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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2011年 01月 ( 21 )   > この月の画像一覧

鎌倉歌会(1月14日)

この日は新年の歌会で、お弁当付き、そして何より鎌倉歌会の
名物。
あの!N草お師匠さまによる、お抹茶付きでもあるのです。
すばらしい敷き紙に、お茶菓子と、代表さんのお手製の紙の
かわいいうさぎさん、その裏には席順をあらわすキーワードが。

そこには、鎌倉の名所が書いてありました。
人数分の席には名所の名前と由来を書いた紙が置いてあり
自分が選んだうさぎさんと同じ地名のところへ座りました。

趣向をこらした鎌倉歌会です。
代表さん、N草さんありがとうございました。


寒さはしばし厳しいけれど
ふきのとうが
ちょこんと芽を出した
ほのかな香 春の香
心がぽっと温まる

 私のふるさと山形ではふきのとうは3月も末にならないと出て
 きません。さすが関東ですよね。
 雪の合間から顔をだすふきのとうのいじらしさを思い出します。

 でも、この寒さの中雪はないにしても、春を感じて顔を出したの
 でしょうね。5行目が自然です。

 酒田ではふきのとうを「ばんけ」と言います。岩手の人は「ばっけ」と
 いうそうです。今ちょっと調べたらアイヌ語の「春」を表わす言葉が
 「バッキャ」ということで、それが転じたのではということでした。
 ふ~む、なるほど。


紙ふうせんを
打つように
ポーンポーンと
夫への愚痴が飛び交う
旅の宿女たちが集う

 夫婦で旅行しても、会話がないからつまらない、ということをよく 
 聞きますが、電車の中で、中高年のご夫婦が仲良くおしゃべりを
 している風景を見かけます。ふうん、他所のご夫婦はしゃべるんだ
 と感心したものです。

 旅はやはり気の会う友といくのが楽しいですよね。
 出るのは夫の愚痴(悪口といわないところが良いですね)
 Aさんが言えば、すぐさまBさんが返す、というさまを、紙ふうせんに
 譬えられたのが、歌をやわらかくしましたね。

 五行目の「旅の宿女たち」と続けられたので、ちょっと一瞬わかり
 にくくなりました。「宿女」と読めたのです。「旅の宿 女たちが~」と
 されたらすっきりするとおもうのですが。


不思議な欠席歌がありました。

ねえ お願いだから離してよ
又夜逢えるじゃあないの
ねえお父さん○○が 私を
抱きしめて 離してくれないの
「お前がでないだけだ」

 まるで判じ物のようなお歌でした。
 
 さて、ご出席でなかった方からのこのお歌の解釈を募集(笑)いたし
 ます。


私の歌

今日の姿は
やさしい女富士
白いおかっぱのような
雪を
頂く

 これも判じものの歌?
 高速道路を走っているときに見えた富士山です。

 雪はたいていつららのような(昔藤棚と譬えたことがありましたが)
 下がっている形が多いですが、この風景を見た場所からは、
 おかっぱのようになっていたのです。
 そんな一瞬の風景でしたので、???だったようです。
 
 自分ではとってもお気に入りの歌なんですが。
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by machako-hamakaze | 2011-01-31 10:01

横浜木曜歌会(1月13日)

年があけて、もう1月も半ばになったこの日の歌会でした。21人が
集いました。


ふぐの調理師免許をとった甥の
初披露料理に
みな固唾を呑んで見まもる
刺身 唐揚げ 〆は鍋と
美味しく食してホッと・・・

 作者のお気持ちよくわかります。
 ふぐは喰いたし命は惜しい・・・とよく言ったものです。
 素人の料理で亡くなるかたが多いですからね。

 でも、さすが免許を取られたばかり、あんがいベテランよりも注意を
 されたことでしょう。
 おいしいふぐ料理に舌鼓をうたれたご親戚一同。

 まずはおめでとうございました。
 こういう場面を歌にされるのは新鮮ですね。ふぐ同様・・チャンチャン


着飾された樹木
電飾撒き付かれ
昼夜休めず
忍の一字で立ち尽くし
木して語らず

 一語一字を二重の意味をもたせて使われた、なかなかの技ありのお歌。
 木して語らずではなく、多くを語っています。


やすらぎの大樹に
小猿が群れて育てられた と
つくづく懐かしむ
小学校1年3組のクラス会
36名が恩師を囲む

 小猿のように先生に群れていた・・・今こんなことがあるでしょうか?
 何十年経った後に、1クラスが何名かわかりませんが36名も集う
 その恩師の力を感じます。

 小猿のように、という表現が、当時を生き生きと物語ってくれます。
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by machako-hamakaze | 2011-01-28 08:42

