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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
ICELANDia
,
【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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横浜木曜歌会

出席予定でしたが、夫の実家に用事があり残念ながら欠席でした。


拍子木を
打ち鳴らしながら
春の雪が
屋根を
渡りゆく

 通常雪は音を消し去ったように静かなものである、という常識が
 あります。

 拍子木を打ち鳴らすというと、歌舞伎かなにかを思い出させます。
 そうすると、何かドラマティックな様相で春の雪が屋根に降りつむ
 様子が想像されます。

 「雪下ろし」という春の雷がありますが、そのことも思われます。


春のおとずれとともに
うごめく気持ちに
フタをして
これからの人生
どう生きるか 課題です

 「うごめく気持ち」は「蠢く」と書くと、土の中の虫たちが春を迎え
 うごめいたり、植物がさわさわと芽生えてくるような感じですが
 平仮名にされたことで、より作者の思いのことだとわかります。

 フタをされないといけないことなのでしょうか。
 無理せず、表現されてみたらいかがでしょうか。
 五行歌にして。


私の寿命が
砂時計だったら
生きれるだろうか
限りある一瞬々を
愛おしい時として

 砂時計の砂はただただ、すーっと落ちるだけ。
 波乱万丈もなし、でこぼこもなし、夢のような幸せを感じることもなく、
 無機質に落ちるだけ。

 そんなまるでコマおくりのような人生だったら、本当に、「愛おしい時」
 としては過せないですよね。
by machako-hamakaze | 2010-03-28 21:10
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