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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2011年 02月 ( 12 )   > この月の画像一覧

ヘリオス歌会(2月9日)

この週は、6日の10周年記念歌会、ヘリオス、ナイト歌会、鎌倉
歌会、そして、土曜日は5日から変更した講座と連続です。

そして、10周年記念歌会でダントツの第1席だったN草さんが
ヘリオスでもまたまたの第1席です。
歌の神様が降りてこられたのかもしれません。

ハマ風お楽しみに!


主(あるじ)の決まらない
更(さら)地に
増え続けた水仙
冬のうす陽浴び
無心に香り放つ

 中々家のたたない空き地には、私はなぜか思いいれがあります。
 このお歌も好きなお歌でした。

 後3行で、寂しさや空しさよりも、明るさを感じた方がけっこう多かった
 ようです。作者は逆の、もののあわれを感じていたようで・・・

 そのためには、後3行のもっていきかたを、ちょっとだけ変えると
 真意伝わるのでは、と。作者にもお伝えしました。


もらった植木鉢の
底のお皿
きれいに洗ったら
輝く気品で
我が家の食卓を圧倒する

 このお皿が、現在どういう使われ方をしているかで、意見がわかれました。
 たいていの方は、きれいに洗って、飾っておられるのでは・・・と。

 私とあとお一人の方は食卓と書いてあるから、食べ物をよそって使って
 おられるのでは、と。

 お宝鑑定団でも、ぞんざいに扱っていた器が実はすごいお宝だったとか。
 また逆もあります。

 持ち主が、良いものと思えば、それで良いのでは。
 (どうも、やはり食器として使っておられるような口ぶりでした)


徘徊の門はチェーンで二重三重
風呂、トイレは抱きかかえ
「いつまでも一緒だよ」
老夫の言葉に
「一緒だよ」と 谺(こだま)を拾う

 徘徊をされる家人のために、門は何重にもチェーンを巻き、
 お風呂もトイレも抱きかかえている、介護される方のご苦労を思います。

 その苦労の中、この方は「いつまでも一緒だよ」と声かけされるのです。
 その意味を知ってか知らずか、オウム返しの「一緒だよ」と老妻は
 応える。それがまるで谺のようだと。

 このような気持ちになれるためには、このご夫婦の歴史があるの
 でしょう。
 作者は現代の重い問題を、重厚な歌にされました。


八百長 八百長 と
言うなかれ
永田町の先生方は
公約違反に
知らん顔

 もう、なんのコメントもいらないお歌です。
 叱られるかもしれませんが、たがが相撲。

 永田町の先生方が預かるのは国民の命です。


私の歌

若き日の
選択のあやまち
ああ
私から去っていく
しあわせと 歯!

 はい、選択を間違えると、幸せからほど遠くなってしまうのですよ。
 そこの、おじょうさん、気をつけてね・・・って、なんのことやら。

 仕事をやめるので、健康保険の利くうちに歯のメンテナンスにと、
 行った歯医者がひどかった。とにかく抜けぬけという時代。

 良い歯も抜かれ、酷いブリッジをされてそれもすぐにだめになり
 この歯科のたたりで、私から何本の歯が去っていったか。
 そして、おいしい硬めのものを食べる幸せが去っていった(涙、涙の
 物語・・・)チャンチャン
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by machako-hamakaze | 2011-02-28 15:13

かすみ草(2月4日)

少人数の歌会ではほとんどの方が上席にはいってしまい
上席でない方のほうが少ないということがあります。
じつは、昨日の(2月25日)歌会もそうでした。

そうなるとちょっとかっこ悪いとか思ってしまうかもしれませんが
採点がそうなってしまうだけで、お歌は決してだめとか
悪いとかではありません。

たった1点の違いということが多いですね。

7首ですと、ご自分の歌の1を引いて 6÷2=3 が選べる歌数、
そして、また3+(3÷2)=の数字が入れられる点数です。
この場合、4.5になりますので、 四捨五入のどちらかを取るかは
代表さんにお任せです。 