SUN-SUN歌会(1月11日)

1が3つならんだ、いや、2011年だから、5つも並びました。
目出度い!
この日は題詠「陽」でした。


異常気象のせいかしら
年も改まったというのに
枝先にはまだ無花果が実っているの
なのにその幹には確かに新芽が息吹
陽を浴びてエヘンと光った

 1行目から4行目までの、語るような詠い方も良いけれど、なんといっても
 5行目が素晴らしい。

 新芽をいろいろに詠われることは多いです。
 比喩もまたたくさんありますが、このお歌の擬人化された枝は声を出し
 ます。ここがとにかく面白くて、ぐいっと魅かれました。

 作者は歌会にこられてまだ3回目。
 これからがますます楽しみです。


新春 陽(ひ) 朝風呂
「もういいかい」
「まあだだよ」
ちびどもの遊ぶ声
あー 平和だ

 お正月のなんとも穏やかで、幸せな気分が出ています。
 お孫さんたちが遊びに来られたのでしょう。
 朝風呂でその楽しそうな声を聞きながら、作者は今の平和に思いを
 馳せます。

 こころに朝酒が入ると、もっと幸せかな・・・おっと、作者は下戸の
 A山さんでした。


還暦を迎えた手足を
縁側に投げ出し
陽にさらせば
亡き祖母や母のそれに似て
懐かしいやら 悲しいやら

 思わぬところが、亡き身内に似ていることに気がつきます。
 捜そうと思ってみつけたわけではありまえん。

 作者は縁側の日溜りで、おばあさまとおかあさまの手足を見たような
 気がした。この悲しさは、年老いてしまった、という思いではなく、
 ああ、あの人たちはもうここにはいないのだ、という悲しさだと私は
 とりました。

 私の手の指も関節が膨れていて、若いときから、重労働をした人の
 手みたい、と良く言われました。
 母の指がそうでした。
 指輪も入りにくいし、いやでしたが、母とそっくりと思うと愛おしく
 感じられます。


青い空と海を夢見て
瞳はブルーに染まる
輝く太陽が欲しくて
髪はブロンドに光る
そうよ 私は東欧の娘

 この、成りきりのお歌の妙に魅力的なこと。
 
 昔、東北の田舎に居た私は、冬、外は雪、冷たい風が吹く中、家の
 こたつに首まで入り、目を閉じハワイアンを口ずさんでいました。
 なりきりハワイ娘(色黒だったし・・・)
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by machako-hamakaze | 2011-01-25 08:15

藤沢日曜歌会(1月9日)

いよいよ来月は10周年歌会です。
が、この1月の歌会が120回目です。
が、本当は、去年が10周年でした(笑)

なんで、こんなにずれたかと申しますと、日曜歌会はなにせ、イベント
多く、以前はお花見歌会、いも煮会の他に朗読歌会も日曜の企画で
したから、それをカウントしていなかったのです。プラス、いも煮会の時の
キャンプ場の集会室が、夏のあとのため、カビ止めを床に大量に使用して
いるため、臭いがひどく、歌会会場として使えないもので、歌会はなし、
五行歌遊びだけになったために、やはり、カウントしなくなりました。

上記の理由で、1年もずれてしまったというわけです。
本来なら11周年になります。


冬日の路で拾った
丸くて大きな松ぼっくり
明日を託した種子(たね)を
爆けて飛ばした後の
安らぎのあたたかさ

 「松ぼっくり」という言い方が好きです。
 植物の生の営みとして、命を繋ぐ仕事を終えて、ただ形を残して
 路に転がっていた。

 いじらしいです。そして拾った人の心も癒してくれる。

 昔、田舎の実家でお風呂を石炭で炊いていた頃、松かさ(松ぼっくり)
 は、たきつけとしてとても良かったので、母に言われてよく拾いに
 行かされました。松ぼっくりとして愛でることもなく、ただ、もくもくと
 石炭袋に拾っては詰めていったものです。

 松は松脂も燃料として使われ、戦時中は松の花粉も食料とされたと
 聞いたことがあります。

 田舎では、防風林として植えられていました。
 風の強いところで、真っすぐな松を見たことがなかったです。


オリオンの一粒を盗って
こっそり
きみの胸元に飾れば
夜道に
星屑ふるふると

 ロマンチックです。
 誰の胸元を飾るためか、1行目にときめきますねえ。
 オリオンのあの様々な色に煌めく宝石の一粒。
 手にとって見たい、好きな人を飾ってみたい・・・少女のようですね。

