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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2009年 12月 ( 13 )   > この月の画像一覧

横浜水曜歌会

ハマ風の編集などで、大幅に更新が遅れています。
あとひと頑張りしないといけないことがありますが、それは
まだ原稿がないので、ちょっとだけ空いた時間に更新を。

この日私は欠席でした。


恥らうばかりの
ラブシーン
慌てて 目覚め
消えて 戻らぬ
お相手の顔

 いやいや、とても初心(うぶ)な方ですね。
 いやいや、もしかしたら、相当恋の道でならした方が、年月を経ての
 夢にときめかれたのかも。

 1、2行目でびっくりしますが、その後の表現がとても、せつないようで
 可笑しいようで、絶対お相手が誰だったか知りたいというお気持ちが
 よくわかります。こういう適度にお色気のあるお歌も良いものです。


思い出まで
暖めるような
上下二枚のヒートテック
ストーブのそばで着せてもらった
肌着のようだ

 なるほど。多分、みなさんこの商標である「ヒートテック」がわからなかった
 のではないでしょうか?
 今をときめく「Uクロ」さんの、私も愛用の「ヒートテック」の軽くて、肌触りも
 良い肌着です。

 「寒いから、ストーブのそばにいらっしゃい」と、かあさんがストーブであたためて
 くれた肌着を着せてくれた・・・Uクロさんから、キャッチコピーの申し込みが
 きませんでしたか?


利かない右手で
懸命に野菜を刻み
夕餉に出した
味噌汁の味
忘れない

 脳梗塞かなにかをわずらわれたのでしょうか?
 リハビリもかねて、お料理をしながら野菜を刻む。その健気なお姿が目に
 浮かびます。
 
 3行目の「出した」とあります。これは作者のご体験だと思いますが、
 やはり主語がなくてもわかる日本語とはいえ、「作って出した」くらいの
 表現があったほうが良いと思います。
 もしかして、作者でない方のことかな・・とも思われる可能性もありますね。


迎えてくれたのは
西日を浴びて輝く
炎のような紅葉
その紅い路を通って
湖畔の宿へ

 旅のお歌だと思いますが、迎える、西日、炎とあるので、ただの旅ではなく
 何か、亡き人を偲ぶたびだったのかとさえ思わされました。
 どうだったのでしょうか?


 
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by machako-hamakaze | 2009-12-14 10:11

藤沢火曜歌会

雨の藤沢火曜歌会でした。
寒い雨の中、17人の歌人が集いました。
最年長のK子さんだけが、念のためにお休みしますと。
そうです、こんな日は無理されないほうが良いです。
なにしろ私たちのアイドル、希望の星の方ですから。


正しい
手の洗い方
70才にして
テレビで
教わる

 はい。私も○○才にして、あのような丁寧な手の洗い方を教わりました。
 ただ、せっけんをつけてごしごし、ざーざーと流して終わりだったのです。
 指は一本ずつ洗う、手の平は反対の指をたわしのように使って洗う、
 手首のあたりまで洗う・・・・と。このインフルエンザ騒動が収まっても
 この洗い方をつづけられるかしら・・・
 
 少しの皮肉さえも感じる、手の洗い方のお歌でした。
 あまり清潔を保つと雑菌に対して、対抗できない、という事実もあります。


青々と繁った木立の中で
かくれんぼしていた
緑色した葉っぱ達
「もーいーよー」の秋の声で
日本の山々を錦絵に染め上げる

 4、5行目がなんとも素敵です。
 歌会で3行目の「緑色した葉っぱ達」の「緑色」がいらないのでは、という
 意見がでましたが、私は1行目をなくして、2行目以降を五行にしたら
 とっても良いお歌になると思います。

 4行目が特に好きです。


歯医者での話し
差し歯を飲み込んでしまった私
「おいしく頂きました」
「そりゃそうでしょ
高級品だもの」だって

 笑えないけど、笑っちゃいますね。
 差し歯というのをしたことがないけど、けっこう良く取れると聞きます。
 飲み込むこともあるでしょう。でも、体には差し支えないのかしら。
 そのまま出ちゃうのかしら(びろうなお話ですみません)

 おいしいお料理と一緒だったので、さらに美味しかったとか・・・?

 その後はもっと高級品の差し歯にされたか・・・は知りません。
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by machako-hamakaze | 2009-12-06 11:52

新横浜歌会

ライブの練習日だったので欠席でした。
ところが、前日の夜に相棒から風邪で練習できないと連絡がはいり、
でも、時既に遅し・・・でも、休養になりました。

題詠と2首の提出でした。
ところが自由詠は全員、入席しておられましたので、題詠「洗う」から。


退職を好機とばかりに
政権交代を狙う
我が相棒殿
まぁ それもいいかと
風呂で首を洗う日

 とても面白いお歌です。
 ただ奥様が家庭での政権交代というテーマは
 よくあります。少し前の横浜歌会でもありました。
 
 でも、風呂で首まであらって備えるというところが新しい面白みだと
 思います。
 ただ、この作者、退職以前から政権交代はされていたような・・・笑い


吸い込まれそうな
青い空
山を彩る木々の葉
秋は知らぬまに
私の心を洗う

 1~3行目から5行目へと運びかたが素晴らしいと思います。
 ただ、4行目が惜しいなあ。
 

手が切れそうに冷たい
戸外の井戸端で
おコメを洗った・・・・
なあんにもなかった
戦後の鮮烈な記憶

 作者にとって戦後の記憶は手が切れそうに冷たい感覚だったのでしょう。
 リアルタイムで戦後というものを経験していませんが、東北では冬の井戸の
 水はあたたく感じました。
 そして、戦後すぐは、兄姉に聞くと、白米はほとんど食べられなかった。
 (家が農家ではなかったので)もしかして、読み手にずれがあったのかも。

 作者にうかがえれば、コメをカタカナにした真意などもわかるのでしょうね。
 もしかして、雑穀のたくさん混ざったものだったかも。
 何もないという切なさが、水の冷たさをよりましてしまったのかも。

 深読みすれば、どこまでも読めるお歌だとは思います。
 
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by machako-hamakaze | 2009-12-03 10:01