だから、 投稿歌7首の場合は  3首4点または、3首5点という配分に
なります。
もちろん、人数が少ないから、自分の歌以外はすべて点数をつける
というケースもあります。
3、2、1点で。3点は1首のみ、とか条件をつけますが。

そんな場合でも1~3席がいっぱいということもあります。
いずれにしても、点数をあまり気にされないことです。

で、実は今計算を訂正しました。
前も講座で間違えてお話しました。いくら計算が苦手とはいえ、はずかしいな。

絵や歌が苦手な夫に
五行歌のコメントを問う
神のお告げを
受けるように
締め切り間近

 こういうことあります、あります。
 私は滅多にないことなのですが、大きな歌会のときなど緊張して
 (私の歌は訳がわかからない、といわれることが多いので)歌には
 縁のない夫に意見を聞くことがあります。
 歌をしてない普通の感覚の人が読んだらどうだろう?と思って聞く
 のですが、良く考えたら、普通の感覚の持ち主ではありませんでした
 ・・・夫は(大笑) 

 ま、たいていは、「わからん!」と突っぱねられてしまいますが。

 作者は神のお告げを受けるように、とおっしゃる。
 きっと尊敬されてらっしゃるのですね。


帽子を深深とかぶり
マスクをした方に
挨拶されて
「あれ・・・」
声付きで分かった

 外国ではあまりマスクをしないそうで、昨日だか一昨日のテレビを
 みていたら、マスクをしているのは不審者か芸能人という国が
 ありました。

 日本人は(私も含めて)なにかというとマスクしますね。
 確かに、だれかわかりません。
 声で分かったと作者は書かれていますが、くぐもって声でもわから
 ないこともありますから。

 今どきの町の様子がよくわかります。
 多分、風邪というより、花粉症なのでは。
 
 
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by machako-hamakaze | 2011-02-26 13:26

ハマのうたかい(2月3日)

2月と3月は日にちと曜日がまったく一緒です。
ということは、来月のハマのうたかいは3月3日、おひなさまの日
です。
しかも、毎年ハマのうたかいでは、この日、豪華お弁当付きという
うれしい歌会です。
しかも会費はいつもどおり。ふとっぱらの代表さんKみさんありが
とう・・・あ、この太っ腹はあくまでも、あのその、そういう意味では
ありませんんん・・・って、かえって、だめ?

いつもイベントの時は手作りのお料理や田舎から送っていただいた
というお漬物などをたくさん、持ってきてくださるKみさん、本当に
ありがとう。


山茶花の垣根の下(もと)
臨月らしい大儀さおうな
汚い猫と目があった
「安産だといゝね」
話し掛けたのに行ってしまった

 大きなお腹の猫を見かける季節になりました。ひところより、出会
 わなくはなりましたが・・・
 臨月の汚い野良猫に、こういう優しい声かけができるのは、作者
 猫好きかなとおもいきや、実は犬のほうがお好きとのこと。
 でも、そうならそうで、余計に動物への優しさが光ます。

 猫は人間のそういうところに頓着しないところが面白いですね。
 優しくしても、つれなくされても、わが道を行く・・・ねこ、天晴れ。


朽ちた実は落ちるのを忘れても
紅梅 白梅は咲き始め
木々は芽吹きの準備
地中でも動きが きっと!
冬の公園は忙しい

 冬の公園の人もまばらな閑静な状況の中、木々の様子を見て
 着々と春になろうとしている、きっと土の中でも、植物たちは今か
 今かと準備をしているだろう・・・冬の公園は見た目より、ずっと
 賑やかで忙しいのだ。