 なんと、愛犬ロン君の胸元だそうです。


今年の初参り
願い事
「来年もお参り
できますように・・・」
鬼の高笑い聴く

 なんと、こじゃれたお歌でしょう。
 鬼でなくとも、してやったりと笑いたくなります。

 作者、素直に思ったのか、鬼に高笑いさせようと、仕組んだか。
 なにはともあれ、技ありの、鬼は高笑い、作者はほくそえみ。


ビュービュー
ゴロゴロ
神は音で告げる
沖の恵みの
雷神(はたはた)の接岸を

 はたはたは魚へんに神と書いて「鰰」と書きます。国字です。
 12月雷のなるころにたくさん接岸したからでしょうね。
 漁師さんの目線とは異なる、歌人の目です。

 昔、ハタハタの子のブリコが荒れる波打ち際に拾いにいきました。
 甘辛く煮付けて、バリバリとかんで中の汁を食べるのです。
 ハタハタが取れなくなって、食べられなくなりました。
 数年前に手に入ったので、調理しましたが、歯が悪くなっていて
 歯が立ちませんでした。

 あの頃総入れ歯だった母は良く食べられたものです。
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by machako-hamakaze | 2011-01-24 08:35

かすみ草(1月7日)

この日、私は篠笛の初稽古。

先生のK原さんは、なんと、長野のお兄様とお姉さまが同日に
ご逝去というご不幸があり、お休みされました。
ご冥福をお祈りします。
なんということでしょう。

K原さんの先生のS本先生がいらしてくださり、お稽古をつけて
くださいました。
とっても美しくて、女の私でもぼおっとしてしまうような方です。
ありがとうございました。
不出来な私にもやさしく指導してくださいます。
来年くらいは、人前で吹けるようにに進歩したいのですが・・・

さて、歌会です。


昨日はフランス今日はチリ
スペイン、イタリアも待機中
やっぱり長野も深いよね
その他に思いを馳せながら
ワインで世界を散歩する

 この方とは気が合いそうです。
 南アフリカも良いですよ。ブルガリアは素朴だし。
 
 日本だと、山梨のワインも。
 とっても好きなところがあります。「マルスワイン」というところ。
 なかなか手に入らないので、今度車で行きたいと思っています。
 日本のワインの中では一番お気に入り。

 こんど一緒に飲みましょう!


チャンスは今
右折オッケー
さあ 両の手を
グンと伸ばして
朝陽を掴みとる

 右折オッケーの状況がよくわからないけど、なんだか、うん!チャンス
 だね!と思ってしまう勢いがあります。

 確かに車の右折って難しいですよね。
 免許とってすぐのころ、右折ができなくて、ずいぶんと遠回りしたことが
 ありました(タハッ)

 でも、運転だったら、両の手を伸ばすと危ないなあ。
 そのあたりが整理されたらもっと良いかも。
 でもでも、この勢いはなくなっちゃうかもねえ。


娘の小三の時の年賀状
版画で獅子舞操る人
思い出に一枚ストック
時が経ち、結婚したお相手
何とその人にそっくり

 あらまあ、そんなこともあるのですねえ。
 運命でしょうか。
 素敵なお話です。

 イケメン獅子舞だったのでしょうね。
 (実は、最初読んだ時、獅子舞を操る人のほうではなく、お獅子と
 似た人と思ってしまい、わああっと思ってしまいました。それのほうが
 歌的には、面白いけど・・・ごめんね)
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by machako-hamakaze | 2011-01-23 20:55

新年の歌会で~す!「ハマのうたかい」(1月6日)

皆様、あけましておめでとうございます・・・って、もう新年の
ご挨拶はしていますね。

でも、今年になっての初歌会の更新です。
私は欠席です。


うれしいことに
さっきから部屋は
ぎっしりの人
どきどきしてきたよ
しんねんの歌会

 この折句のすばらしさに、きっと1席だろうなあと思っていました。
 「うさぎどし」をこういうふうに詠うのって意表をつかれましたよ。

 大好きなお歌です。


足元で
くるくるくる
ザワザワザワ
落葉の追いかけっこ
誰が「おに」やら

 落葉をメルヘンチックにたのしく詠われた。
 5行目が新鮮です。

 2行目が前に私が書いた歌と同じく、「くるくるくる」と3回だったのが
 嬉しかった。
 作者のI田さん、急遽欠席。木曜のお昼に働いて折られた方がお怪我
 だとかで、I田さんが出勤になられたとか。
 同僚の方が早く治って、歌会おまちしてますね~


