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五行歌雑誌「ハマ風」の歌紹介ブログ
by machako-hamakaze
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【管理人】 岡本まさ子
【著 書】 五行歌集
       「宙で寝返り」

【プロフィール】
五行歌雑誌「ハマ風」編集してます。
・藤沢日曜歌会の代表をしています。

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<   2011年 05月 ( 15 )   > この月の画像一覧

横浜水曜歌会(4月20日)

ようやく、ようやく明後日(22日)開催の朗読歌会の準備がほぼ
できました。

朗読歌会は、なぜかほとんど私の仕事となっております。
まあ、もとはといえば、藤沢日曜歌会の1イベントだったわけで、
それがハマ風の行事のひとつと出世した(笑)ものですから
しかたないことなのでしょう。

今年はいつも当日進行の要となってくださるH野さんがご実家の
用事で欠席なので、ちょっと心細いです。
H野さんは、当日の進行表、机配置の図、名札などはしっかりと
作ってくださってから帰省されました。

更新も遅れていますので、6月の水曜歌会に追い越されてしまった
ので、水曜を更新します。

朗読歌会が終ったら、九州の歌会のプリントを送っていただいています
ので、「南の風」さんの歌会の作品のご紹介もしたいと思っております。
お楽しみに。

4月の水曜歌会から

「禁じられた遊び」だけが弾きたくて
初めてのボーナスで買った
5000円の古賀ギター
今も埃をかぶって
タンスの上に

 そういうものって、だれでも一つはありますよね。
 懐かしい「禁じられた遊び」。映画をみて、幼心にどれだけ泣いたか。

 初めてのボーナスがおいくらだったかわかりませんが、歌会のメンバー
 をみまして、しかもこの曲であればと想象すれば、5000円は大枚の
 はずです。

 でも買ったわよいけど、そこそこ弾いたあとは、タンスの上に。
 かなり長い間そのままなのですね。
 古賀ギターというと、あの有名な古賀メロディーの古賀ですね。

 作者は今はギターではなく、オカリナ名手のK原さんでした。


古くからあるものに
下駄 縁の下の石
ざぶとん ばれん
ベアリング グリース
新しい生き方のヒント

 作者が古くからあるものとしてあげられたもの全てが、主役ではなく、
 何かの下になったり、何かをするための脇役ばかりです。

 そうした古いもの、しかも脇役を見詰めることで、新しい生き方の
 ヒントを見つけられるという。

 日本の技術は素晴らしいといわれるが、その技術は決して、紙に書いた
 ものではない。昔の師匠はものを教えなかった。師匠や先輩のすること
 を見て、自分で覚えたもの。

 今の社会ではペーパーテストが最優先になり、考えることがおろそかに
 なっています。だからどこに目をつけ、どこをどうしたら良いかを
 問われてもわからなくなってしまっていくのではと危惧します。


眠りにつく瞼の裏に
しとしと小雨が降る
出来た水溜りは
私の心の
何だろう

 とても好きなお歌です。
 目を閉じた時に、ただの暗闇になってしまえば、そのまま眠ることが
 容易いでしょう。

 でも、瞼の裏の血管のようなものが見えたり、血か体液の流れが
 見えたり、時には人の顔、風景が見える。

 精神的に落ち込んでいるときそんなことがあるのだが、作者もきっと
 なにか悩んでおられたのだろう。
 雨がふっている。
 涙となって流れることはないが、その雨がたまった心の中の水溜り。
 眠れぬ夜の問い。


私の歌

この日ブービーでした。


花の林に
鳥が一羽
花の闇に
まぎれた
音もなく

 あまりに省略しすぎたのかもしれない。
 時にはこんな歌もあり・・・・ということで。
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by machako-hamakaze | 2011-05-20 19:08

藤沢火曜歌会(4月19日)