 5行目が良いですね。


蕗の薹に菜の花
魚屋には白魚の姿
冷たい風が
頬を撫でて行っても
春は来ている

 そうですね。
 八百屋さんにも、魚屋さんにも、一足早い春がきているのです。
 前のお歌の表現を借りれば、「八百屋も魚屋も忙しい」ですね。


駅のホームで
あなたに気付いてよかった
失いかけたあなたを
手のひらで包む
黒糸で繋がれた円(えん)と縁(えん)

 このお歌をちゃんと解釈できた人は少なかったです。
 失いかけたあなた・・・というと、恋人か?
 でもそうすると4,5行目がわからない・・・
 多分、手袋かなにかを無くしたと思ったけれど、ホームで見つかった
 のでは・・・でもそうすると5行目の「円と縁」が?
 紐付きの手袋ではないだろうし・・・

 と、前の鎌倉歌会での、「お前が離さないだけだろう」のお歌を
 正しく解釈された、かすみそうさんが、これはボタンのことでしょう、と。

 なるほど!そうだ、それで、「円と縁」が繋がりました\(~o~)/

 ああ、面白かった。
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by machako-hamakaze | 2011-02-26 11:27

歌会「SUN-SUN」(2月1日)

おお!
ようやく2月分です。

明日からまた忙しいので、更新しましょう。

賑やかに19人のご参加。
賑やかだったのは、人数ばかりではありませんでした。
会場の外装工事中で、ちょうど使っている部屋の外をやっていたので
もう、ガガガガガガアアアアガガガガガガアアアアア

事務所に言いにいったけど、しかたないとのこと。
ねばったけど、どうしようもない。
皆さん、大声でえ!と叫んでいたら、マイクを貸してくれたのですが
マイクを使っても、聞き取るのが大変で、どっと疲れがでました。

そこで、途中から2階の和室に移っての歌会でした。


暮れに花屋の片隅で
投売りされてた
大鉢シクラメン
知ってか知らぬか
それは見事な咲きっぷり

 なんでも大きければ良いものではなく、舌きり雀のおばあさんの例も
 あり(そうかあ?)、お店もあまり大きすぎるのは売れないとみて、安
 売りしていたのでしょう。

 でも、シクラメンはそんなこと知ったことではないのです。
 美しく大ぶりに、見事に咲いた、作者してやったり。
 

手料理を持って
娘が来た
共に味わい 主婦の会話へ
一瞬・・・・この女性(ひと)は誰?
幼い日々を重ねる喜び

 お近くにお嬢様が嫁いでいらっしゃるのでしょうね。
 なんと、素敵なことでしょう。
 お嬢様の手料理は、お母様から伝授の味でしょうか、それとも
 嫁ぎ先のお味でしょうか。
 
 いずれにしても、昔甘えていた幼子とは思えないくらいの成長ぶり。
 主婦の会話をしながら、頼もしさと同時に、ちょっとだけ懐古。


幼少時代、節分がくるたび
無心に鬼の面ばかり描いていた
はてさて、今年は
お多福を描きまくってみようか
手遅れだろうなぁ、だよねぇ~

 節分の時に鬼ばかり描いていたのかあ・・・と。自分はどうだった
 かしら。全然記憶にないのです。
 
 作者は鬼の顔ばかり描いていたから、幸福が来なかった・・・と
 おもっておられるのかな。
 だから、今年はお多福の顔を描きまくって幸せになる?
 手遅れなんてありませんよ、きっと、たぶん、そんなああ・・・
 絶対「大多福」が来ますよ!

 とっても愉快なお歌でした。でも、ホントは寂しいお歌?


