さんが雨女らしいと。彼女の告白です。
レナさんと私と二人で会うときはいつも晴天なのですよ。

なにしろ、一昨年レナさんの10周年コンサートの練習日、そして
本番も雨、去年の練習日と本番も雨、今年の練習日も雨、
明日の予報も雨なんです!
本番だけが雨だというなら、まだ3回だから、しかたないかあとなる
のですが、練習日何度やっても雨なんですよ。

これだけで五行歌ができそうですね。

でも考えたら鈴木さんのパワーは凄い!
昔だったら、雨乞いの巫女になれたかも(笑)

何よりも彼女のピアノ演奏といったら、素晴らしいのです。
さすがプロです。神懸っているのかもね。

では明日本番、頑張ります!
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by machako-hamakaze | 2009-11-21 10:31

日曜歌会

まったくボケていますね。
自分の歌会を抜かしてしまった。
それには訳があります・・・って言いわけですが。

欠席の方には歌会の結果をお送りするのですが、
今回展示会があったので、その後の作業にするために、ブログ用の
プリントと別にしてあったのです。そのために、抜けました。

まあ、机の上が整理されていれば、こんなことはなかったはずでは
あるのですが、ははははは(笑いごとではない!・・・これは天の声?
夫の声?)


大山丹沢山脈縦走軽快
おっとっと、危ない
富士山のAラインは ゆっくりと
頂上でVサイン
指先登山1分30秒

 いやあ、イカしたお歌でした。
 もうちょっと点が入るかと思ったのですが。私は2点献上。

 どこか大山も丹沢も富士山も見えるところで、遠くの山に指で
 尺取虫のような仕種をしている作者、けっこう怪しいなあ。
 地図で遊んでいると思った方もいらっしゃいましたが。
 
 1分30秒とは、けっこう、しっかりと指先登山されたのですね。
 

かつて
海は菫の花束と歌った詩人の
感性を想う・・・・
眼下に広がる海の美しさを
讃える言葉がない

 このお歌も雰囲気のあるお歌でしたね。
 「海は菫の花束」と歌った詩人がだれかわからないので、コメント
 言いにくいと、入れない人もいらしたのでは。私も知らなかったのですが
 歌の雰囲気に魅かれて。
 ヨーロッパの海の雰囲気がありますね。眼下というから、近くは伊豆あたり
 とか・・・

 作者にうかがいましたら、この詩人は江間章子さんだそうです。


この年齢(とし)になって
故郷のよさがわかる
包みこまれるような
潮のかおり
そのすべてが私の根っこ

 海辺でも、案外潮の香りの強いところとそうでもないところがあります。
 時刻や風のせいかもしれませんが・・・

 作者がご自分の根っこといえる、そういう故郷をお持ちだということに
 感動します。うらやましくも思います。

 息子さんと訪ねたときに、どこもかしこも潮のかおりがするとおっしゃった
 そうで、それで、歌ができたそうです。


雨雲は
仕事を終えて
遠くに去り
夕焼けを透かして
薄雲が流れる

 叙景のお手本のようなお歌。
 雨雲さえ、自然のなかでは労働者のようにとらえる作者の諧謔。
 素晴らしいの一言です。
 こういうお歌が書きたいのですが・・・・


私の歌

魔女が杖を
振ったので
金の光が波打つような
香りが
ゆら ゆら

 まあ、金木犀の香りを詠ったわけでして・・・・
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by machako-hamakaze | 2009-11-18 17:43

歌会「SUN-SUN」

歌会の日、文化の日でした。
まさしく、ぴったりです。
13人の方が集い、初参加の方もお一人いらっしゃいました。

読み方の難しいお名前でした。高貴なお方のような・・・
そこへいくと、私の名前は二文字がひらがなであとは子ですから
単純そのもの。なのに、パソコンでいれるといつも「ちがうんじゃない?」
とばかりに赤の波線が名前の横に出ます(怒!)
先日それを歌にしました(笑)

余計なおしゃべりはおいといて・・・


久々の昼食会
楽しいおしゃべりと笑いが
料理名・・・「口福の大皿盛」になり
フルコースにプラス!
テーブルを賑わす

 とっても好きなお歌で2点いれたのですが、食いしん坊でおしゃべりな
 私にとってはたまらないお歌でしたのに・・・
 少し整理するとよいのかなあ。
 「料理名」は取るとか・・・「口福の大皿盛」のフルコース、とか。
 
 でも、大好きなお歌でした。
 どんな豪華な食事でも、楽しい仲間とのおしゃべりがなければ
 ただの「食べられるモノ」になってしまいますものね。


いくつになっても
子供は子供
言わなくては
いけないことがある
私は親なんだから

 そうそう。親が言わないで誰が言えますか!
 この場合は子供さんへの愛からの苦言ですが、この世の中、まったく
 どうなってるの、という行いの人が多すぎます。でも、今の世はうっかり
 口をだせば、身の安全が危うくなります。
 そんな行動をしないようにとは、幼児期からの親の愛ある苦言が必要
 なのだと思います。
 