この日も、1席から3席のお歌は震災関連のお歌だった。
反面、お笑いの歌あり、日本文化のお歌ありで勉強にも
なる歌会でした。


雨に濡れた
赤提灯が
少し酔いませんか

私を招いている

 そぼ降る雨の中、足を速める人の目に留まる赤提灯。
 昔ながらの、赤提灯なのであろうか。
 
 ちょい ちょい と招かれているような気分になる。
 何軒目かしらないけれど、ここで酔いつぶれるほど飲むわけでは
 ない。

 がらがら・・・こんばんわ。


出された箸で
料理の程度が判るという
小判 元禄 利休 天削
お箸の国の
守りたい文化

 いかにも、西洋ではナイフとフォークを昔から使って優雅に食事を
 していたように思えるが、わりと近代にちかいころまで、木のテーブルを
 削って皿代わり、手で直接食べていたのだ。

 それを考えると、早くから箸を使う日本の食事は文化的である。
 最近のタレントの箸の使い方には、がっかりするのだが。

 その箸の種類の多さ、そして料理の格式(客の格式でもあるか)が
 わかるという。
 

空色を塗りたくった
まやかしの空だっていい
上を眺めてみて
鳥が飛んでいるかもしれない
花が咲いているかもしれないよ

 未来映画に出てきそうだ。
 核戦争で地上のすべてのものがなくなったあと、一人生き残った少女が
 見上げる空。

 そんなことがおこりませんように。
 原発が安全に終息しますように・・・
 SFと祈りが重なったように感じたお歌。


さて、ノウテンキな私の歌。

姉に頼まれた
90のCカップ
「お客様!こちらでよろしいのでしょうか}
レジのお姉さん
叫ぶ

 大分前のことですが、体格の良い姉に頼まれて、スーパーの下着売り場
 で、ブラを買ったときのこと。
 
 むかっと来て、「頼まれたんです!」といっちゃったけど、今思えば
 「脱ぐとすごいんです!」くらい言ってやればよかったなあ....

 
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by machako-hamakaze | 2011-05-16 22:31

新横浜歌会(4月17日)

少人数ですが、新横浜歌会はきりりとした歌がでます。

参加したことのない方は是非一度いらしてみてください。
なかなか他の歌会ではお会いできない歌人にお会いできます。

藤沢火曜の方で、今K雲さんに続き、多くの歌会への出席行脚を
されているY口さんが、なんと自由詠2席、題詠1席と大活躍です。


一歩
また一歩
心身を恢復し
踏み出して!元気に!
漲るような生へと向い

 ただの回復ではなく、「恢復」という文字を使われた。
 それほど、今回のこと(震災のことであろう)が、心身に及ぼす影響は
 大きかったのでしょう。

 一歩ずつ踏み出して、力を出していき、漲るような生へ!
 人みなそうありたいものです。


みずみずしい
半透明な薄切り大根
シャリシャリと
冬を噛む
気力ムックムック

 このお歌も気力が溢れてくることを詠われた。
 あの震災があってから、人は自分を鼓舞して、あえて元気を気力を
 出さなければと思う。いじらしい。

 冬大根は甘い。瑞々しい。
 おいしい!


透明で愛らしい姿に
妖精だと惚れこんでいるあなた
クリオネは パカッと開いた頭部から
6本もの触手を伸ばし
近づいた餌を喰らうのですよ

 ひえ~!!! 怖あ~
 そうだったのですか。
 教えてくださってありがとう。
 でも、可愛いんだもん。
 
 誰でも生きるためには食べ物には手を出しますよね。
 このお歌は一見上品で綺麗な女性でも、欲望のためには、けっこう
 汚いことでもしますよ!と言っておられる?
 世の騙されやすい男性のために?(笑)

今月(5月)は出席したいのですが、今日がお歌の締め切り(5月13日)

今週4日連続で歌会出席したので、歌がもう絞れないかも・・・・トホホ
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by machako-hamakaze | 2011-05-13 09:43

横浜木曜歌会(4月14日)