医者への帰りがけ
お酒、大丈夫ですか?
通常の範囲ならね。
ほっと、一安心
まだ、悟りには程遠く

 この「通常」の量で大いに盛り上がりました。
 そうです。お医者に行ったときは必ず、お酒飲んでも大丈夫ですか?
 と、聞きます。

 これが聞けるような自分の状態なら大丈夫ですよね。
 ものすごく具合悪ければ、聞く気にも、飲む気にもなりませんから。
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by machako-hamakaze | 2011-02-23 18:18

歌会「はなみずき」(1月27日)

埼玉の貴重な2歌会の一つのこちらの「はなみずき」は
皆さんがとても協力的です。
代表さんがまた本当に一生懸命で、もう少し近かったら、なんと
しても、もっと参加したい歌会です。

うちの歌会のHやさんが、いつも紙上参加して、今回は1席でしたね。
この紙上参加と一口にいいますが、まとめる代表さんや事務局さん
本当にお疲れさまです。


あなたと乗った新幹線で
正の字をいっぱい書きました
思い出の数は
トンネルより多くて
書ききれません

 正の字を書いたのは、トンネルの数ですね。
 東海道でしょうか?東北・上越でしょうか?
 
 トンネルが多いなあと思うのは、大阪から九州に向う新幹線です。
 多分。

 でも、遊びでトンネルの数を数えていたけど、あなたと作った
 思い出は正の字なんかじゃ書ききれない。それは数でだけでなく
 心に深くしみているからではないでしょうか。


羽を毛づくろいする
野鳥の胸毛が
ふんわりと膨らむ
春が近いよ
そう言いたげに飛び立った

 今鳥インフルエンザが問題になっている。
 そんな中、野鳥への優しい眼差しが良い。
 冬だから、栄養を貯えて余計に胸あたりが、膨らんでみえたので
 しょう。

 何の鳥でしょうか。
 とても好きなお歌です。


おいしい物が手軽に買える
飽食の時代
誕生日のオムライスが
ごちそうだった子供の頃
おあれはあれで幸せだった

 オムライスはすごいご馳走だと思います(笑)
 実は大好きなのです。
 デミグラスソースとか洒落たソースではなく、ケチャップのかかった
 昔懐かしいオムライス!(あ、私の好みなんて誰も聞いてないかあ・・・)

 私の子供時代にはまだなかったですよ。
 誕生日にお母様が作ってくださったのか、デパートの食堂ででも召し
 上ったのか・・・とても幸せな時だったと思います。

 ちなみに(やっぱり言いたい)母がオムライス大好きで、私が大人に
 なって、帰省したときは、オムライス、スパゲッティをよく母に作って
 上げたものでした。とても喜んでくれました・・・懐かしいなあ。
 あの頃より腕あげたよ、母さん、作ってあげられたらなあ・・・

 
ついでに母のエピソードをもう一つ。

酒田に初めての本格洋食のレストランができて、そこのシェフの一人が
母の友人の息子さんで、その方が母にご馳走してくれるということで
行ったときのこと。

「奥さん、なにが食べたい?」と聞かれても、明治生まれの母はメニュー
を見ても、知らない料理ばかり。そこで友人が「グラタン食べてみる?」
と聞いたそうです。

母は「そんなもの食べたことないからいらない」と答え、キョロキョロ
あたりを見回して、あるお客が食べているものを指さして、
「あれが食べたい」と。
すかさず、友人が「奥さん、あれがグラタンよ」   ちゃんちゃん。

母の面白エピソードはいっぱいあります。
またご紹介しますね。
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by machako-hamakaze | 2011-02-23 17:55

「新老人の会」戸塚歌会(1月28日)

毎回書いているようですが、大好きな新老人の会の歌会です。
でも、今回は大好きなK田さんとA利さんがお休みで、寂しかった
です。

それにしても、戸塚の駅前は変わりました。
会場であるフォーラムへ来る道も工事中のため、毎回通路が
変化して、今回は迷子になった方もいらしたようで・・・

トスカーナならぬ、トツカーナというビルもできて、華やいで
います。昔は小さなお店がならぶ商店街でした。
どんどん都市開発されて、どこもかしこも同じ町になっていき
私たちは今どこにいるのかが、わからなくなりそうです。


