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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2010年 03月 ( 17 )   > この月の画像一覧

新横浜歌会

昨夜、どっと疲れて帰宅。

広島駅で「しゃもじかき弁当」を夫の分も買ってきたので、
食べました。初めて買ったのですが、とてもおいしかった
ですね。駅弁はあまりおいしいと思ったことがないのだけど
かきがいっぱい入っていて、リーズナブルでした。

むこうにいる間、今日(16日)の火曜歌会用の歌を送らないと
いけなかったのですが、歌モードに入れなくて、しかも携帯で
送るというのに、なれていないので、四苦八苦。
歌の感じがパソコンとかなり違ってます。

推敲の余地あり・・・です。


さて、新横浜歌会です。

前は崖っぷち
後もない
その時フト
太宰の
斜陽というコトバ

 学生時代に太宰を読み、深く傾倒し、その後20代の後半主婦と
 なってから読み直したとき、すーと太宰から離れてしまった私。

 前2行と5行とが私の中ではあまり結びつかなくなっています。
 でも、かつて「斜陽」を愛した私は反応してしまいますね。
 

異国語で語り合う三人連れ
お昼休みも終る頃
突然 日本語での大声
「あしたのために!」
合言葉なんだろう・・・な

 不思議と、この異国語で語り合う3人を外国人とは思わなかった。
 日本人でありながら、今風のわからない言語を話す人として、
 ところが「あしたのために!」というところだけが、作者に日本語
 として認識されたのでは・・・と深読みしてしまった。

 「あしたのために!」が合言葉となると、ちょっと宗教的でも
 あって、何気ない日常の風景なのに、かえって気味悪ささえ
 感じさせるお歌でした。

 実際はどうだったのでしょう。
 作者のコメントが聞きたいですね。


季節と共に移ろう
居間のひだまり
特等席を見つける
名人だったね と
亡猫(あのこ)をまねて丸まってみる

 可愛がっていた猫ちゃんを日だまりに丸まって、懐かしむ作者。
 気持ちが伝わります。
 
 1行目の「移ろう」が少し、ひっかかりますね。
 まず、一読「移りましょう」の意味にとれること。
 「うつらふ」から転じた「移ろう」であるとしたら、季節と共に
 移動する日溜りとしては、ちょっと言いすぎかな、という感じも
 します。

 もちろん、愛猫をなくされた作者にとっては、時の移ろいとして
 この表現しかなかったのかもしれませんが。


なかなか参加できないでいましたが、今月は出席予定です。
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by machako-hamakaze | 2010-03-16 09:48

横浜水曜歌会

横浜木曜歌会も横浜水曜歌会も20人前後と安定した
会員さんがご参加です。


冬は義理堅い
毎年挨拶に来て
北風と長居する
心と裏腹の笑顔で
「良く来たね」と

 四季のある日本ですから、ちゃんと冬が来て、次には春が来るのが
 普通です。たとえ冷たい北風と長居されても、次に来る春を思えば
 とりあえず「良く来たね」と行っておきましょう・・・と、この季節を
 上手く詠われました・・・・

 と思いきや、作者コメントで仰天。

 かつての職場での、長居してほしくない方とそれを表に出せない方
 とのせめぎあいを、季節の歌に譬えたとか・・・

 まあ、そのことは分からないですが、季節のお歌として面白かった
 ですね。


おばあちゃん
爪を切ってあげようか と
娘が声をかける
母は炬燵に入ったまま
皺だらけの指を差し出す

 作者とお母様と娘さんの3人の立位置がすっきりとよくわかります。
 
 やさしい娘さんとそれを喜んでおられるお母様と、うんうん、良い娘に
 育ってくれたと目を細める作者が見えますね。


それぞれの兄弟は
皆逝ってしまった
一人となった二人の
昔話を聞いている
梅の花香る日

 この「一人となった二人」が作者にとって、どんな関係にある方かは
 わかりませんが、それはどなたでも良いと思います。

 3行目がとても人生を感じさせます。

 5行目も4行目までの雰囲気にあっていて、とってつけた感じがなく
 おさまっています。



私の歌

人より
湿った
息を吐いているようだ
私は
ウエットな女なのかも

 かなり誤解をうけてしまった歌でした。特に男性の方には・・・苦笑
 
 最近はじめた篠笛を吹くと、笛の中に唾液がけっこう入ってしまって
 本当に吹き辛いのです。これは息がしめってるからに違いないと
 思って・・・・ふざけすぎかな?

