歌会にてⅡ |
冬晴れの良いお天気ですね。 明日は七草粥です。七草を全部言えますか? 数えていると、必ず一つ抜けたりして(笑) 植物の本を読んでいましたら七草の「せり」の名前の由来を見つけました。 今は野菜として栽培されていますが、本来、田の畦や湿地に自生するものです。 冬の田のあたりにきれいな緑の若葉が茂って、その成長が「競り合う」ように 背丈を伸ばす印象から「競り(セリ)」といわれるのだそうです。 なるほど・・・ 閑話休題。 やはりある歌会で出会った素敵なお歌を。 でっかい新巻鮭 どかんと届く わくわくしながら 出刃を研ぐ 今宵は燗酒 歌会では男らしい歌!お酒が飲みたくなる、豪快という感想がでました。 あと二つは同感ですが、最初の男らしい・・というところには違和感。 呑兵衛の私ならではの勘が働いたのです。作者はやはり酒豪で料理上手の 女性でした。年末ならではの歌でしたね。 寒天の夜空に 浮雲二つ くっきりと 月を脇役にする 雲もある 月を主役の歌は数多くありますが、その「月を脇役にする」ほどの 「雲」を歌って見事です。 お芝居をみても、主役より脇役に目がいく渋い人生をおくっている私は 実に共感いたしました。 またまたちなみに私の歌。 風邪でもないのに しわがれた 空咳 ひとつ 母に似て 母が逝って今年で20年です。なにかとしぐさや好みが似てくる今日この頃です。 |
by machako-hamakaze
| 2008-01-06 11:18
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