雪の日 訪ねて来た客に
最中煮て 「志るこ」をつくる
甘党の川合玉堂さん
主婦顔負けのひらめき
大正時代のおもてなしを知る

 川合玉堂さんって、そういう方だったのですねえ。
 作者は玉堂美術館によく足を運ばれておられるF本さん。
 
 こういうお歌で、遠い存在だと思っていた芸術家が身近に感じられます。

 最中があったら、早速試してみたくなります。
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by machako-hamakaze | 2011-01-22 23:18

某歌会(12月25日)

以前はよく出ていた歌会ですが、今は出席していません。
でも、今回は紙上参加をしました。

霜降り肉は
夫の皿へ
私は彼の
「おくり人」に
なるつもり

 けっこう怖いお歌ですね。
 前に、「殺してやろうかと思ったわ」というお歌があって、でもすぐに
 ばれるから・・・とか書いたような気がしました。

 でも、霜降り肉を食べさせ続け、メタボや成人病にしたてあげ、彼を
 先に送る・・・これはかなり気の長い殺人計画ですなあ。
 まあ、シャレで書かれたのでしょうが。


若者が歌う
「思い出はいつも
まぶしくて」
老いた者は呟く
「眩しいのは現在(いま)だ」

 「若いやつには青春はもったいない」という言葉を思い出します。
 人はいつもそのときの大切さをわからないものです。


冬空に
一本の飛行機雲
だんだん綿菓子になって
最後は
空に食べられる

 なんと可愛いお歌でしょうね。
 飛行機雲の歌は数あれど、最後の持っていき方は秀逸です。


冬への
バトンを
受け損ねたように
ぽつんと居残り
揺れる一枚

 たった一枚残った葉っぱをみて、秋からのバトンを受け損ねたからだ
 との作者の詩心がすてきです。

題詠「睨む」

政治家さんよ
互いに
やぶにらみばっかりじゃ
まだまだ
本当に見えはきれないね

 そのとおりです。
 どこかの飲み屋さんで見えをきった人もいましたが・・みんな見なければ
 いけないところ、わかっていないですよね。


上目遣いの三白眼
真っ黒が体に
にらみを効かせ
キンクロハジロは
この池の番長なのだ

 この鳥知らなかったけど、一度見てみたいです。
 迫力あるお歌です。
 鳥でなく、良い意味でのにらみを聞かせられる人間が居て欲しいです。

私の歌
 自由詠は2点だった・・・トホホ

道を
走る枯れ葉
生きて、散って
そしてさえ
急いでいくのか

 風に走らされているだけではあったのですが・・・・

題詠 

本当に
向けたいものから
目をそむけて
空や地を睨めば
やがて 力負け

 なのです。

これで、22年の歌会のご報告は終わりです。
次はようやく23年の歌会に入ります。
ちょっと急いだので、息切れしちゃいました(笑)
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by machako-hamakaze | 2011-01-22 17:27

戸塚歌会(新老人の会)12月24日

この歌会にご出席の先輩の女性、男性がとっても魅力的で
大好きな歌会です。
還暦を過ぎた私がひよっこの気分になる歌会です。


ピンと言えばカンが
年年歳歳
ズレる ハズれる
トボけている
ワケではない

 カタカナを上手に駆使しておられます。
 1行目がまた秀逸。

 そうでです。
 本人はごく真面目ですが、どうしてもぴんとが外れることがあります。
 決してトボけているわけではありません。
 また、ボケているともかぎりません。
 お若いかたはそのへんどうぞ解ってね。


年の瀬の
雷と大雨
まるで1年の埃を
洗い流して
いるかのように

 この歌会の前に大雨がありました(その後まったく雨が振りませんが)
 作者は社会的にもいろいろあった1年を振り返り、洗い流してくれている
 のかなあと思われたのでしょう。

 「○○のように」とされるのであれば、前の「まるで」はなくても良いのでは、
 と思います。
 歌の場合、比喩の表現としてちょっとくどくなるような気がします。


喫茶店で中の方の席に案内された
「おたばこ」お吸いになりますか「いいえ」
ではこちらですと外の廊下だった
私の口はへの字に、ほっぺは膨らんだ
禁煙条例って誰のためにあるの

 ほんとですねえ。
 文句をおっしゃらなかったのですか?
 その店では吸わない人は廊下ですか?
 