どっしりと胡坐(あぐら)をかいて
居すわる冬将軍
日本列島を
寒さの底の底まで
しずめ込む

 本当にその通りでしたね、この頃。
 日本海側だけでなく、普段はあたたかい広島にも雪が降ったり。
 かつて10年も住んでいた米子も大雪だとか。
 知人にはがきで大雪見舞いを出したりしましたので、この4,5行目
 に共感できました。


元日の朝も地球が回り
2011年のご来光を拝む
梅花も山茶花も木々も
キラキラ輝いている
ジジもお年玉でニコニコ

 子供の頃、新年を迎えるときはくっきりと、去年と新年とに線が引か
 れていた気がする。
 最近はああ年が明けたのね、とあまり感動もなくなっていたのだが
 このお歌の作者は違う。

 新しい年を新しい年としてちゃんと迎えられている。
 ご来光を拝み、木々にも新しい年を感じている。

 お年玉はお孫さんに差し上げたものなのか、ご自分もいただかれ
 たのか。いずれにしてもニコニコが良いですね。


週に1度の公認夜更かし
コロンボTV観賞
父親と観たいと 席設け
帰り待ってた子等のこと
繰り返し話す夫 至福の顔で

 とっても素敵なお話です。
 いつもは帰りの遅いお父様だったのでしょうね。でもコロンボ警部の
 テレビ番組のときだけは、夜更かしが許されていた(土曜日が
 放送日だったかも)、お父様の席を空けて、いまかいまかと
 待っていたお子さんたちのことを、どんなに可愛く思っておられた
 ことでしょう。

 読み手も一緒に微笑ましくて・・・・
 
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by machako-hamakaze | 2011-02-22 20:52

さくら会(1月26日)

久しぶりのさくら会です。

さくら会の日はいつも7時に起きる私も6時半にはおきます。
8時30分くらいの電車に乗らないと、鴨居に9時40分までに
到着しません。
これがネックでなかなか出席できないのが残念。
でも、歌会終了後は、真昼間からのワイン付きランチが
待っています。
これが楽しみ\(~o~)/

さて、歌会に入りましょう。


我が子三人、孫、ひ孫など
正月料理を食べゲームなどして
賑やかな正月だった。みんな帰ったあと
テーブルには 特大のみかん一個
よちよち歩きのひ孫の仏壇からの置きみやげ

 なんとも、長いお歌であるが、妙に魅力的です。
 散文のようでもあり、途中での句点もあり、詩的な五行歌とは
 一味も二味も違う。

 しかし、ひいおばあちゃまのお正月の楽しさや、やがて皆が
 帰ったあとの静寂を、テーブルにひい孫さんが仏壇から下ろした
 特大のみかんが置かれている描写で表現された。


ほころび始めた
梅に期待を持ち
水鳥の動きに
気持ちを和ませ
寒いが得る事も 外歩き

 寒中のウオーキング中に、色々なものを熱心に見ておられる
 様子がよく伝わります。
 寒いけれど、春の気配を感じることができる外歩きは楽しく
 学べることも多いですよね。作者の楽しんでいる様子が
 わかります。

 6行歌なら、良かったなあ、と思えた五行目の後にある「外歩き」
 です。でなければ「ある外歩き」とか、点をつけるだけでも
 締まるかなあと思います。
 声を出して朗読すると違和感がないのですが・・・


産道を抜けて
肺呼吸を始めた時
病を戦い終えて
彼岸へと渡るとき
人は二度生れるのではないか

 生れるときと死ぬときのことを、こんな風に詠えるとは。
 ちょっと驚きと感動です。
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by machako-hamakaze | 2011-02-22 20:35

横浜水曜歌会(1月19日)

10周年記念歌会を控えていたせいか、先月のことなのに
歌会の記憶があまりない。

ただ、歌会のあとK原さんとK川さん、Y沢さんとT横丁に
ご一緒して、おいしいモツ煮とミミガーとかシッポとか、普段あまり
目にできない豚料理をいただいた。焼酎でのみながら。
モツ煮は特に絶品!