 講座で出したら、受講生の方から
 「妖怪人間ベム」みたい・・・といわれて、笑ってしまいました。


明日からちょっとだけ留守になりますので、少し更新は休みます。
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by machako-hamakaze | 2010-03-10 10:54

藤沢火曜歌会

これを書いている今日(3月9日)も冷たい雪交じりの雨です。
火曜も雨にたたられましたが、17人の歌人が元気に集合
です。

悲しみの中ご出席のN草さんが、素晴らしいお歌で第1席で
した。いつもですと、上席はハマ風で読んでいただくのですが
あまり悲しくて、美しいお歌ですので、載せさせていただきます。

香を焚き
経を写す
ひとつの繭の中にいるような
逝った子との時間
三七日目(みなのかめ)

事情を知っていた私たちは最後に掲載されていたお歌を目に
したとたん、もう涙でかすんでしまいました。
司会のA野さんが、コメントできる?と聴いてくださったので
「無理」とだけ答えました。A野さんがお気遣いくださって、
事情を知る人を指名しないでくださいました。

ひとつ繭の中にいるような・・・・

この表現を終生忘れることはないでしょう。


降り始めた
雪がおぼろに
砂利の上
狂言師が
遠く先をゆく箱根路

 ふんいきのあるお歌です。
 雪の降る箱根路であれば、遠い時代の狂言師が道の先を
 歩いているような・・・

 作者の心もそんな芝居染みたものにしてしまいたいと思う
 気持ちだったのではないでしょうか?

 このお正月にお母様をなくされたM岡さんのお歌でした。


欠落の谷に
落ち葉が積み
雪が降って
いつしか
平坦な景色になる

 風景を詠われただけではない、1行目の「欠落の谷」という
 表現に、前のお歌で見た悲しみを持った作者の心がみえ
 ました。

 しかし、時が落葉を散らし、雪を積らせ、欠落が平坦に
 見えてくる・・・しかし、作者の心はまだ本当には平坦には
 なっていないのでしょう。

 人は本当に悲しみをどれだけ乗り越えれば良いのでしょうか。
 
 「露の世は露の世なれどさりながら」の句が浮かんできます。
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by machako-hamakaze | 2010-03-09 18:19

会員さんのご活躍 Part Ⅱ

雑誌「ハマ風」の表紙をいつも素敵なお写真で飾ってくださり
また、展示会でもたくさんのお写真をご提供してくださっている
荒川豊さんが、写真愛好家の24名の方とご一緒に、町田で
写真展をされます。

第39回 まちだ写好会
       「春の写真展」

日程  3月23日(火)~3月28日(日)  10:00~16:30
     (初日12:00~)

場所  町田市民ホール・第2ギャラリー
           町田市森野2-2-36   042(728)4300
            (駐車場はありません)
             詳しくは  www.m-shimin-hall.jp で。

荒川さんは 「光川十洋」さんのお名前で出品されてらっしゃいます。
28日の午後は会場にいらっしゃるそうです。

お近くのかた、お時間のあるかた是非見にいらしてくださいませ。
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by machako-hamakaze | 2010-03-08 14:42

会員さんのご活躍 PartⅠ

昨日、冷たい雨のなかでしたが、横浜桜木町の能楽堂で
ツネちゃんことK原さん、ライスさん、撫子さんたちがご出演の
篠笛発表会がありました。

素晴らしい音色で私たち追っかけ(笑)を魅了されるツネちゃん。
凛々しい袴姿です。どうどうとした恰幅でとてもお似合いです。

「竹の唄」という難しい曲を吹かれて、後半は歩きながら
下手(能楽堂ではどういうのが正しいのでしょうか・・・?)
幕の中に去っていかれるという趣向です。

歩きながら吹くのはとても難しいとおっしゃってらっしゃいました
が、金曜日K原さんの篠笛楽しみま専科のお教室よりももっと
素敵に演奏されてらっしゃいました。

また朗読歌会での演奏をお願いしておりますので、皆様
期待してくださいね。

また初舞台のライスさんも撫子さんも堂々たる演奏で、とても
初舞台とは思えませんでした。

ライスさんはとてもおきれいな奥様といらしてました。奥様に
ご挨拶できなかったので、失礼しました。懸命に野菜を刻んで
お味噌汁を作ってくださった方だあ・・・とお話してみたかった
です。