 パリのカフェではあるまいしねえ。

 簡単な仕切りだけで、分けられるのも煙で閉口しますが。

 しかし、こんなに体に悪いと言われ、また受動喫煙の害が言われている
 というのに。
 先日入った中華屋さんでは、祖母と若い母が3歳くらいの女の子をつれて
 タバコをがんがん吸っていました。
 
 私はアレルギーで喘息のようになるので、いそいで店を出ました。
 あの子どもさんが気の毒です。
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by machako-hamakaze | 2011-01-22 17:01

藤沢火曜歌会(12月21日)

この日は年忘れ忘年歌会で、お弁当付き、歌会終了時には
五行歌遊びもあり、楽しい歌会でした。
21人のご出席。

半年経ったら
咲くという
覚えていられるかしら
擦り込むように
口遊(くちずさ)む花の名

 種を植えてから半年後に咲く花、初めて植えた花の名。
 半年後のご自分をちょっと心配しながらも、覚えたばかりの花の
 名前を「擦り込む」ように「口遊む」という。

 美しい表現です。
 そのお花を楽しみにしておられる様子が雅です。
 きっとよくお世話もされる作者なのでしょう。


身軽になった
欅の木
竹ぼうきとなり
師走の空を
すす払い

 あの欅の様子を私も歌にしたかった・・・
 そうか、竹ほうきか、すす払いかあ・・・・なるほど。
 作者の生活を大切にされる生き方が、比喩にも現れます。


父が忘れた帽子を
そおーっと鼻に押し当てる
あの時 私は四才
このシーンは永遠に
私だけの宝物

 お父様が忘れていかれた帽子を鼻に押し当てる、4歳の作者。
 大好きだったのですね。会社にでかけるかご用事ででかけたくらい
 なのでしょうが、それでもお父様の匂いが恋しい、作者。

 私も小さいとき、お父さん子で、仕事で自宅から離れていた父を恋しく
 父の枕を抱いて寝ていたことがありました。
 その後反抗期になって、父を大分傷つけてしまったこともあります。

 今は大好きだったことしか思い出しません。
 歌集にも父の歌が結構あります。
 また時々父の歌を書きます。


私の歌

人の心と体は
一筆(ひとふで)書き
だから
冷えないように
傷まぬように

 心と体は離せない。
 心が病んだら、体が不調。
 体がやんだら、心も落ち込みます。

 自分のことも大事にしなくてはね・・・と思って書いた歌です。
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by machako-hamakaze | 2011-01-22 16:37

新横浜歌会(12月19日)

この日は自由詠だけでした。


読経の中で薄目をあけると
悲しそうな顔
苦しそうな顔
そんな中
安堵したようなホッとした顔

 悲しそうな顔が多いのですが、神妙ではあっても、なんの感情も出さない
 顔もありますよね。

 この安堵の顔をいうのは、長患いの方がなくなって、力が抜けたりした
 そういう時の表情かもしれません。
 やっかい払いできたから、というのはないと思います。

 亡くなったご本人が苦しみから逃れられて、良かったなあ、という思いかも
 しれません。

 お通夜、告別式では、人間の顔が物を語ります。


かかえる病気を
自慢のように打ち明けあい
慰めたりうなずいたり
病室仲間の笑い声
ケセラセラと重なる

 なってしまったものはしかたない、くよくよするより、笑い飛ばして、活力に
 変えておられるのでしょう。

 きっと重い病気の方もいらっしゃるでしょう。カーテンで仕切った部屋では涙
 されることもあるかもしれません。
 一時でも笑いあって過すことは免疫力にもつながることでしょう。
 お大事になさってくださいね。


あと二百万
夢遊病者のように
独りごとが
追い越していった
年の瀬の交差点(スクランブル)

 なぜか、この交差点は渋谷ではないかと思った。
 物語のようですが、時代的にお実際にありそうで、まるでその場に私も
 いたような、臨場感があります。

 金策に追われている方だったのでしょう。
 なんとかなったら良いですが・・・・ 
 
 作者は渋谷の交差点だったとおっしゃいました。
 渋谷の交差点にはなにか人間ドラマが感じられます。


私の歌

忘れることが
上手になりました
さんざ悩んだけれど
ちょいとスイッチオフにしたあと
再起動する それだけですが

 なにかと、思い悩むことが多かったのですが、悩んでばかりいても
 始まらないし、ストレスになるばかり。ふっとその思いにシャッター
 おろしてみたのです。

 スイッチオフにできるようになったので、なんとかやっていけます。
 オフにしては、再起動しています。
 パソコンが言うこときかなくなったときのように。
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by machako-hamakaze | 2011-01-21 16:52