 だからこの5行目は親の権威をかさにきるのでなく、親だからこそ言える
 ことを言うのだ、という作者の決意です。ご立派ですよ。


語りかけるような
弔辞に
啜り泣きが重なってゆく
逝く人を
思う心がひとつとなる

 このお歌そのものが、逝く人を思う弔辞、啜り泣きのように読めます。
 
 私も友人の弔辞を頼まれたことが一度あります。
 本当に辛いものでした。でも初めてお会いする人がほとんどでしたのに
 5行目のようになったことは感じられました。

 作者のお話では、家族ぐるみでお付き合いのあった方の告別式で
 ご主人が読まれた弔辞だったそうです。
 ご冥福をお祈りします。
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by machako-hamakaze | 2009-11-16 17:56

さくら会

今年も11月22日に五行歌朗読のライブをします。その練習日を翌日に
控えて、さくら会は今月も欠席でした。
いつも出席してくださるK雲さん、ありがとうございます。

平日の午前というのが、ちょっと出席しにくい点ですが、たまには違った
歌会もよいもの、皆様もご出席ください。


今日(きょう)までの 私の歩み
お見通しだったかのよう
静かに迎えてくれた
柿の木は
あの日の様(さま)に 朱(あか)い実付けて

 故郷にある柿の木でしょうか?
 毎年実をつける柿の実だけど、訪ねる作者の心のありようは変わって
 いるのでしょう。今も昔と同じように紅い実を付けて、まるで作者を
 見透かすように、見下ろしています。

 ちょっと気になることが二つ。
 様を「さま」と読ませています。そうなると、「に」ではなく、「で」では
 ないでしょうか。
 あと、1点は、朱という色は植物性のものではなく、鉱物からとる色です。
 柿の実の「あか」にはちょっと似つかわしくないような気がします。
 それをご承知であえて書かれたのでしたら、お許しを。


何故かあの子のことばかり
思ってしまう日
寂しいよ と呼ばれても
行けない所に居る子のために
今日一日は泣きましょう

 もうこの世にはいない人(またはペット)を想い出す日がある。
 寂しげに作者を見つめているような視線を感じるのだろう。
 それでもそこは彼岸の地。
 思い切り泣くことで、作者もその人も(ペット)も慰められますように。


スーッと一瞬にでも
亀の歩みのようにでも
人は変わっていける
どちらにしても
他人(ひと)の目に留まる必要もないし

 人が変わるということを、二つのたとえで表現しておられる。
 一瞬と亀の歩み。どちらも人の目に留まることはないという。

 なかなか人が書こうとしない、とても良い題材ですが、惜しいなあ。
 一瞬を「スーッと」としたところです。「スッと」なら一瞬ですが、棒一本で
 一瞬でなくなってしまった。
 1,2行目が対照ではなく、並列のようにも感じてしまうのは、「にでも」
 の使い方かもしれません。
 

いつもどおり、中味の濃いお歌がそろった「さくら会」でした。
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by machako-hamakaze | 2009-11-14 21:33

新老人の会  戸塚歌会

名前lこそ新老人の会ですが、皆様の活発さは、全員が10月のいも煮会
に、ご参加されたことでもよくわかります。
みなさまのお元気さに、パワーをいただけます。

愛嬌のある丸い姿に
ずっしりとした重みも心地よい水茄子
切り込みから指で掻き割り
味噌をつけ 生でガブリ
最高の贅沢を味わう

 いも煮会に、大阪に住んでいる私の姉が差し入れで持ってきてくれた
 水茄子に、私の手作りにんにく味噌をつけて食べてくださった時の
 ことをこんなにおいしそうに書いてくださいました。
 もちろん、2点つけましたよ!
 喜んでいただき本当に良かったです。


ブツブツと
日頃の呟き
並べてみたら五行歌(うた)になり
晴れてくるのね心の中も
だから大好き五行歌は

 これまた、すてきな五行歌讃歌。
 まさしく、説明のいらない、五行歌の性質とよさを見事にあらわしてくだ
 さっています。


スケッチ会で
絵筆そこのけにして
拾い集めた零余子(むかご)
炒る、炒る、炒る
冷たいビールが待っている

 もう、歌そっちのけで、この場所はどこだろう、私はどこやらで買った、
 そこはどこなんだ等などなど。
 とにかくおいしそうで、おいしそうで。
 こういう歌はずるい!といいたくなるほど、おいしそうでした。

私の歌

ないないでしょ と
言い聞かせ続けたら
開けたい扉を
小さな指でなでながら
君は「にゃいにゃい」

 う~思い出すたび、胸がきゅんとなります。ばばバカぶりの私の歌。
 八月に下の孫が生れるので、10日間ほど預かった時のことです。 

 水屋の食器に興味があって、ガラス戸開けたいのだけど、だめよ、
 ないないよ!と言っていたら、自分で「にゃいにゃい」と言ってました。
 
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by machako-hamakaze | 2009-11-10 15:17