撫子さんはあでやかなお着物姿。
普段もお綺麗な方ですが、和服姿が一段と素敵でした。

篠笛とは関係ないのですが、13日には関内ホール(小ホール)
で「がんと共に歩む時代を迎えて」という講演会があります。

がんセンターの清水先生と特別講演はピーコさんで、そのあとの
シンポジウムに患者さん代表としてK原さんがご参加されます。

お時間のある方はいらしてみてくださいませ。
感動のお話がうかがえると思います。
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by machako-hamakaze | 2010-03-08 14:32

横浜木曜NIGHT TWO

祭日の開催なので、ちょっと心配したのですが、19人のご出席と
盛会で、心配は杞憂に終わり本当によかったです。

私は欠席でした。


隣家の屋根に雪が残り
真っ青な空に浮かぶ
早朝の白い月
温(ぬ)く温(ぬ)くとして
炬燵から見上げる

 あの雪は皆さんの記憶に残り、歌会でも雪の歌が多くだされて
 います。穏やかな生活が浮かび上がってきます。

 早朝は何時ごろだったのでしょうか?
 冬は朝が遅いのですが、この日は真っ青な空だったのでしょうか。
 もしかしたら、昼の青さではなく明るくなる前の青さだったのでは。
 
 丁寧に風景を詠っておられるだけ、ちょっとした疑問が大きく
 なってしまいます。ここは、「真っ青」まで言ってしまわなくても
 良かったかなと。
 でも、好きなお歌でした。



音読
黙読 熟読
本を読む
積ん読
それでもやっぱり本が好き

 作者の思いがよくわかります。
 かつて、私は積ん読なんてありえない、と思ってました。

 買った本、借りた本、夫の本、とにかく読もうと思ったら、最後まで
 読む、というのが私の読書だったのですが、最近は積読、途中
 積読などやっています。

 それでもやっぱり本が好き・・・・なんですよね!


竹ぐしにも
もの云わず
ふろふき大根の
くずれずして
とろける味わい

 そりゃあ、大根の身になったら、竹串にさされるわ、ぐつぐつ煮込まれ
 るわで、大変です。

 でもそうして、おいしいふろふき大根になっていただき、私たちの
 口に入ってくるのですね。

 くずれずして/とろける・・・とは、名人ですな。
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by machako-hamakaze | 2010-03-06 17:25

鎌倉歌会・題詠「月」

前回の歌会で面白いことに、同点1席の歌あり、その2首ともに
月の歌でした。
かたや、満月、かたや三日月でしたが。

そこで今回題詠「月」とあいなったしだい。
そんなに続けて月ができるかい・・・とおもいきや、意外や意外
月見る月は・・というくらいで、できちゃうもんですね。

すてきな作品がたくさんでした。
そして、最後には本当に衝撃的なことがありました。


残る人生を
五行歌と共に
楽しくあれと
今月も4回ほど
歌会に足を運ぶ

 歌会の回数の程よさもさることながら、歌としの表現にも程よさの
 あるお歌でした。
 
 残る人生を五行歌と共に・・・
 いいですね。


三日月から
ほつれた糸が
たなびく
手繰り寄せて 今宵
私だけのアドバルーン

 三日月が放つ光が、まるでほつれてきた糸のようで、作者はそれを
 ひょいと手に取り、手繰り寄せれば、もう三日月は彼女だけの
 アドバルーン。
 
 昔、セサミストリートという番組を見ていたとき、こんな場面があった
 ような・・・・なんだか懐かしくなるお歌でした。


この父と
この母の子で
ありがとう と
一月(かんづき)の空へ
送り出す

 よもや、このお歌が本当にお子さんを永遠の旅路に送り出された
 お歌とは・・・
 娘さんならお嫁にだされるのか、遠い地への旅にだされるのか、
 独立される子どもさんへの親としてのけじめのお歌か・・・・などと
 解釈しました。

 なんと、1月に最愛の息子さんをなくされたとNさんの告白に一同、
 声を失いました。
 
 そして作者のNさんの慟哭。最後のこのお歌になるまでの彼女の
 抑えられた悲しみを思うと私たちは節制のきかないほどの状態に
 なってしまいました。

 Nさんは五行歌があって本当に良かったです、と。
 家にいたら泣くばかりで、とおっしゃいました。
 
 母親をなくしたとき、私も家にいてはただ泣くばかりでしたから、
 無理矢理にも仕事にでました。そうしないといられませんでした。

 心からご冥福をお祈りして、Nさんとこれからの人生を五行歌と
 共に過していきたいと心から思うのです。
 
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by machako-hamakaze | 2010-03-01 18:03