とはいうものの、歌のコメントはちゃんと書きますよ。


なにか言いた気に
寒風に
耐え
木洩れ日に咲く
雪割り草

 寒風に健気に咲いた雪割り草ですが、その様子は何かを訴えて
 いるような様子。風が吹くたび揺れながら、作者の思い深くに
 入っていくようです。
 人の思いのように感じられます。


ふわっふわっの
くじら雲が
筑波山を飛び越えてきた
うわあ
3Dリアル!

 今流行りの3Dとやらは見たことがないが、この大自然の3Dなら
 是非とも経験したい。
 めがねもなしに、しかもただで、見られる雄大な景色。

 「ふわっふわっの」の「くじら雲」なら一層。
 現代ならではの表現です。


卒壽の人が穏やかに
筆先から
こぼれ咲かす
紅い椿と
余白の白のゆるぎなさ

 卒壽の方がどなたなのかわからないが、達人ならば、人が描くと
 いうより、魂がこもったように、自然と筆が動くように見えるのかも
 しれない。

 椿の紅と、余白。
 「ゆるぎなさ」まで要るかどうか、わからないところだが、作者は
 是非とも書きたかったそうです。  
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by machako-hamakaze | 2011-02-21 18:07

藤沢火曜歌会(1月18日)

ようやくハマ風の編集第一段階終えたので、久しぶりの更新です。
ちょっと疲れも出て、仕事の進みも遅かったです。

なので、10周年はまた次にして、歌会更新します。


『左義長に燃やす
 古いお札を
    まとめるように』と
小正月の前の祖母のいいつけ
今も姉は律儀に守る

 「左義長」をご存知ない方も多いと思います。
  1月14日の夜または15日の朝に、その年に飾った門松注連飾りや
  書初めを燃やす儀式で、その火で餅を焼き食べたり、その灰を持ち
  帰って家のまわりに撒くと息災に過せるなどと言われた、そうである。
  1月15日は小正月。
  地方によってはとんど焼きとかどんど焼きとも言われる。

 ということで、ああ、どんど焼きのことかあ、と。
 笑えたのは、左義長がわからなくて、「古いおふだ」を「古いおさつ」と
 読んでしまった方がいて、なんで、古いおさつを燃やすんだあ、なんて
 お金持ちなんだ・・・と思った方がいらしたことです(楽しいぃっ)

 もともとは「三毬杖(さぎちょう)」という儀式だったそうです。なぜ「左義長」という
 字になったかは不明とのこと。

 で、このお歌は昔からの良い意味でのしきたりや慣習を習い伝えることの
 素晴らしさを詠われた。お姉さまがされていることはきっとそのお子様達
 がまた引き継いでいかれることでしょう。


あっ 危ない
人とぶつかっても悪びれず
今のはサイボーグだったのかしら
詫びの言葉もないまゝに
照れ笑いの会釈だけでも許すのに

 こういう場面が多いです。
 実はこの日、同じようなお話をA野さんから伺っていたので、てっきりA野さん
 のお歌かと思ったくらいです。
 私も、電車に乗ろうとした後からどんと押しながら足を踏んで乗り込んできた
 若者がいました。やはり見向きもせずに、自分が何をしたかもわかって
 いない風でした。大声で「痛い!」とでも叫ばないといけないのでしょうか。

 血の通っていないサイボーグと思うしかないのでしょうか。
 悲しいことです。


紅白で
「トイレの神様」を聞いた
お正月に見る孫娘達
みんなべっぴんさんになっていた
おばあちゃんに似て?