5月の今日12日も木曜歌会なのですが、お昼の「ハマのうたかい」
に出席のため、5月はお休みです。
でも、何人かの方がダブルヘッダーです。お疲れさまです。

4月のこの日、代表のⅠ田さんが、被災地の兄を訪ねた私を
気遣って、話をさせてくださいました。
帰ってきたばかりで、あまりのことにこうだったああだったと語ることも
できずいましたので、溢れる思いがあり、うまく語れたかどうかわかり
ませんが、話をさせていただきました。

行くまで、報道で見たものとのあまりの差を語ることで、皆さんの
支援がこれからも必要だということをお伝えできればと思いました。


あたり前に日の出に目覚め
あたり前に歌会に
あたり前に仲間と笑った
三月十一日昼下がり
あたりまえは・・ ・・ ・・砂の上だった

 まさしく、同じ思いでした。
 作者はあの鎌倉歌会で御一緒していたY口さん。


三段腹とは良く言った!
あのビミョウなカーブ
五人並んだおばさま方
人の身体は平均化するんダー
温泉地での発見でした

 まさしく!
 被災した二人の兄家族を他の兄姉たちと招待したとき、温泉に入りました。
 姉、三人の兄嫁、私と五人女性のお腹、同じでございました(笑)


あの鳴き砂が
沈黙してしまったという
この現状を
受け止められずに
心閉ざしてしまったのか

 あの震災で鳴き砂も声を閉ざした、鳴き砂にも心があったと
 作者は思いを深くしておられます。
 とても好きなお歌です。

 このお歌は2行目で切れます。
 でも、ちょっと2行目が3行目に続くようにも読めてしまいます。
 
 3行目の「この」とあるので、1,2行のことを「この」と言っているようにも「
 とれてしまうのだと思います。
 
 「という」を入れるか入れないかで心閉ざしたのが、「鳴き砂」 なのか、
 他の誰かなのかと、読み手の受け取りが違ってきてしまうのでは。


我等の仲間に
何の落ち度がある?
ひと際赤くとんがる
トマトの怒りに
涙する

 風評被害をトマトになって、怒りを表現。
 
 赤く、とんがったあのトマトの様子を、怒りに比喩した作者の洞察力に
 脱帽。


私の歌

この世の
重さで
つぶれそうに
おっこちそうに
ほそいほそい上弦の月

 あまりのやるせなさに、見上げた三日月があまりに細く、もう落ちてしまうのでは
 ないかと。
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by machako-hamakaze | 2011-05-12 10:45

ヘリオス歌会(4月13日)

被災地の兄を訪ねて帰宅したばかりだったので欠席しました。
30Fの会場だから、不安に思われる方がいらしたかもしれない
けど、耐震構造がしっかりしているので、かえって、あのビルは
安心とのこと。

ただエレベーターに乗っているときには地震にはあいたくないです
ね。

我が家にも来た
地震の大津波
浴槽の残り湯で
風呂場は
大洪水

 実際の被災地のことを思うと不謹慎だと、思われちゃったのか
 歌として面白いのに、点数が入っていなかった。
 
 逆に、震源から遠いこの横浜の地でさえ、こうだったという
 記録の歌にもなると思います。


ぱあんと!!
膝を叩いて
決めたこと
迷いにまよった
五行歌一首

 こうしたらよいか、ああしようか、○行目はいらないかな、いやいや
 ○行目に持っていけば、わかりやすいか等など。
 似たような歌を作って、どっちにしようか、こっちが解かりやすいか
 でも、別のほうが気持ちにあっているし・・・
 
 歌を出すときに迷いはつきもの、しかし1行目のかっこよさ、
 潔さ。
 
 きっと結果も良かったのでは。


転がり
駆け出して来そうな
子の声が
母さん!と安否問う
あれよあれよと難民になり

 あの日、外出していた人はほとんど帰宅難民になった。
 お子さんが作者である母親の無事を確かめるまでの心配は、私
 も自分のことのように伝わる。

 その声がまるで駆け出してきそうだったと。
 母思いのお子さん、それを何より嬉しく思う作者がいます。

 災害は嫌ですが、家族のつながりを一層深めるということがある 
 というのも、事実ですね。
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by machako-hamakaze | 2011-05-09 11:40