「風の大会」より |
いやはや、「ハマ風」と「南の風」が立ち上がってから まだ丸3年がすぎたばかりといいますのに、自画自賛に なりますが、89名という大勢の方のご参加をいただく 大きな大会を開くことができました。 お歌は92首でておりました。 当日までにご都合の悪くなられた方が3名。消防法の 問題もあり、締め切りを過ぎてからのお申し込みの方は 人数超過でお断りせざるを得ませんでした。 次回は定員に余裕のある会場をなんとしても確保したいと 思っております。第一希望の会場は4人がかりで 電話をかけて、15分後に最初に繋がったときにはすでに 予約済みだったのです。とても残念でした。 まあ、過ぎたことをいつまでも悔やんでいてもしかたありません。 とにもかくにも、大成功(?)だったと思っております。 ご参加の皆様ご協力の皆さま本当にありがとうございました。 で、上位10首は「ハマ風」HPに掲載もされ、8月号にも掲載 されます。でもでもでも、です。上位ではないけれども、 とっても良いお歌が、私好みのお歌がいっぱいでした。 全部は無理ですが、2回にわけて掲載させていただきます。 まずは・・・ 海の泡も 人魚の破片(かけら)と 抱えた恋を 深く沈めた 夜の海 なんと、こんなステキなお歌が星印だったのです。でもきらきら星 です。昔私も人魚姫をモチーフに歌を書きました。でも、このお歌は 大人の歌です。どんなに強い愛でも夜の海に沈めざるをえない そんな恋もあるのです。 メモ取る美女の フレアースカート 風に舞う 人魚の ミイラの祠まえ なんとも不思議なお歌です。場所も「祠」とあるからには日本なので しょうが、外国のような雰囲気も漂っています。 おにぎりに たまご焼 熱いほうじ茶持ちました シューズの紐もしめました さあ なんと言っても5行目が素晴らしい。もう動き出しています。 柔らかい表現の中に、キリリとした感じがあって。 懇親会のあとの2次会の5人五行歌遊びの時に、この「さあ」をパクっていた 方がありましたよ(笑) 山を降りて、 海辺の職場 広がる海が 新しい道に 見えてくる まるで、小説の書き出しのような感じのお歌です。何気ない 表現ですが、この作者のお人柄がにじみ出ているような。 きっと穏やかで、おおくを望まず日々の小さなことも楽しめる そういう方ではないかな・・・・と。 純白の産着に埋(うず)もれそうな あなたのおうちは ここですよ 〝私の宝〟 を胸に抱いて帰った あの日の風も さくら色 一読、涙がこぼれそうだった。赤ちゃんをつれての うれしい 帰宅の風景だが、母の慈愛が溢れていて胸をうつ。 1行目が「あなた」にかかっているのだが、「あなたのおうちは」 にかかっていると読むと少しわかりにくいかもしれないです。 以上、前半のお歌の中から好きなお歌を選んでみました。 次は後半のお歌から。 |
by machako-hamakaze
| 2008-05-20 16:46
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