 私の母は家の中にすべての場所に神様がいる、と教えた。トイレの神様を
 特に大切にしていたような気がする。歌詞では普段でもトイレの掃除を
 するとキレイになると教えていたが、妊娠中のトイレ掃除が特に、キレイな
 赤ちゃんが生れると言っていた。掃除苦手な私も妊娠中は一生懸命
 トイレ掃除をしたものだった・・・しみじみ(歌と関係なくなりました)

 作者のお孫さんたちがきれいになったのは、トイレの掃除のおかげではなく
 おばあちゃん(作者)に似たから?
 きっとそうです。
 この作者、とっても美人の方ですから。
 流行歌と生活をうまく絡めたお歌。


私の歌

心の
少しが
寄り添った
まだ遠い春の陽が
手を伸ばしてくる

 心全部ではないけれど、少しが寄り添った気がした時、そんな少しの
 ことでも、春の陽がさして来た気がした。そんなちょっとしたことです。
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by machako-hamakaze | 2011-02-21 11:08

10周年記念歌会続き

昨日疲れがあったせいか、大切なことを書いていませんでした。
(昨日は背中、肩、足とお灸をしました。今日もまたしなくちゃ・・・)

私の笛のお師匠様が、記念歌会を寿いでくださって、篠笛演奏して
くださいました。

「かあさんの歌」と「青葉の笛」です。
「青葉の笛」は昔から大好きな曲でした。篠笛で初めて聴かせて
いただいてから、朗読会などでもリクエストさせていただいております。
ツネちゃん、本当にありがとうございました。

演奏の様子などをdolceさんが「dolceの日記」に写真入りでアップ
してくださっているので、良かったらごらんくださいませ。

そして山猿さんの素晴らしい書の横断幕が、歌会とパーティを
盛り上げてくださいました。パーティのほうは篆書です。
ありがとうございました。

さあ、お歌の紹介です。

今までしていたことを
忘れさせ
この間まで出来ていたことを
出来なくさせる
老いの意地悪!

 このことを実感するときは、ある種恐怖です。でも5行目でちょっと
 救われる。


じっと見る
一点を
背後の光を集めて
その胸
焦がせないかと

 ぐっときちゃいますよね。
 焦がして、焦がして・・・って(汗っ)
 視線で火がつきそうです。


大事な宝物って
実際は
色あせたり黄ばんだり
だけど 瞼の裏では
妙に鮮やか

 そうなんですよね。
 特に、目の前にないもの、居ない人だと余計にそうで、眠れなく
 なったりもします。


羊羹を噛む
漆黒の塊りで
甘く息抜き
下戸(げこ)の
しあわせ午後

 コメントでもいいましたが、まあたかだか羊羹を食べるのに、歌舞伎の
 見得でもきるように、よくもまあおおげさな、と。大好きな歌でした。
 のん兵衛の点がたくさん入ってましたね。もちろん下戸票も。


乳母車の赤ちゃんに
「イナイ イナイ バー」
手足を泳がせ可愛く笑う
連れのママさん
美しく笑う

 可愛い赤ちゃんがいると、つい頬がゆるみます。あやしたいけどなかなか
 できないけど、さすがハマ風の福山まさはること山猿さん(自称)です。


聞きとめた言葉
読みとめた言葉
はしり書きした言葉
徒然に記した言葉に思いをよせ
言の葉とあそぶ

 全ての行に「言葉、言の葉」といれ、歌つくりの心を表現されました。


今宵も
2011年の営業で
兎はお留守
お月さんすねて
雲の上ででんぐり返し

 今年の営業マンはなんと言っても兎さん。
 おいてきぼりのお月さんもすねますわなあ・・・


多くの言葉など
いらない
肝心な
一言が
あればいい

 その肝心な一言がいえない、聞けない・・・のが辛い。
 そして、余計な一言を言ってしまう、聞いてしまうのも・・辛い。


たそがれどき
車がすじをつくって
走っていく
流れ行く先は
夕焼けのなか

 車という現代社会の象徴の風景を詠っていながら、幻想の世界へ。


厳冬の日の猿達は
体を寄せ合い猿だんご
藤沢十周年は
五行歌だんごで
あったまろう

 はい!
 猿たちは、いや歌人たちが歌だんごであったまりましたねー!


このつづきはまた次の更新で。
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by machako-hamakaze | 2011-02-08 08:52